メテオ
ゲーム実況YouTuber、メテオさん
いわゆるゲーム実況YouTuberと聞いてイメージをするようなテンションと声の張り、矢継ぎ早な言葉数による間を詰めていく定番感のあるトークスタイル、ではあるのですが
どこか耳馴染みの良い声質とリアクションで、数いるゲーム実況者の中でも聴き心地がいいなぁと感じています。
メテオさんの喋りって、
例えばゲーム実況という括りだとしゅーやさんのような落ち着いたトーンで聞かせて安心感を湧かせるタイプ ではなく、
区分的にはキヨさんのようなハイテンションでツッコミを入れ続けて盛り上がり所を作りながら親近感を抱かせる感じのタイプなのですが、
声質的に上記2人のように低くて渋めでその上で幅があってそれを使いこなしているという感じではありません。
どこかあどけなさが残ってて、語彙というか、反射的な発声としても、「ほっとけなさ」を誘発するような可愛げがあると思います。
ただ、
メテオさんはそういう"受け"に向いてるような声質をしていながら、場の空気の整え方に関しては割とサディスティックなところがある気がしてて、
ゲーム実況のような1人喋りではない、何人かいる中で喋ってる場面を見ると、いじられ的なフォームを取りながらも、その状況の主導権は微妙にメテオさんが掴んでいるシーンが多い感触があります。
これは、前述したテンションや矢継ぎ早な言葉でのタイミングの良い埋め方によって、集団での会話の空白部分を繋いで自分のターンを増やす事で、メテオさんの持つ愛嬌的雰囲気を持続させているのだと思います。
この気質が意外とYouTubeという土壌だと希少性があると感じてて、メテオさんの持ってる素養はお笑い芸人で言えば、いじり芸の方向だとロンブー淳さんや、毒舌芸の方向だとウエストランド井口さん、とかに近い領域に該当するように感じます。
爽やかさ、カッコよさ、親しみやすさ、などを軸に置いているYouTuberという畑だとテレビ芸能を中心に活躍している芸人さんとはニュアンスが異なると思いますが、
近接的な距離感で相手の懐や視聴者の好奇心に入り込んでくすぐるようなコミュニケーション術、コメントの細切れを連打して繋いで作るテンポ、誘い笑いやカットイン気味なツッコミの小刻み良いリズム、
などを見てると メテオさんは自身が中心に居る時も何か対象物を基点としてガヤ的な周辺話法が上手なタイプに感じて、そこが魅力的だと思っています。