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【ゆるゆる寺社フォト】水天宮(東京・中央区)

東京で安産の神様といえば、こちらの水天宮。
その大昔、世田谷に住んでいたわたしの父母もこちらで安産祈願をしました。
しかも、出産予定日を過ぎてもわたしが生まれる気配がまったくなかったので、二度目のお参りまでしたのだとか。
その後、無事にわたしは生まれこうして生きています。


【Date : 2024.11.18  10:15~】
一粒万倍・戌の日
(スマホで撮影)
(大人気でゆっくり撮影できないため、構図などはスピード勝負)






🟩アクセスイメージ 「駅近で妊婦さんに優しい距離感」



東京メトロ半蔵門線・水天宮前すいてんぐうまえ駅すぐ。
5番出口から地上へ出て見上げると、もうそこにあります。
ただし、境内への入り口までは徒歩1分(妊婦さんは2分)程度。


前回、この近くにある小網神社を紹介しました。


いきなり余談ですが、実はこの日、他の神社に行くつもりでした。
しかし、なんとなぁく「小網こあみ神社行くか……」という気分になり(こないだ行ったばっかりなのに)、さらに、「あ~だったら今回はちゃんと水天宮に行こう!」と先にこちらにお参りしたのです。

両社の距離、すたすた歩いて5分くらい。

マップで道を確認しながら歩いていると、目の前にすぅー…と鳩が舞い降りてきて、わたしと並んでとことこ進みます。

ああ、小網神社の鳩なのかな?と思いつつ、この道をまっすぐだよねと直進していると、突然バッと左の方へ飛び立ち道路を横断する鳩。
走ってきたバイクとぶつかりそうになる様子に、うわぁあああ鳩あぶないよぉおおお!?とびっくりしていると、彼が飛び去った先には小網神社が……!。
つまり、彼が来てくれなければ、左折する道に気が付かず、わたしは直進していたのです(マップ見てるのに)。

ありがとう、鳩…!
バイクにぶつかりそうになりながらも導いてくれてごめん、ありがとう!!

水天宮、小網神社の後、予定していた他の神社へ向かいました。




🟦神様は九州からやってきた



水天宮の発祥は九州。
総本宮があるのは、福岡県久留米市です。

諸説あるのでしょうけど、壇ノ浦の戦いで生き延びた女官が筑後川までたどりつき、二位の尼のお告げを受けて安徳天皇とその一族の霊を慰めるべく祠を立てたとの由来があります。

だから、以下のように平家の方がお祀りされているのですね。

久留米藩主の有馬頼徳さんという方が、1818年に三田赤羽さんだあかばね(現在の港区)の屋敷にあちらから分祀したのが、東京の水天宮のはじまりです。


<主な御祭神>

◇天之御中主大神(あめのみなかぬしのおおかみ)
日本の神々を生んだ、祖先神がこの方。だから、水天宮が安産、子宝のご利益なんですね。

◇安徳天皇(あんとくてんのう)
◇建礼門院(けんれいもんいん)
◇二位の尼(にいのあま)
壇ノ浦の沈んだ方々も……

幼いころから、ただ「水天宮は安産の神様」としか聞かされてなかったので、全然知りませんでした。

また、境内に寶生辨財天(ほうしょうべんざいてん)も。
弁天様・市杵島姫(いちきしまひめ)です。
こちらも、有馬家が厚く信仰していた神様なのだとか。




🟨いざいざ境内へ



階段を上がるか、エレベーターで境内へ。
写真はありませんが、階段の途中の両サイドにおられる対の随身像ずいじんぞう(弓矢や剣を携えた神社を守護する神像)がめっちゃイケメンでした。
撮りたかったけど、階段の途中で迷惑になるので……。


手水舎は、龍神様の口からお水が出ていましたが、柄杓がありませんでした。
小さなお子さんが振り回すのを予防???


境内入って一番手前に佇む河童殿

壇ノ浦の戦いで入水した女官の化身が河童、という伝説があるんですって。


おいぬさま

あやかりたいと撫でていかれる参拝客が続出の子宝いぬ。
犬が大の苦手のわたしも触れてみたくなる、優しいお顔の母犬と可愛いやんちゃ坊主です。


本殿


本殿の左前に弁財天
鈴の音色がうっとりするほどキレイ
この後ろ側に犬の親子


弁財天の手前にさりげなく末社
左から鎮火を司る秋葉神社、
火風神社、
雨を司る高尾神社




🟪優しい念のあふれる吉日の賑わい



行ったら偶然にも戌の日。

さらに一粒万倍日も重なり、午前10時頃という比較的早めの参拝にも関わらず、あちらこちらに色々な行列ができるほどの賑わいぶり。

戌の日のお参りがよいとされているのは、犬の多産・安産にあやかった風習です。


境内へ上がる階段前に置かれた戌の日の看板。
こちらでも、記念撮影をするご家族、カップルが行列を作っていました。

(はりぼては猫感溢れてるが……)



二人で祈祷を受ける催しもあり、多くのパパさんママさんが寄り添って並んでいました。
平日だけどこのために仕事を休んで、という方も多くいらっしゃったことでしょう。素晴らしきことです。


パパさんママさんの二人に限りません。
上のお兄ちゃん・お姉ちゃん連れのご家族、どっち側かわかりませんけどお母さまもご一緒に三人で、親戚一同、さらにはお礼参りなのかちっちゃなちっちゃな赤ちゃん連れの方も。

人はたくさんいるのですが、何とも穏やかで優しい雰囲気。
それもそのはず。
ここにいるほとんどの参拝客が、これから小さな命の無事を願ってお参りしているのですから。

この先出産をすることは絶っっっっ……対にないわたしですが、明るくも切なる願いが溢れる空間に涙ぐんでしまいました。

代々育まれ未来へと繋がる命への願いを、長い年月受け止めれ来られた神様なんですね、水天宮様。

そして、わたしのように、ご加護を受けた人がまたご縁があってこの地に佇むのでしょう。




公式サイト ↓↓↓






ここまで御覧くださった皆様、
貴重なお時間ありがとうございました!



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紫葉梢《Shiba-Kozue》
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