【適応障害】復職までの1年間〜振り返り〜
こんにちは、柴です。
私は適応障害で1年休職し、復職した者です。
適応障害になった経緯などは以下noteに書いています。
今までどんな風に過ごしてたっけ?と思ったので、書きながら振り返ってみたいと思います。
どなたかの参考になれば幸いです。
体調の変遷
私は毎週精神科に通い、体調に合わせ服薬量を調整しました。
最初のころは外出もしんどく、家族に精神科へ付き添ってもらい、すこしずつですが自分だけでも通院できるようになりました。
体調はムラがあり、驚異的に良くなった!と実感できることはなかったです。(まだ寛解しておらず、通院中ですしね)
以下、体調とイベントの変遷。(長いので興味ある方だけ見て…)
休職の際、助けてもらった人
実家に住んでいたので、家族を中心にたくさんのサポートをしてもらいました。それぞれ助けてもらった人は以下です(主治医を除く)。
・両親
私の体調を「下支えるサポート」をたくさんしてもらった。
通院初期、体調の悪い日の送り迎え。
気分転換に、短時間の外出・散歩に連れ出す。
食事を取る気力がない、起きれない日も声をかけてもらった。
・妹
「気分転換」で助けてもらった。
モヤモヤを聞いてもらったり、一緒に遊んだり、散歩した。
気軽に声をかけ、話す。関係ないことを楽しむ。
話しかけやすい友人みたいな距離感で付き合ってくれた。
・彼氏
「メンタル面のサポート」で助けてもらった。
毎週末、電話で近況報告と相談に乗ってもらった。異なる環境で働く人として、第三者的なアドバイスもくれた。落ち込んだ時は視点を変えてくれて非常に助かった。
体調の良い日は気遣ってもらいながら、散歩や食事を楽しんで気分転換にも付き合ってもらった。
・友人
「自信を付ける」時に助けてもらった。
少し元気が戻ってきたとき、少し長い時間遊んだ。体調の回復を実感して、自分の回復に自信を持てた。
・リワークのスタッフさん&通所者の仲間
「休職原因をまとめる」「物事をとらえなおす」時に助けてもらった。
私だけじゃない。みんなもいろんな背景や苦しみを抱えながら前を向いている。そんな状況が私を支えてくれた。
担当者の精神保健福祉士、キャリアコンサルタントの方も「健康と仕事のバランス」について一緒に考えてくれた。
回復までのコスト(期間と費用)
休職期間
計1年
かかった費用(診療費)
一か月計 2.2~3万円
※自立支援医療申請後は、1割負担のため負担減
かかる内容の内訳は以下の通り。
カウンセリング費用、服薬量の変化で増減する。
自立支援医療(精神通院)、リワークについて
市役所での手続きは必要ですが、自立支援(精神通院)とリワーク利用補助は申請して良かったです。
長く通うと費用も掛かりますし、個人負担ではどこへ行くにもお金がかかります。
自立支援の申請は市役所へ行くだけで1年間1割負担でよく、それ以外のデメリットはありません。(申請に診断書が必要なため、5000円ほどかかりましたが)
リワークも一日1,000円ほどの負担で教室のような空間に入れるので、習い事やジムへ行くよりは安く、モチベーションも続きやすいかと思います。
そのころのnoteもよろしければご覧ください。
参考資料
精神科受診前、休職初期は何かしていないと不安でした。「自分は回復するのか、今なにもしていない自分は無力だ」と悪いことばかり考えていました。
不安を払しょくするためにインターネットの海を泳いでいたら、心を穏やかにしてくれるコンテンツを見つけたので書いておきますね。
※適応障害で弱っている人、専門外の方は正常な判断ができないため、あくまで参考程度にする。自身の体調は主治医と相談すること。
HP
・キズキ ビジネス カレッジ(就労移行支援事業所)のコラム
休職初期・中期・後期の段階に合わせた過ごし方で、気を付けるべき点がわかりやすくまとまっている。後半部分には生活習慣を整えることなど、具体的なコツが9個書かれている。
一番体系的にまとまっていてわかりやすかった。
YouTube
①みぃのメンタルヘルスチャンネル
休職経験者のみぃさんが「休職に入るべき状態」や「復職に向けた取り組み」を実例ベースに分かりやすくまとめている。
休職初期、不安で焦っていた私を支えてくれた。
②精神科医がこころの病気を開設するCh
精神科医の益田先生が自身の診断経験、医学的根拠をもとに解説してくれる。精神病、適応障害の回復の内容と流れがまとまっている。初期のころ、「回復に向けた全体像を把握」するときにお世話になった。
③フェルミ漫画大学『【要約】うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと【デラさん】』
2:29~の「うつ病からの回復するまでの過程」が回復の流れを非常にわかりやすく解説している。読書をする気力がないときに見て、スクリーンショットを取って、自分の体調のチェックリストとした。
note
「休職、適応障害」といったキーワードの入っている記事、タグ、自己紹介を検索し、似たような境遇の人を探した。
自身の状態をnoteにまとめたら、経験者の方が「いいね」をしてくださり、その方を追いかけて参考にさせていただいたこともある。
皆さんありがとう!
さいごに
こう見ると多くのものに頼り、多くの人に支えられていたと思います。
これだけのサポート得て、主治医に見守られていた私でも、自身の体調と粘り強く向き合うのは辛かったです。
(短い人生の中でも辛かったランキングトップ3に入るくらい。)
休職中で最もつらいのは、自分のできないことを認めること、今は休む期間だと割り切ることでした。
同期、同僚に置いて行かれる焦燥感がすごかったからです。
周囲からは今はその時ではない、ゆっくり休んでと言われました。
当事者としては「そんなのできたらこうなってない!」という気持ちでした。(今も思うときはありますが)リハビリをするうちに、その時々で適切な対応を継続していけば少しずつ良くなっていくんだという実感はありました。
落ち切って1年たって、やっと「今の私を受け入れる」のができるようになったきがします。
あとは、睡眠食事が安定してくると、ポジティブな活動も楽しめるようになるのがわかってきました。
人生において少し肩の荷が下りた気がします。
また再発する可能性もあるかもしれないが、この経験はきっと次に生きるんじゃないかな。
ぼちぼちやってこ。
できることしかできないからね。
おまけ
私の適応障害の闘病記をマガジンとしてまとめています。
カウンセリング利用の経験、リハビリ(図書館読書)、リワーク通所などについて書いたnoteもあるので、参考になったら嬉しいです。
今後も何かあれば更新したいと思います。
適応障害、休職になって苦しんでいる人へ
他にもnoteには経験者の方の体験記があるので、読んでみよう。
あなただけじゃないです。気負いすぎず、ゆっくりと歩んでいこう。
回復が遅くても、誰かと比べないでね。
傷つく過程、個人のリソースや体力も違うから、誰一人同じく回復はしないです。
服薬の薬が合わず悪戦苦闘された方もいます。(私も調整中です)
休職中の環境、金銭面への不安も違うからね。
主治医(またはカウンセラー)、リワーク施設などと相談しながら一歩ずつ、あなたらしく治っていこう。
身近な人が休職した方へ
休職している人本人もどうしていいかと困っていると思うので、代わりに私から言いますね。
見ているあなたは、きっと大切な人が苦しんでいて心配だと思います。
でもほっときなさい。
寝たいときに寝て、食べたいときに食べ、段々回復するから。
一緒に笑って、話して。
困っていたら手を差し伸べてほしいです。
本人が一番不安だから。ポジティブな気持ちを共有しながら、また前を向ける力を蓄えていく過程を見守ってほしいなと思います。