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絵本と子どもたち

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毎晩の読み聞かせが一番の癒やしタイム。 子どもたちが好きな絵本の備忘録です。
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#育児日記

読みたくない絵本を読み聞かせるとき

読みたくない絵本を読み聞かせるとき

 子育てをきっかけに、絵本が再び私の生活に戻ってきて、絵本を読む時間が大好きになった。

 同時に、こんな絵本を読ませたい、こんな絵本を好きになってほしいという思いが強くなり、娘が「これよんで」と、例えばアンパンマンなどのキャラクター系の絵本を持ってくると、読み聞かせに乗り気になれず、もっと違う絵本を読んであげたいのに... と思ったりした。

 ごめんよ、アンパンマン。君にはいつも助けられている

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「10かいだてのまほうつかいのおしろ」

「10かいだてのまほうつかいのおしろ」

 寝る前、娘は本棚から読んでほしい絵本を選ぶ。10冊ほど両手に抱えてベッドにやってきたけど、今日は結局この一冊で寝てしまった。

 「10かいだてのおひめさまのおしろ」のシリーズで、魔法使いバージョン。

 魔法使いに憧れる女の子が、不思議なお城にやってきて、1階では魔法服を選び、2階では髪型を選び... と、階を上がるごとに魔法使いになっていく、というお話。

 ハートやリボンのモチーフが大好き

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「14ひきのあさごはん」

「14ひきのあさごはん」

 童話館ぶっくくらぶの配本で、ちょうどこの絵本がポストに届いた翌日、作者のいわむらかずおさんが亡くなったというニュースが流れた。

 私の実家にも、夫の実家にもあった、この14ひきシリーズ。お父さんとお母さん、おじいさんとおばあさん、そしてきょうだいが10匹という、14匹のネズミの大家族のお話。この温かな絵本は、ずっと私の心の大切な場所にあった気がする。

 私が持っていたのは、シリーズ1作目の「

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「すてきな三にんぐみ」

「すてきな三にんぐみ」

 実家に帰ったついでに、私が子どものころ大好きだった絵本、「すてきな三にんぐみ」を持って帰ってきた。

 そろいのマントに帽子をかぶった黒づくめの三人組は、馬車を襲って金を奪う泥棒だ。ある日、襲った馬車に乗っていたのは、みなしごのティファニーちゃん。三人は、これまで奪ってきたお金でお城を買い、ティファニーちゃんのような孤児を集めて、孤児院を作り... というお話。

 不思議な雰囲気の絵本で、何に

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「わたしの て」

「わたしの て」

 童話館ぶっくくらぶで配本してもらった「わたしの て」には、いろんなことをする手が出てくる。

 ボタンをとめたり、紐を結んだり、絵を描いたり、クッキーを作ったり、人をたたいたり。そして、こう締めくくられる。

 絵本を読み終わって、娘の手をにぎってみた。娘の手は、冬の外気にさらされて、カサカサと乾燥している。

 夏の日焼けが残った手には、甲に傷がひとつ。親指には、小さなささくれに貼ってとせがま

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「ぐるんぱのようちえん」

「ぐるんぱのようちえん」

 今日の寝る前の絵本は、「ぐるんぱのようちえん」。

 何をやってもうまくいかないゾウのぐるんぱが、子どもたちのために幼稚園を開くというおはなし。

 今日は、夫が息子を抱っこで寝かしつけていたので、娘と一対一でゆっくり絵本を読んであげられた。私の体に触れている娘の手のひらと足の裏が、ポカポカと温かくなっていくのを感じながら、私もだんだん眠くなってきた。

 「ぐるんぱは びすけっとを ちぎって

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「10かいだてのおひめさまのおしろ」

「10かいだてのおひめさまのおしろ」

 3歳になった娘が今、大好きなのが、「10かいだてのおひめさまのおしろ」。

 先日の誕生日に姪っ子がプレゼントしてくれたもので、お姫さまブームが来ている娘にとって、今一番アツい絵本だ。

 もともと姪っ子が気に入っている絵本で、姪っ子の家に泊まりに行ったとき、姉が二人にこの絵本を読んでくれた。

 お姫さまに憧れている女の子が、10階建てのお城を1階ずつ上がっていきながら、お姫さまになる準備をす

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