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東京に絶望した私は、世界100ヵ国以上を旅した女性の言葉で、東京で幸せになろうと決めた。

これは、『旅する日本語』の応募作品です。

入社試験100社目にしてどうにかこうにか内定をもらった会社に入って3ヶ月。

会社主催の飲み会で、セクハラまがいの余興を許否した私は、突然解雇を言い渡された。

勿論その会社が嫌になり、会社がある東京も嫌になり、日本のどこに再就職しても、やっぱりどこも一緒なんかじゃないかと、日本が嫌になり、何もかもが嫌になって、全てを投げ出したくなって、世界100ヶ国以上旅した女性に移住を相談した。

「なるべく治安が良くて、なるべく物価が安い国や地域はどこですか。」

「うん。それはあなた、ここ東京よ。」

わたしの脳ミソは雷に打たれ、目から鱗が落ちるごとく涙がポロポロこぼれていた。

幸せは既にここにあったのだ。

まずは、世界的に恵まれた地域である東京で幸せになってみせましょう。

「3ヶ月でクビになった新入社員が再就職なんてムリ!」と言われる中、私は程なくして都内の会社に正社員として再就職できたのである。

私、東京に弥立つ。

以上、規定400字以内の応募作品でした。

※「弥立つ」(いやたつ)・・・いよいよ心を奮い立たせる。

◆自殺を防止するために厚生労働省のホームページで紹介している主な悩み相談口

 ▼いのちの電話 0570・783・556(午前10時~午後10時)、0120・783・556(午後4時~同9時、毎月10日は午前8時~翌日午前8時)

 ▼こころの健康相談統一ダイヤル 0570・064・556(対応の曜日・時間は都道府県により異なる)

 ▼よりそいホットライン 0120・279・338(24時間対応) 岩手、宮城、福島各県からは0120・279・226(24時間対応)

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