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中高生のための就職ガイダンス「面接指導の経験値」

面接指導の経験値
 
採用試験に面接は付きもの、というより、メイン。
筆記試験で高得点であっても、面接試験での評価が低いと採用されません。
特に中途採用では、「採用試験=面接試験」と言っても過言ではありません。
面接試験については、様々に書かれ、語られているので、皆さんはすでに学習していると思います。
時期的には、新3年生はこれからでしょうか?

これからお伝えするのは、私が、高等技術専門校で生徒の就職指導を通して得たものと、ヤングキャリアセンター埼玉の勤務時に得たものと、言わば経験知です。
経験値ですので、実態に即しているということでもあります。
 
当然、キャリアカウンセラーといった専門家の考えや一般的正論と異なる部分もあると思います。
その分割り引いて参考にしていただきますよう、お願い致します。
ただし、机上の空論ではない、それなりの実績を持った経験知であることは確かです。
私は、生徒に対して、以下のような指導をしていました。主な項目だけを列挙します。

1    受付時間には絶対に遅れない
社会人には、共通の行動のサイクルがある。
サイクルを合わせないと、仕事相手の行動に狂いが生じる。
「サイクルを合わせる=時間を合わせる」ことは、社会人の最も基本的なルール。
 
面接試験は特別な出来事。
特別な日に特別な対応ができない者は、普段から自己管理能力の低い人間であると見なされる。
企業はそんな人を最も嫌う。

2    社内の人すべてが面接者と思え
会社の敷地に一歩足を踏み入れたら、出会った人には挨拶すること。
挨拶は、会釈と言葉で分離礼。
朝のうち( 1 0時くらいまで)であれば、「おはよ~ございます!」と元気よく。
1 0時過ぎであれば「こんにちは」とする。

面接試験のポイントは、いかに自分を印象づけるか。
最後は印象力の勝負
 
3    言葉は「ハッキリ」と「ていねい」
言葉使いは、無理すると緊張が増し、墓穴を掘る事になりかねない。
ハッキリと伝えることを優先する。
 
敬語は仕事をする中で自然に、あるいは教えられて身に付くもの。
付け焼き刃では身につくはずもない。
急造の不自然な言葉遣いよりも、いつもより丁寧に話せればよい。
ただし、仲間言葉や流行語はN G
 
4 携帯電話は、マナーモードではなく、必ず電源を切っておくこと。
これは、万が一のミスを防ぐため。
マナーモードでも、静かな環境ではパイブレーションが響くことがある。
 
5 控え室の態度も観察されていると思え
灰皿があっても、たばこはもちろんNG。(高等技術専門校には、高年齢者もおります)
女子のハンドバックのような、小さな手荷物は、膝の上に持つ。
大きめのバックは、いすの脇に置く。
背負いのリュックは、通勤時はOkでも、ビジネスシーンではNG。

面接は、ビジネスシーンと考えよ。
試験会場で会社から渡された資料等は、机の上に置く。
待っている時間も、姿勢はできるだけ崩さない。
 
6 忘れ物のないように、前日準備、当日朝確認、出発前再確認。筆記具は余分に持参する。

鉛筆、ポールペン、消しゴム、 メモ帳はノート形式のもの、メモ用紙はNG、その他、会社から指示のあったもの。
 
今でも記憶に残っている、採用担当者の言葉があります。
その会社では、こんなことをやっているそうです。
 
<うちの会社では、受付や待合室担当者にも、受験者の態度を観察させてい る。
適性試験や面接試験では分からない、試験用ではない、生の姿を観察することが、その人の本質を知ることの一つだから。
 
試験開始前の説明で、「面接室のドアは、3回ノックしてください」と説明する。
その通りできているか否も、注意カ観察の一項目になっている。
 
勿論、受付を担当する社員には、日常から人を見る目=観察力を習得してもらう教育を行っている。>

 
たかが受付と侮ってはいけません。
受付の印象で、お客様に与える印象が決まり、「会社イメージ=商品イメージ」が決まるといった側面もあるのですから。
最近では、受付に人を置かず、電話を置いて受付に変えている会社も見かけます。
効率重視でコスト削減なのでしようが、イメージ戦略をどう考えているのだろうかと思います。

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