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ガリガリに痩せたとき、ブラと胸の互助に気づいた話。#ワコールがnoteでコンテスト開催中

これは、ワコール下着価値向上委員会のコンテスト『#下着でプチハッピー』の応募作品です。

ブラはずっと胸を支え、胸はずっとブラに支えられているのだと思っていた。そう、あのときまでは。

体重が30㎏まで落ちて、ガリガリでほとんどの肋骨が浮き出たとき、痩せる前のいつもの感覚でブラジャーをつけて、外に出掛けた。

(えっ⁉ アレ⁉ 何かおかしいよ⁉)

歩いている途中で異変に気づき、慌ててデパートのトイレに駆けこみ、ブラジャーを確認した。

(えっ⁉ 何これ⁉)

ブラジャーが全体的に上に上がっていた。洋服のえり袖の部分から見えそうなくらいに。

(えっ⁉ 何で⁉ どういうこと⁉)

理解できないまま、ブラジャーを直してトイレから出た。そのまままた歩き始めたがやはり上に上がってきてしまう。

家に帰り着くと、再び確認した。

「あー、そういうことか!」

胸までガリガリに痩せてしまったので、胸という《取っ掛かり》をなくしてしまったブラジャーは、上へズリッと平行移動してしまうのだ。

胸だけが一方的にブラジャーに助けられているのかと思ったら、ブラジャーも胸という取っ掛かりに助けられて、デザインを綺麗に可愛くみせていたのだ。

下着のお洒落も、適度に脂肪がついてこそだったとは、自分が痩せてみるまで気づかなかったことだ。

ずっとモデル体型に憧れていたが、いざ、それに近いスリーサイズや体重になってみると、それはそれで苦労することがあるのだとわかった。

それからしばらくは、子ども用のスポーツブラを身につけて過ごした。

数年後、体重減がアレルギーによるものだとわかり、体重を元に戻すことができた。健康な体を取り戻したことも嬉しかったが、また大人用のブラジャーをつけられることも嬉しかった。

それは、体調が良くなったことを、ブラジャーを通して実感することができたからだ。

アレルギーが原因で、体重が30㎏まで落ちた詳細は、上記の記事からご覧になれます。

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