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さらっとしたお笑い雑感

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藤村 俊二

藤村 俊二

俳優、声優、振付師、実業家、

様々な側面を持ちながら、それら全てを飄々と淡々とした雰囲気でこなしてしまう印象を持つ
おヒョイさんこと藤村俊二さん。

8時だよ全員集合でのOPの振付や、
ゲバゲバ90分やカリキュラマシーンでのコメディアクター、
映画「DEATH NOTE」ワタリや、アニメ「黒執事」タナカの声などの老執事役
などなど

どのジャンルでも、
あの控えめさと渋さと茶目っ気さが混ざった絶

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ダウ90000

ダウ90000

ABCお笑いグランプリ2024決勝3位、キングオブコント2023、2024準決勝進出、女芸人No.1決定戦 THE W2023準決勝進出、8人組ユニット ダウ90000。

演劇もコントも行うし、なんならその境界線を曖昧に設定しながらグラデーション的に行ったり来たりするような追求を、男女含めた集団の面白みとして提示しながら形を成しいます。

脚本や演技や組織コンセプトとしての技巧もさることながら、

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どんぐり兄弟

どんぐり兄弟

松竹芸能所属、M-1グランプリ2015年準決勝進出、実の兄弟漫才師どんぐり兄弟。

弟のあきらさんは落ち着いた声とテンションで兄のボケに振り回されながらも淡々としたツッコミが持ち味。
兄のさとるさんはIQ146でMENSA会員、見た目も長髪で言動も支離滅裂、インパクトのあるキャラクターが魅力です。

一定のテンポで言葉遊び的なボケを重ねてゆき、そのペースのままどんどん話が展開して破綻しゆく羅列漫才

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呂布カルマ

呂布カルマ

フリースタイルダンジョンや、マッドマックスTVなどで活躍し、
音楽活動だけに留まらず、俳優、タレント、批評、グラビアディガーなどでも知られる、
愛知県名古屋市を代表するラッパー 呂布カルマさん。

MCバトルではフローやライムと言った要素よりもワードセンスやパンチラインを重視したスタイルで闘っていて、そこを評価されている声が高いと思います。
それも含めて、淡々としたテンションと冷静な語り口で繰り出

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古舘伊知郎

古舘伊知郎

元テレビ朝日アナウンサー、報道ステーションでのキャスターのイメージも根強い古舘伊知郎さん。

この方も芸人では無いですが、かなり芸人的な自我を持ち合わせている事と、喋り手としてその技術と気概はアナウンサーという次元をとっくに超えていると感じています。

古舘さんと言えば「実況」だと思います。

ボキャブラリーももちろんですが、やはりこの感情を込めた節回しと、やや過剰で矢継ぎ早な言葉数が単純に聴き心

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8月22日の彼女

8月22日の彼女

構成作家、動画制作業をしているFANさんと、
楽曲制作、デザイン業をしている千代園るるさんが、
大喜利の場で出会って組んだ 8月22日の彼女。

既存の男女お笑いコンビでは、あまり見た事がないような雰囲気というか、2人に隣接してるカルチャーや嗜好してるファッションなど含めて、提示される面白さに妙な生暖かい感触を覚えるのが魅力だと感じています。

FANさんのやや籠もった声質で聴き手を自動的に引き込

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阿佐ヶ谷姉妹

阿佐ヶ谷姉妹

女芸人No.1決定戦 THE W 2018チャンピオン、
「とんねるずのみなさんのおかげでした」の第22回細かすぎて伝わらないモノマネ選手権優勝、
劇団東京乾電池研究所で出会った2人が結成したコンビ阿佐ヶ谷姉妹。

派手な衣装と素朴な風貌、穏やかな話し方でほのぼのとした印象がありますが、コント、漫才、モノマネ、歌唱、フリートーク、と その芸の幅の広さには驚かされます。

2人とも似た見た目なので認

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NISHIMOTO IS THE MOUTH

NISHIMOTO IS THE MOUTH

宗教団体を模した架空カルトクラブ的なファッションブランドNISHIMOTO IS THE MOUTH
その主宰、預言者、ディレクター、の西本克利さん

一度見たら忘れられないインパクトのある見た目とは裏腹に、その喋り口調は淡々としてて穏やかで品があって安心感を覚えるほどです。

落ち着いたテンションで語られる自身の経歴、異色のブランドコンセプト、タトゥーに対する思想など、興味深いトピックのそれらを

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メテオ

メテオ

ゲーム実況YouTuber、メテオさん
いわゆるゲーム実況YouTuberと聞いてイメージをするようなテンションと声の張り、矢継ぎ早な言葉数による間を詰めていく定番感のあるトークスタイル、ではあるのですが

どこか耳馴染みの良い声質とリアクションで、数いるゲーム実況者の中でも聴き心地がいいなぁと感じています。

メテオさんの喋りって、
例えばゲーム実況という括りだとしゅーやさんのような落ち着いたト

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東京03

東京03

キングオブコント2009優勝者
関東トリオコント師を代表するグループ東京03

その役割分担を定点観測的に見てゆくと、オーソドックスなフォーメーションに対して個々それぞれの気質が、3人組として少し変則的に感じられる瞬間があります。

東京03結成前の、豊本さんと飯塚さんで組んでいたコンビ アルファルファ時代のネタを見てゆくと、割と今の芸風とは若干違って、特に豊本さんのボケの角度がややファンタジー風

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バナナマン

バナナマン

関東コント師界の系譜で今なお現役、もはや大御所の域に突入しつつあるバナナマンというグループのコンビネーションを今改めて確認したいと思いました。

設楽さん日村さんはキッチリと役割が分かれているようで実はお互いの領域がシームレスな相反可能性があって、両者気質が似ているからこその相乗効果があると感じています。

バナナマンの主軸であるコント
ではなく、あえてバラエティ番組での振る舞いから見て考えてみよ

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ランジャタイ

ランジャタイ

奇天烈的な破滅型漫才師ランジャタイは、ボケとツッコミという関係性で捉えて見ようと思うと、その型の許容度はゆうに超えてて解体そのものの面白さになってると感じるのですが、

それを「コント」だと思って見てみると、むしろ一度も規定演技から出てこないのが分かります。

伊藤さんは、
コンビのツッコミとして国崎さんの暴走行為へ傍観的に戸惑いの言葉を要所要所で被せてゆき、混沌という名のうねる様なグルーヴにあの

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マツモトクラブ

マツモトクラブ

R-1グランプリで幾度となく決勝に駒を進めているファイナリスト常連で俳優としても活躍するマツモトクラブさんの喋りは、その雰囲気作りも含めて「間合い」そのものをフリ役的に連結させる事で興味を引き続ける独特のフォームをしていると思います。

マツモトさんもあまり素で喋りを行っている場面が少ないのですが、長めの尺でトークをしていい現場だとネタの時等の印象に比べて実は結構言葉数が多くペースも早い方である事

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Franz K Endo

Franz K Endo

MADドラえもんでおなじみFranz K Endoさんの数少ない喋ってるシーンを観ると、この人もまた自らにフリ的な引き込みを連呼してゆく事で同世代的なノリのゾーンに持ってゆくのを得意とするタイプなのではないかなと感じます。

対象や観客の反応を伺いつつもそれによるキャッチボールは割りと早めに設定されていて、繋いでゆく言葉やテーマの切り替わりは舵取りを自己判断で綱渡り的に行ってゆく傾向があると思いま

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