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#見えない世界
9-2 お腹の中身は何ですか?
「ばぁばが天井に遊びに来た」事件から少し時は流れ、娘が二歳になったばかりの頃の話。お座りも、一人歩きも、何事も少し慎重でゆっくり目だった娘は、達者とは言えない日本語をぼちぼちと話していた。しゃべる単語はいつも決まっていたが、ある日、ドラッグストアで紙おむつを買おうとしたら、パッケージの赤ちゃんの写真を指さし、やたらと、「あかたん!あかたん!!(赤ちゃん)」と連呼してきた。今までそんな単語しゃべっ
もっとみる9-1 そこにいるのは誰ですか?
胎内記憶や占いなど、「見えない世界」を信じるようになった私だったが、まだ「確信」には至っていなかった。私はいわゆる「霊感」があるわけではなく、通常見えないはずの存在を、直接見たり、声を聞いたりしたことがなかったからだ。それに、胎内記憶の話を信じても、自分自身は母親の胎内にいた時の記憶も、前世の記憶も(その時点では)なかった。
それが、「確信」に変わった出来事がある。産後鬱で娘が0歳代の時の記
8-2 この先、どう生きていけばいいですか?
私が初めて西洋占星術のメール鑑定を依頼したのは出産前だったが、鑑定結果が送られてきたのは出産後だった。ちょうど、赤ちゃんが泣き止まない、どうやって育てたらいいのか分からない、っていうか、赤ちゃんってもっとよく寝て可愛いものじゃないの?こんなん話が違うと途方に暮れ始めた頃だった。まさに、「この先、私はどう生きていけばいいのですか?」と誰かの首根っこを捕まえて問いただしたいくらいの気分に駆られていた
もっとみる8-1 占いを信じていいですか?
時間が少し遡るが、妊娠中、私はとあるブロガーさんのブログにはまっていた。癌とも、妊娠出産とも、胎内記憶とも、全く違うことが気になって読み始めたブログだったが、たまたま(?)そのブログの主さんが、占い師を副業でしている人だった。そのため、ブログの記事には、私の目的のジャンルの話の他に、しばしば占いの話(主に西洋占星術)が出てきて、私の目に留まった。
最初は、「なんか小難しい、怪しげなことが書い
4-4 アロマで更なる深みへ
アロマの先生は、ふんわりとした雰囲気と、どこか不思議な感じのする人だった。誤解を恐れずに言えば、ちょっと天然が入った感じで、不思議ちゃん(実際はとてもしっかりされています)。まだ日本でアロマが広まる前から本場ヨーロッパへ留学もされたくらい熱心で努力家で知識も半端なかったし、私たち生徒を本当に大事に思ってくれていて、私は絶大な信頼を寄せていた。
しかし、不思議ちゃんだった。
ついさっきまで
2-1 え?文系じゃないの?中高生時代
中学一年生、13歳で、それまで楽しそうに遊んでいた「見えない世界」に突然蓋をしてしまった。幽霊が怖くて、夜自分の部屋で勉強できなかったし、「魔法使いになりたい」なんて言ったら周りに笑われるし、この現代日本で人並みに生きていきたいならば、通らなくてはならない通過点だっただろう。私は「絵で見るとかわいい妖精も、本当にこんな小さい人間に羽が生えて目の前に現れたら怖くない?妖精なんて、本当はいないんだよ
もっとみる1-2 地に足がついた?小学生時代
幼稚園の頃、近所に住む同学年の従姉妹以外に、特に仲良く遊んだ友達の記憶がなく、それは小学校低学年までそのままだったが、好きでそうしていたわけではない。私なりに「仲良しの友達がいない」ことは気にしていた。休み時間、校庭で一人ポツンとしていると、みんなで仲良く鬼ごっこをしている人たちが羨ましく思えた。その寂しさを紛らわすため、やっぱりよく図書室に行き、本ばかり読んでいるような子だった。
そんな私