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今が1年でいちばんの繁忙期
僕がやっているフリージア球根の仕事は、今の7〜8月末ぐらいまでが1年の中でいちばんの忙しい時期。
お盆は社員のみんなはお休みですが、僕にお盆休みはありません。お盆中の出荷とお盆明けの出荷の準備をしておかなければならないからです。
お客さんは僕の球根の到着をまだかまだかと待ってくれています。その期待に少しでも早く答えるために、この期間は1日も気が抜けません。
畑から掘り上げたフリージアの球根を、そのまま、すぐにお客さんのもとに届けることができれば少しは楽なのですが、プロ向けの球根は、少し手間がかかります。
球根を掘り上げてから倉庫の中で1ヶ月ほど、ひと手間かけてから、お客さんにお届けしなければならないからです。
うちのお客さんは、ほとんどがプロの切り花栽培家さん。
そのプロの栽培家さんは、フリージアの切り花を、早い人で11月から市場に出荷します。
あれ? なぜ、11月から出荷できるの!?
フリージアにくわしい方はご存知のように、通常、フリージアの花が咲くのは3〜5月の期間。
ここで二つの疑問がわいてきます。
なぜ、11月に出荷するのか。
なぜ、11月に出荷できるのか。
初めに
なぜ、11月に出荷するのでしょうか。
通常はフリージアの花がまだ咲かない11月に花を咲かせて出荷することで、めずらしいことによる希少価値をねらいます。また、12月の年末に向かって花の需要が高くなるので、そこをねらって出荷をします。これによって切り花の単価アップが期待できるからです。
次に
なぜ、11月に出荷できるのでしょうか。
通常、フリージアの球根は5〜7月に畑から掘り上げた状態では休眠状態に入っています。眠っているんですね。不思議ですよね。
これが9月ごろになると自然と眠りから覚めてきます。
すっかり眠りから覚めた球根を9〜11月に植え付けると、翌年3〜5月にはきれいな花を咲かせてくれます。これが通常のフリージアの1年です。
これを11月に咲かせるためには、
5〜7月に畑から掘り上げて眠っている状態の球根を、はやく眠りから覚ましてやる必要があります。ちょっと可哀想ですが。
そのためには、まず、高温の倉庫の中で約1ヶ月ほど高温処理という処理をしてやります。この処理によって眠りから目が覚めてくれます。
ただ、この処理で目は覚めているですが、少しまだ眠たい状態の球根たちもいます。
まだ眠たい状態の球根たちを、くん煙処理という処理を数日間することによって、目をパッチリと覚まして完全に起こしてあげます。
これで、やっとお客さんにお届けできる状態になります。そして無事、出荷。
ここまでが、僕の仕事になります。
お客さんの切り花栽培家さんに届いた球根が、11月に花が咲くようにするためには、届いた球根をただ植えるだけではできません。
お客さん側でも一手間かける必要があるのが、フリージア切り花の大変さでもあり、面白い部分でもあります。
ここからは切り花栽培家さんのプロの腕の見せどころ。
球根に特殊な処理をすることによって、11月にフリージアの花が見られるように、大変な努力をして実現しています。
こうやって、特殊な処理をすることによって、11〜5月までの約7ヶ月間もフリージアの切り花を楽しむことができるようになっています。
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