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産後の不調に直面してからだの使い方を見直している話

産後1年2ヶ月が経ちました。
ここのところ、身体の不調を自覚し通院しているのですが、何人かの専門医にお世話になる中で、おそらく妊娠前からの身体の使い方(もしくは思考の癖)が原因かも?とわかってきました。

はっきりと因果関係を証明することはできないですが、現時点での気づきを書いておこうと思います。



1.最初に行ったのは中医科

時期:産後11ヶ月
断乳にトライしていた時期。夜泣きによる慢性的な睡眠不足と疲れからか、首と腰が痛むように。手の痺れと震えもあり、とにかく指に力が入らなかった。

日本にいたら、まず最初に中医に行くことはあまりないのかなと思うのですが。「気」が足りないのかも、でも症状はそんなに深刻ではないかもと思い、漢方と針治療を始めました。

私の脈をみた先生の診断はこのようなものでした。

・脈が弱い
・全体的に身体の血液が足りていない
・疲れている時に出る症状
・首の後ろも悪い気がする

(補足)中医ではこのように脈で身体の状態を見ていく
https://www.harikyu.org/2016/01/30/459/

そして金匱要略に記載ある治療法を参考に、漢方薬を服用していくことに。子宮内の瘀血おけつに対する治療で、これは閉経後の女性にも処方されるそうですが、なかでも子宮内の瘀血の症状は唇の渇きに現れるんだとか。(身体は繋がってるんですね…!)
当時はまだ授乳中で、生理がきていませんでした。唇は、乾くといえば乾くかな、くらいの感覚でしたが、疲労もあってボロボロだったので、やってみることに。

翌週、手の痺れはマシになったかな、くらいでしたがまだあまり変化はなく。ただ初診から2週間後、なんと、ケロッと元気になりました。しかも、確かに唇が乾かなくなった!この時はっきり自覚しました(びっくり笑。ちょうど断乳にも成功して眠れるようになってきた頃。授乳中でも問題ないように、漢方薬は夜は飲まない&日中も量を減らしてもらっていました)

私の右手の脈を診て、「なるほど左の腎臓から血液量が増えたので良くなったのだな」と納得する先生を見て、神技すぎる…と震えました。笑

そしてその翌週は、生理が来ました。
ちょうど断乳が終わったフェーズなので、中医だけのおかげとは言いきれませんが…。血を補う&血を作る効能のある薬を煎じてもらっていました。生理が来たのも多少は関わりあるのかな?
【桂花、なつめ、杜仲、当归、生姜なども一緒に処方されていたと思います。心(火)の働きを強くする成分も含まれていました。なかなか脈の細さが改善しなかったこと&潤いが足りなかったので、途中から太子参、麦冬、生地黄あたりも追加。水でいっぱいに潤されると⇨生理が起こる(木:血を作る)。水⇨木へと移行するよう、手助けをしてもらったイメージです】

https://www.kracie.co.jp/kampo/kampofullife/about_kampo/?p=11401

身体の不調の悩みを聞いてくれる場があって、当時はすごくホッとした気持ちでした。

そして、針とカッピングの治療を数回行い、首の痛みは完全に無くなりました。ただその後も、腰だけはたまーに痛むことがあり、なんでだろうな、と思っていました。治療の翌日からはしばらく問題ないのですが、ふとした時に痛みが戻ってくる…。鍼治療の後、毎度先生からは、壁に背中をつけて正しい姿勢をキープする練習をするように言われていました。


2.腰椎ようついが使えてないと、ヨガセラピーで気づく

1月にヨガセラピートレーニングを受けましたが、NZ出身のセラピストの先生は、解剖学や心と身体の繋がりへの関心が大変高い方。生徒一人ひとりの身体の使い方や発言に着目して、なぜそのように身体を動かすのか、その発言の裏にはどのような思考があるのか、などじっと観察してはフィードバックをくれました。
(これまで出会ったことのないタイプの先生で、これまたすごく感動だった…)

私は、産後3ヶ月から徐々にヨガを始め、6ヶ月以降はピラティスや、少し強度の高いヨガを継続的にやっているにも関わらず、腹筋が戻らない悩みを話しました。

しかし先生は私の身体の使い方を見て、腰椎が使えてないこと、腰椎の可動域が狭いぶん胸椎でカバーしていることを教えてくれました。例えばCat & CowのCow ポーズでは、腰椎はほとんどカーブしていないが、その分胸がぐっと前に開き過ぎているような、そんなアライメントになっているそう。

https://jp.123rf.com/photo_163339183_人体脊柱図(背骨)日本語で頸椎、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨と表記.html
Science of yoga より抜粋
私のダウンドッグはまさにこんな感じらしい
インストラクターから背中を押して伸ばされることが多く
まさかアライメントが間違ってるとは思わなかった…
出典:上記同様
骨盤のAnterior tiltができてないからbaby cow の練習をするよう助言されましたがこれは心当たりあり
産後も(ひょっとすると産前も)ぽっこりお腹が嫌で、凹ますために腹筋に力を入れていた…つもりが骨盤の位置まで変えてしまっていたのかも

これはlifetime practice だと言われています。
やはりコアの筋肉も増えてくるとより動きが良くなるそうで、筋トレは引き続き課題です。
しかし、これまで腹筋をトレーニングできてると思っていたのですが、身体の違う部分にまで負担がかかってしまっていたのかも…というのは悲しい発見でした。


3.整形外科で骨が曲がっていることがわかった

やはり1歳児を抱っこしないわけにはいかず、また腰が痛み出したところで、今度は整形外科に行き、X線で撮ってもらいました。すると…。

https://tokyo-chiropractic.com/sokuwan.html

腰椎が右方向に曲がっていました。
百聞は一見にしかず。中医やヨガの限界を感じた瞬間でもありました。よく左側で重い荷物を持ったり子供を抱えたりしていることも影響しているのかな?と。

しかし触診で確認すると、腰はそこまで悪くなく、痛みを感じている部分が骨盤部分のみだったので、産後の骨盤のずれがまだ戻っていないことによって引き起こされたものかもしれない、と言われています。曲がっている角度もそんな深刻ではないそう。
一般的に骨盤が治りやすいのは産後半年までなので…ああ、もっと早く点検しておくべきだったあ。定期的に運動をしていたからか、油断していました。運動も、正しい姿勢で行わなければ悪化してしまうことを自覚しました。

現在は、按摩と針で骨盤矯正の治療をしています。
強い痛みを感じていなくても、身体は敏感に感じていて、痛みから逃れるように逸れていくそうです。だから歪みが出る。
痛みを感じる姿勢は取らないで、だらしない姿勢でもいいから、お腹を引っ込めようとしなくていいから、とにかく今は無理をしないで、と医者に言われています。ただ、普段やってる程度のヨガは続けて問題ないよ、とも言われています。


まとめ

痛みが出るまで気づかないというのは、往々にしてあることだと思います。今回、私は良い言い方をすれば、産後のトラブルを通じて、自分の身体に対するセルフアウェアネスが上がりました。

しかし、できればトラブルとは無縁でいたいもの…。
産後に限らずとも何か痛みや異変を感じたら、それはひょっとすると、無意識な身体の使い方や思考の癖が積み重なった結果かもしれません。

産後のママさん、身体の不調はないですか?
日々待ったなしの育児に追われて、なかなか自分の身体と向き合う時間はないかもしれませんが、今回の私の記事が、どなたかの気づきにつながれば幸いです🙏

産後のぽっこりお腹が気になる方、体型を早く産前に戻したい方はたくさんいると思いますが、私のように、骨盤がしっかり戻らないまま強度を上げていくとかえってトラブルに繋がるケースもあるかもしれないので、運動する際はご自分の身体と対話しながら、時には専門家に頼りながら無理なく行えるとよいのではと…。人に言えた身分ではありませんが、ぜひ反面教師の材料にしてもらえればと思います。



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