本を読む理由
何故本を読むのか?ふと疑問に思ったので知人の読書家に聞いてみた。
香川さんの場合
「子どもの頃『キノの旅』っていうラノベからですね。娯楽、勉強、想像力の拡張、ファッション感覚とか。好きな知識や物語で自分をコーディネートするような。活字離れの世代なんで、本に関する知識が個性として粒立つ気もして。年上に気に入られるし。ほら、一部の読書家って本読まない人を下に見たりしますよね。『ああ、かわいそうに…』みたいな。それが嫌で読んでるのも少しあります」
夢見心地の彼の場合
「情緒とか、エキゾチズム、人生の彩りとして…自分は生活に激しいドラマ性を求めてないけど、それは時に彩りとして必要で。日常の平衡を保ちつつ、ドラマを体験出来るのが魅力かな。人によってはそれが音楽だったり美術だったりして、自分にとってのそれは活字って話」
ロロの場合
「脳の換気」
近所の古書店員の場合
「コミュニケーションツールでもあると思うんです。同じ本を読んでるってだけで、相手の存在が特別に思えたりしません?僕たちもイヨネスコの雑記帳がなければこんな関係にならなかったし…今は自分が本を読んでどうこうというより、本を通して人と繋がれることに喜びを見出してる気がします」
みんな違う、本を読む理由。私は「なんとなく好き」だから本を読んでた。この漠然さに気後れして「なんとなく」を具体化しようと思ったけど、色々な人の話を聞いてやはり私の場合「なんとなく」が一番適切である気がした。今日はなんとなく吉本ばななを読む。
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