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【こころがととのう】読書について 本のご紹介「暇と退屈の心理学」

私は、暇の時間ができた時には、稀にゲームをしたり、それ以外はウォーキングや動画視聴、公園でのんびりしたりしています。そんな趣味のほか、とても大切な私の時間として【読書】があります。
私、以前は本を読む習慣は全くありませんでした。どちらかというと読書は苦手で敬遠していました。ところが、生活習慣の見直しと、自分の知識を上げていきたいという思いから、まずは興味のある本を手に取って読んでみるようにしてからは、読書が楽しくなりました。
今回、直近で読んだ本を軽くご紹介したいと思います。


読書の利点

読書についてですが、著者の知識や経験を学ぶことができ、自分の人生を充実させるヒントを取得できることができます。
人の成功事例や失敗事例、歴史、文化、思考、社会、人、自然の摂理、名言、生き方、病気、健康、習慣、知見、等々。人間一人だけでは経験したり学びきれないようなことを、読書を通じ、あたかも経験したように感じ、学ぶことができます。それも、図書館で借りることができればタダで!
何を読むのかは自由。小説でも良いですし哲学書でもいいのです。自分の趣味や思考にあった本を少しずつ読んで、読書の習慣を身につけていきましょう!

暇と退屈の倫理学 著者 國分功一郎

ちょっと気になったので手にとって読んでみました。これが、とても読みやすく書かれていて面白いです。
第1章~第7章で構成されていて、序章には「好きなこと」は何か?があります。
第一章だけでも面白いのです。第一章には【「暇と退屈の原理論」ーウサギ狩りに行く人は本当は何が欲しいのか?】が書かれており、「欲望の原因と欲望の対象」をわかりやすく書いてくれています。
欲望の対象はウサギ、欲望の原因は気晴らしがしたい。
これだけです。
これはパスカル(フランスの思想家)の考え方であり、暇と退屈を考察した人です。部屋にじっとしていられず、そうはできないために、気晴らしがしたく何かをするという行為にでる。
ウサギ狩りを例にすれば、ウサギ狩りに行く人はウサギが欲しいわけではなく、退屈から逃れたく、苦労をしてまでウサギを1日中追いかけて、気晴らしをしたく、ひいては、みじめな人間の運命から目をそらしたいからとのこと。
なんとなくわかりますね。
現代ではウサギ狩りはできませんが、例えばギャンブル依存の人は、ギャンブルの興奮【アドレナリンの分泌による】を味わいたいからギャンブルをするのであって、実は儲けたいからではないかもしれません。勿論、人によるかもしれませんが。

この著書の面白いところ

先に書いた内容は、著書のほんの一部でしかありません。ほかにも、ラッセルやニーチェ等、哲学の分野においては有名な人々の考え方もしっかりと整理したうえで、暇と退屈の倫理をお話ししてくれています。
私としては、暇と退屈の違いやなぜ人間は、このような状態になったのかを人間史から語ってくれているのが非常に面白いと感じました。
この考えを持てば、人の【暇】【退屈】を埋めるサービスを展開することも可能かと思います。現在でいえば、「youtube」もその一つでしょうし、メディアによるお出かけ情報や趣味をある意味強制的に人の意識へ植え付けている行為も、この【暇】【退屈】の行為を埋めているのかと思います。

こんな人におすすめ

何をしてもいいのに、何もすることがない。だから、没頭したい、打ち込みたい。でも、本当に大切なのは、自分らしく、自分だけの生き方のルールを見つけること。
私が読んでるこの本の表紙に書かれていました。まさに、このようなことを求めている、求めていた方にはぜひ読んでみてほしい本です。
『自分の今までの生き方を振り返り、今の生き方を俯瞰し、これからの生き方を決めていく』ということができる本だと思います。

私の読んだ本を通じて、皆様の人生が少しずつ良い方向に変化することを願っています。
最後まで読んでいただいた方に感謝申し上げます。ありがとうございました!


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