スロースタート家庭菜園
今年の春は、万事において、重い腰があがらなかった。特に運動に関しては、気持ちははやるが、体が動き出さない。まったく体を動かさないまま5月、所属するおじさんサッカーチームの仲間から、このままだと何もやらないまま徐々に体が動かなくなるぞ!と叱咤され、それもその通りと思って、一念発起。その日、芝のコートで3時間以上動きまわり、疲れ果て、ボロボロな体をひきづって帰宅し、ままならない状態でシャワーで汚れを落とし、ベッドに倒れ込んだ。朝になって癒えているはずの体が、全く立つことができない。ギックリ腰の症状であった。
結論を言おう。この腰痛が長引いたせいで、一昨年前までゴールデンウィークに着手していた家庭菜園が6月にずれ込んでしまった。ミニトマト、ピーマン、ナス、青じそ、唐辛子、シシトウ、きゅうり。そして今年はオクラを植えてみたのだが、タイミングが1ヶ月以上遅れたのと、土のメンテナンスが甘かったのか、生育が遅い。いや、こんなものなのだろうか。昨年、転勤で不在だった自宅の庭は妻が一人だと、耕作放棄地となり雑草たちが跋扈していた。土の栄養分は奴ら雑草たちに抜き取られたのだろうか。6月後半に一度、石灰とか肥料とかカニの甲羅(食べかす)なんかをよく調べもせずに「何もやらないよりは何かやっておこう」と思い撒いてみたが、それが邪と出たらしい。コンスタントに収穫できているのは青じそだけ。ナスなど、トゲトゲしていかついヘタの部分が早くから出来上がっているのに、ヘタから下の実の部分が何も出てこない。きゅうりも、ようやく小さな形の子どもきゅうり状態のものを二つほど発見して、楽しみにしていた。二日後にそれを見に行くと、同じ大きさのまま黒く干からびていた。「こいつはダメかもしれんなぁ」と日航機123便の機長のような心境になりつつも、もう少し待っていたら、まずミニトマトが成り出した。勢いはないが、地味に着実に成長している。ようやく8月に入り、ピーマン、こどもピーマン、きゅうり、シシトウの一番果を収穫することができた。栄養の詰まった一番果は特別な感じがする。
ナスとオクラはあともう少しか。今朝、オクラの花が咲いていた。レモンイエローの花びらの中心はワインレッド。このコントラストが美しい。スマホではなくコンデジを取り出して、しばし撮影会。写真の花の右上に見える緑色のとんがりコーンがオクラの可食部分。初めて畑のオクラを見たとき、先っぽが上を向いているという意外性に驚いたものだ。調べてみると、この花が咲いた4.5日後にオクラは食べ頃となるらしい。来週は月火と東京なので、戻った水曜くらいに大好きな納豆オクラ丼を食べようか。
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