夕日と新幹線に気づかされた、心の歩み方

ふと遠くから低い振動音が聞こえてきた。

逆光で目を細めると、

夕日を背にして、
新幹線が田んぼの向こうを疾走している。

そのシルエットは
まるで一枚の絵画のようで、
その瞬間に思わず足を止めました・・・

夕方の午後5時過ぎ、
暫くぶりの散歩に出かけてた僕。

ちょっと前までの暑さが嘘のように、
今日は肌寒さを感じる

でも、とても気持ちの良い秋の風でした。

10月中旬ともなると、
日の入りがとても早いなぁ。
と思った瞬間、

一瞬夕日を遮った
16両編成の新幹線

畦道を歩いていた僕は、
逆光で見えづらかった田んぼが見えた。

一部の田んぼは、
すでに稲刈りが終わっていて、
短く刈り取られた稲株が整然。

一方で、
まだ収穫を待つ稲穂が、
再び逆光で黄金色に光っていました。

その、田んぼのコントラストが、
急に訪れた、秋の深まりを
感じさせてくれたきがしました。

空には薄く秋の雲が浮かび、
夕日に染まって淡いピンク色から
徐々に紺色に変りつつあって、
とても綺麗でした。

新幹線の速さと力強さを見たら、
急に、昔の自分を思い出しました。

頑張って目標に向かって
一直線に進むことが正義でした。

そして、結果や評価ばかりを
気にしていたあの頃。

成功を手に入れるために
必死で走り続けていたけど、
そのあいだに本当に大切なものを
見失っていることに気づきませんでした。

でもね、

目の前の稲穂を見ると、
暑い夏も、風邪のきつい時も、豪雨でも
稲穂たちは、毎日ゆっくりと成長し、収穫を迎えています。

そして、刈り取られた田んぼは
また次の季節に向けて少しずつ準備しているように見えました。

家に帰ろうと、夕日が少しずつ
沈んでいくのを歩きながら見ていると、
ハッと、気づくものがありました。

それは、
結果だけを求めるんじゃなくて、
その過程や季節の移り変わりも楽しみながら、
自分のペースで進んでいこうと思った。

目線を変える

速さや効率だけが価値ではない。

結果だけを追い求めずに、
その過程や周りの景色、
自分の心の声にも耳を傾ける。

それが大切なことだと思えた散歩でした。

あなたはいつ散歩に行きましたか？

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