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【適応障害】復職までの1年間〜振り返り〜

こんにちは、柴です。
私は適応障害で1年休職し、復職した者です。

適応障害になった経緯などは以下noteに書いています。


今までどんな風に過ごしてたっけ?と思ったので、書きながら振り返ってみたいと思います。
どなたかの参考になれば幸いです。


体調の変遷

私は毎週精神科に通い、体調に合わせ服薬量を調整しました。
最初のころは外出もしんどく、家族に精神科へ付き添ってもらい、すこしずつですが自分だけでも通院できるようになりました。

体調はムラがあり、驚異的に良くなった!と実感できることはなかったです。(まだ寛解しておらず、通院中ですしね)

以下、体調とイベントの変遷。(長いので興味ある方だけ見て…)

・1月下旬 休職開始(会社引継ぎ、資料送付など)
会社の人と顔を合わせる機会や考える機会が多く、休まらず
自律神経失調症で寒気、微熱などの症状継続
悲壮感、焦燥感(申し訳ない。同期に置いて行かれるなど)がある

・2月 休息
死んだように眠る。3食食べるようになり、体重が増加
まだメンタルは安定せず、泣いたり怒りっぽい

・3月 気力の回復始まる
友人と会おうと思い短時間で食事で会う。少し自信が戻ってくる
リハビリ(図書館読書)、散歩の開始
睡眠薬が合わず変更

・4月 回復と初期化
上旬 リハビリの負荷を増やす。会社の休職経験者の同僚と連絡を取る。部署の環境悪化に復職への不安を覚える
中旬 風邪をひいたことをきっかけに、体調が休職前と同等になる
下旬 抗不安剤、睡眠薬の増加。(抗うつ薬の提案もあったが、相談の結果やめた)

・5月 回復の兆し
リハビリ(図書館読書)、散歩・ジムでの運動を再開。
昼寝をはさみながら負荷を増加、友人と再び会える気力戻る。
noteでいろんな経歴の人がいることを知り、吹っ切れる。

・6月 リハビリ全盛期
減薬の開始。リハビリが「楽しい」と感じるようになる
自分ひとりで出かけることへの抵抗感が減る
趣味への関心が戻り、復職へのモチベーションが上がる

・7月  自律神経ガタガタ
夏到来とともに体調が崩壊。薬を一部増加。
睡眠が悪化、頭痛肩こり、吐き気、胃酸増加による腹痛。
読書のモチベーションは落ちないが、体調不良で進まない日が増える。体調に合わせ、少しメンタルも落ち込む。

・8月~ リハビリ2段階目
リワークへ通所すること、自立支援医療(精神通院)を申請することを決める。

・9月~ リワーク通所開始
負荷が高まり、動けなくなったり眠気が出ることもあるが少しずつ体力がついてくる。休職原因を精神保健福祉士とまとめ、再発防止策を練る
11月に動けなくなるが抗うつ薬で持ち直す。会社の在籍期間が迫ってきたため、完治していないが主治医より復職OKを出してもらう

・12月~ 仮出社(復職扱い)の開始
保健師、産業医、人事と面談をしつつ会社へ行く練習
満員電車辛い、会社へ行く心労で、抗うつ薬を追加
休日、正月は散歩をすると決め、生活習慣を整える

・2025.1月~ 復職
部署変更、残業制限あり。

by  私の健康履歴



休職の際、助けてもらった人

実家に住んでいたので、家族を中心にたくさんのサポートをしてもらいました。それぞれ助けてもらった人は以下です(主治医を除く)。

・両親
私の体調を「下支えるサポート」をたくさんしてもらった。
通院初期、体調の悪い日の送り迎え。
気分転換に、短時間の外出・散歩に連れ出す。
食事を取る気力がない、起きれない日も声をかけてもらった。


・妹
「気分転換」で助けてもらった。
モヤモヤを聞いてもらったり、一緒に遊んだり、散歩した。
気軽に声をかけ、話す。関係ないことを楽しむ。
話しかけやすい友人みたいな距離感で付き合ってくれた。


・彼氏
「メンタル面のサポート」で助けてもらった。
毎週末、電話で近況報告と相談に乗ってもらった。異なる環境で働く人として、第三者的なアドバイスもくれた。落ち込んだ時は視点を変えてくれて非常に助かった。

体調の良い日は気遣ってもらいながら、散歩や食事を楽しんで気分転換にも付き合ってもらった。


・友人
「自信を付ける」時に助けてもらった。
少し元気が戻ってきたとき、少し長い時間遊んだ。体調の回復を実感して、自分の回復に自信を持てた。


・リワークのスタッフさん&通所者の仲間
「休職原因をまとめる」「物事をとらえなおす」時に助けてもらった。
私だけじゃない。みんなもいろんな背景や苦しみを抱えながら前を向いている。そんな状況が私を支えてくれた。
担当者の精神保健福祉士、キャリアコンサルタントの方も「健康と仕事のバランス」について一緒に考えてくれた。


回復までのコスト(期間と費用)

休職期間

計1年

かかった費用(診療費)

一か月計 2.2~3万円
※自立支援医療申請後は、1割負担のため負担減

かかる内容の内訳は以下の通り。
カウンセリング費用、服薬量の変化で増減する。

・都度かかるもの
診察費、薬剤費(1回2,500円弱くらい)×週1回診療

・ひと月に1回かかるもの
診断書 5,500円(保険適用外)
傷病手当金申請書類 300円(保険適用)

・カウンセリング利用(私のかかりつけクリニックの場合)
50分 8,000円

by 私


自立支援医療(精神通院)、リワークについて

市役所での手続きは必要ですが、自立支援(精神通院)とリワーク利用補助は申請して良かったです。

長く通うと費用も掛かりますし、個人負担ではどこへ行くにもお金がかかります。

自立支援の申請は市役所へ行くだけで1年間1割負担でよく、それ以外のデメリットはありません。(申請に診断書が必要なため、5000円ほどかかりましたが)

リワークも一日1,000円ほどの負担で教室のような空間に入れるので、習い事やジムへ行くよりは安く、モチベーションも続きやすいかと思います。

そのころのnoteもよろしければご覧ください。



参考資料

精神科受診前、休職初期は何かしていないと不安でした。「自分は回復するのか、今なにもしていない自分は無力だ」と悪いことばかり考えていました。

不安を払しょくするためにインターネットの海を泳いでいたら、心を穏やかにしてくれるコンテンツを見つけたので書いておきますね。

※適応障害で弱っている人、専門外の方は正常な判断ができないため、あくまで参考程度にする。自身の体調は主治医と相談すること。


HP

・キズキ ビジネス カレッジ(就労移行支援事業所)のコラム
休職初期・中期・後期の段階に合わせた過ごし方で、気を付けるべき点がわかりやすくまとまっている。後半部分には生活習慣を整えることなど、具体的なコツが9個書かれている。
一番体系的にまとまっていてわかりやすかった。


YouTube

①みぃのメンタルヘルスチャンネル
休職経験者のみぃさんが「休職に入るべき状態」や「復職に向けた取り組み」を実例ベースに分かりやすくまとめている。
休職初期、不安で焦っていた私を支えてくれた。


②精神科医がこころの病気を開設するCh
精神科医の益田先生が自身の診断経験、医学的根拠をもとに解説してくれる。精神病、適応障害の回復の内容と流れがまとまっている。初期のころ、「回復に向けた全体像を把握」するときにお世話になった。


③フェルミ漫画大学『【要約】うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと【デラさん】』

2:29~の「うつ病からの回復するまでの過程」が回復の流れを非常にわかりやすく解説している。読書をする気力がないときに見て、スクリーンショットを取って、自分の体調のチェックリストとした。


note

「休職、適応障害」といったキーワードの入っている記事、タグ、自己紹介を検索し、似たような境遇の人を探した。

自身の状態をnoteにまとめたら、経験者の方が「いいね」をしてくださり、その方を追いかけて参考にさせていただいたこともある。

皆さんありがとう!


さいごに

こう見ると多くのものに頼り、多くの人に支えられていたと思います。

これだけのサポート得て、主治医に見守られていた私でも、自身の体調と粘り強く向き合うのは辛かったです。
(短い人生の中でも辛かったランキングトップ3に入るくらい。)

休職中で最もつらいのは、自分のできないことを認めること、今は休む期間だと割り切ることでした。
同期、同僚に置いて行かれる焦燥感がすごかったからです。

周囲からは今はその時ではない、ゆっくり休んでと言われました。

当事者としては「そんなのできたらこうなってない!」という気持ちでした。(今も思うときはありますが)リハビリをするうちに、その時々で適切な対応を継続していけば少しずつ良くなっていくんだという実感はありました。

落ち切って1年たって、やっと「今の私を受け入れる」のができるようになったきがします。
あとは、睡眠食事が安定してくると、ポジティブな活動も楽しめるようになるのがわかってきました。

人生において少し肩の荷が下りた気がします。
また再発する可能性もあるかもしれないが、この経験はきっと次に生きるんじゃないかな。

ぼちぼちやってこ。
できることしかできないからね。


おまけ

私の適応障害の闘病記をマガジンとしてまとめています。
カウンセリング利用の経験、リハビリ(図書館読書)、リワーク通所などについて書いたnoteもあるので、参考になったら嬉しいです。

今後も何かあれば更新したいと思います。



適応障害、休職になって苦しんでいる人へ

他にもnoteには経験者の方の体験記があるので、読んでみよう。
あなただけじゃないです。気負いすぎず、ゆっくりと歩んでいこう。

回復が遅くても、誰かと比べないでね。
傷つく過程、個人のリソースや体力も違うから、誰一人同じく回復はしないです。

服薬の薬が合わず悪戦苦闘された方もいます。(私も調整中です)
休職中の環境、金銭面への不安も違うからね。

主治医(またはカウンセラー)、リワーク施設などと相談しながら一歩ずつ、あなたらしく治っていこう。


身近な人が休職した方へ

休職している人本人もどうしていいかと困っていると思うので、代わりに私から言いますね。

見ているあなたは、きっと大切な人が苦しんでいて心配だと思います。

でもほっときなさい
寝たいときに寝て、食べたいときに食べ、段々回復するから。

一緒に笑って、話して。
困っていたら手を差し伸べてほしいです。

本人が一番不安だから。ポジティブな気持ちを共有しながら、また前を向ける力を蓄えていく過程を見守ってほしいなと思います。





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