意思決定するならメリットだけじゃなくデメリットも探そう!
何か新しいもの・便利なものを知ったとき。
そのメリットだけを見て、デメリットについて考えずに意思決定をしようとする人が結構います。
特に入社したての新入社員の方には多く見られるような気がします。
当然デメリットについても十分考える必要がありますし、新しいことを始めるために必要な手間や費用であるチェンジングコストも考慮に入れなければいけません。
相談を持ち掛けてくれたAさん
普段は製造業に属する企業の新米課長としての気づきや、経験、考察、組織を変えるための苦悩についてnote投稿をしている『ケツアゴ新米課長』と申します。
先日隣の課のAさんから相談を受けました。
Aさんは僕によく相談をしてくれる方です。
Aさんの上司はK課長というちょっと困った方で、悩みがあるときにK課長に相談してもいい回答が来ないので、隣の課の課長である僕に相談がよく来ます。
noteの記事にも時折登場するパターンなので慣れたものです。
この記事にも登場してくれています。
導入はほぼ同じ内容です((笑
Aさんの相談内容
Aさんが相談してくれた内容をまとめるとこんな感じでした。
・とある社内システムの機能を十分使いきれていないことが分かった
・現在は手電卓である数字を計算し、紙の書類を発行する作業がある
・他部署ではシステムをしっかり活用し、その作業が皆無だと知った
・これをうちでも導入したいけど何から手を付けていいかわからない
いわゆる『The・昭和』な仕事でした。
直接かかわる仕事ではなかったので認識していなかったのですが、まさかこんなにローテクだとは・・
いきなり『The・令和』に進化するのは無理でも、とりあえず平成までにはレベルアップしたいと思って協力を快諾しました。
Aさんに授けたアドバイス
まず初めに取るべきAさんのアクションとして、こんな感じのアドバイスをしました。
まずはそのシステムを使っていない理由を確認しましょう。
明らかにメリットがあるのにも関わらず使われていないものはよくあります。
そういったものには隠れた大きなデメリットがあって、それがネックになり使われていないというケースが多々あります。
調べてみてデメリットがなければラッキー。すぐに導入すればメリットだらけ。
もしデメリットが明らかになれば、そのデメリットを最小化するような工夫を一緒に考えればOKです。
メリットだけを見てデメリットを見ていなく、導入・使用することでトータルでメリットがあるかを判断する視点が欠ける若手社員は結構います。
もっと言えば、メリットの方が少し大きかったとしても何かを変化させるときに生じる手間や費用(チェンジングコストとも言うようです)についても考えなければいけません。
携帯電話に例えれば、料金も電波も機種の性能も一緒なら乗り換えするのが面倒なのと一緒ですね。
と、いうことでAさんには現在導入されていない理由があるかどうかを上司のK課長にヒアリングするように促しました。
ヒアリングの時に話す順序や、言わない方がいい単語などのちょっとした作戦会議をしてその場は終了。
K課長へのヒアリング結果
ここからは蛇足です。
早々にK課長へのヒアリングを実施してくれたAさん。
その日のうちに僕へ報告に来てくれました。
Aさんの話によると、結果はこんな感じでした。
・システムが便利とか不便とかは関係ない!
・PCのことは苦手だからPCに関わる仕事は取り入れないと言ってるだろ!
かなり感情的に怒られたようです。
冒頭にもリンクを貼ったこの記事には書いていますが、確かにK課長は過去にも『自分はPCが苦手だからテレワークは導入しない!!!』という強硬宣言をしていました。
詳細は割愛しますが、確かに似たようなことはほかにもあります。(興味がおありの方はこちらのリンクからご覧ください)
かなりおびえていたAさんには『とりあえずK課長を巻き込むのは諦めて、他の方法で進めよう』とアドバイス。
別途すでにシステムを使いこなしている部署へのヒアリングと、そのシステムを管理しているシステム部に一緒に相談しに行くことにしました。
次の記事に続きます。
まとめ
今日は何かを導入する意思決定をする際に重要な考え方について書きました。
まとめるとこんな感じです。
・メリットだけを見てはいけない
・デメリットについてもよく調べる
・両方を天秤にかけて導入を決める
・その際にはチェンジングコストも考慮に入れる
・チェンジングコストとは、やり方を変える際に発生する手間や費用
こちらの記事は似たテーマの記事を集めた『大企業のリアル』というマガジンにも登録されています。
大企業イメージと実情のギャップに悩みながら奮闘して改善を目指す姿を投稿していますので、もしよろしければこちらもご覧ください。
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