指導しても伝わらない課長への指導方法を考えた話
上司から業務能力に関して指導を受けてしまった隣のK課長。しかし彼がとったアクションは『部下を怒鳴る』でした。これでは何も業務が改善されていきません。どうすればよかったのかを考察し、指導方法がどうあるべきかを考えました。
上司から部長への指導
普段は製造業に属する企業の新米課長としての気づきや、経験、考察、組織を変えるための苦悩についてnote投稿をしている『ケツアゴ新米課長』と申します。
隣の課の課長であるKさんは非常に頼りない仕事ぶりでお馴染みになってしまっています。
先日、上司である部長からK課長をはじめとした同じように頼りのない課長数名に指導が入りました。
というのも、360°評価という上司・同僚・部下からなかなかに辛辣な評価がをもらっていたことがきっかけでした。
詳しくは上にリンクを貼った過去の記事に書いてありますが、ざっくり言えば
・部下に興味がない
・なんの仕事しているかわからない
といったものでした。
これを問題に感じた部長が、かねてから上司としても指導しなければいけないと思っていた『週報』に関してこんな指示を出しました。
・週報を通じて部下の定期管理せよ
・部下がちゃんとした報告を書けるように指導せよ
・課長の責任で上司⇒その上司⇒そのまた上司・・・と届くにふさわしい週報を提出せよ
指示に対するK課長のアクション
ところがそれを受けたK課長のアクションは次のようなものでした。
・部下を個室に呼び出す
・『お前の週報が悪くて俺が怒られたぞ!!』と怒鳴る
・『俺が週報書いてやってもいいんだぞ!』と謎マウント
そして最終的にはK課長が全部自分で書いた週報がひどい内容で部長大激怒・・・・
部長の思惑とは裏腹に、部下の希望も上司としての希望も叶わない大変不幸な結果になってしまいました。
K課長が期待に応えられない原因
何も悪口や愚痴を書きたいだけではありません。
K課長のような人にどうすれば指導が行き届くのかを考えて、組織をよくする方法を考えました。
対策を考えるためにはまず原因を探らなければいけません。
原因を追究する視点はこんな感じでしょうか?
①部長の指示はなぜ響かなかったのか?
②K課長はなぜ部下・上司の期待に応えられなかったのか?
非常に基本的でどこの会社・部署にいても付きまとうような問題ですが、いつものように諦めずに『0秒思考』を読んで取り入れたメモ書きを使って頭の中を紙にひたすら書き出して考えました。
悩みながらたくさん考えた結果、出てきた答えはこれでした。
K課長はどうすれば上司・部下の期待に応えられるかが(考えても)分からない
結局これに尽きました。
『わからない』だから『できない』のです。
平たく言ってしまえば『漠然とした指導でできるようになる位なら初めからできてる』ということです。
この結論に至るには葛藤がありました。
『課長の給料もらってるんだから、抽象的な指示でも自分でアクションに落とし込んでほしい』という正直な気持ちが根底にあるからです。
でも、どれだけ期待だけしてもK課長に変わってもらうことはできません。
変わってもらうためには期待以外のアクションを取らなければいけません。
もっと問題の原因に真摯に向き合った結果、出てきた結論はシンプルなものになりました。
K課長への指導案
『分からない』相手には『具体的な』アクションを指示するしかありません。
今回考えた指示案は以下の通りです。
①部下に出してほしい週報のアウトプットイメージを明確にする
(今回の場合は部長が欲しいと言っていた内容)
②それを部下にインプットしてもらうための資料orメールを書く
(部下が後から見直せるように)
③部下に依頼の背景と内容を説明をする
④出てきた週報を通じて、部下の仕事の不明点を確認する
⑤週報を添削することで部下の教育の場とする
⑥課長の文書として責任を持って週報を発行する
⑦①~⑥に不安があれば上司である部長に相談する
指導のポイントは以下の4つです。
・期待に応えてもらうための具体的にアクションを伝える事
・順番を提示して伝える事
・部下にも背景を説明してもらう事
・上司である部長も部下であるK課長を指導する体制である事
K課長に対するインプットは『部下を指導・教育せよ!』です。
だからこそK課長の上司である部長にも部下を指導する姿勢が相手を動かします。
あくまで課長1年目のつたない新新米課長の考えではありますが、勇気をもって部長に提案してみようと思います。
同じような問題に取り組んだことのある方、同じような方法で指導してもダメだった経験のある方がいらっしゃいましたらコメントを頂けるととてもうれしいです。
まとめ
今日の記事をまとめるとこんな感じです。
・K課長が360°人事評価で部下から酷評を受けた
・それを受けて上司である部長から週報に関する指導が入った
・しかしK課長は部下を怒鳴るばかりで改善しなかった
・このK課長をどう指導するべきであったかを考えた
・K課長が改善しなかった原因は『どうしていいか分からない』と仮定
・順番をつけて具体的なアクションを指示する方法を考えた
・部長も部下であるK課長を指導する姿勢を見せることもポイント
こちらの記事は似たテーマの記事を集めた『大企業のリアル』というマガジンにも登録されています。
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