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気散じ東京へ。恐る恐る歌舞伎町に泊まると、コンビニ店員さんのあたたかい笑顔に救われた。

これは、「旅する日本語」の応募作品です。

東京へ気晴らし小旅行を計画。

安いホテルを探すと、そこは新宿歌舞伎町。

東京2020オリンピックを見据えて建てられた高層ホテル群。

その下の飲食店やホテル街のネオンが消え、眠らない街が眠っている。

ホテルから頂いたGO TO トラベル事業の地域共通クーポン1枚を持って、近くのコンビニへ。

「このクーポンはこのお店で使えますか。」

とガラガラの店内で暇そうにしてる店員さんに確認すると、目を真ん丸にして、

「GO TOでいらっしゃったんですか⁉もちろん、使えます!」

と。

合計千円ちょっとの飲食物をカゴに入れて、再びレジに行くと、先程の店員さんが、

「初めてクーポンボタンを打ちました。」

と笑顔。

店員さんと店長さんが深々と頭を下げて、

「ありがとうございました!またお越しください!」

と言ったのが忘れられない。

東京2021オリンピックも、新宿歌舞伎町に泊まってみるか。

以上、規定400字以内の応募作品でした。

※「気散じ」(きさんじ)・・・気晴らし。

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椎良麻喜|物書き(グルテンフリー/小説/エッセイ/写真)
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