作曲・DTMを始める人がお金をかけるべき/かけるべきでないもの10選
僕は作曲・DTMを始めて15年以上になるフリーランス作曲家です。
この記事では、そんな僕が、これから作曲・DTMを始めようと思っている方がお金をかけるべきと思うもの、或いはかけなくても良いと思うものを合計10個紹介していきます。
お金をかけるべきもの
ざっくり言いますと、
音質に関係するもの
創作がスムーズになるもの
です。
これから紹介するものを全て購入すると数十万円かかってしまいますので、ご予算に合わせて購入する/しないを検討してみてください。
(とはいえ、本音としては全て揃えた方が良いとは思っています)
①ソフト音源(プラグイン)
▼定番・最強ベース音源「MODO BASS 2/IK Multimedia」
▼お手軽・高品質生ドラム音源「Steven Slate Drums 5.5」
経験上、プリセットを鳴らすだけで良い感じの音を鳴らしてくれるような良いソフト音源は創作意欲を掻き立ててくれます。
逆にあまり質の良くないソフト音源は、鳴らしても「何か違うな…どう加工したら理想の音に近づくかな」「もっといい音源はないかな」ということばかり考えてしまいますので、創作そのもの以外の部分に意識や労力を割かれることになってしまいます。
その結果創作が全然先に進まずモチベーションが下がってしまい、最悪DTM自体を辞めてしまうことに繋がりかねません。
良いソフト音源を使うことでこれを防ぐことができますので、初心者こそ音質や使いやすさを重視して、妥協せずにソフト音源を購入すべきと考えています。
▼↑に掲載したソフト音源の詳細はこちら
②ミックス・マスタリング系のソフト(プラグイン)
▼定番・最強ミックスプラグイン「Neutron 4/iZotope」
▼定番・最強マスタリングプラグイン「Ozone 11/iZotope」
音作り用のプラグインには無料のものや、DAWに初期搭載のものもありますが、それを使って業界標準レベル以上の音質にするのはプロでも至難の業ですので、音質向上のためにはお金をかけて高品質のプラグインを購入すべきです。
「いやいや初心者だし音質なんか気にしないよ~」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、次の3つの理由から、初心者こそ音質を追い求めることはとても重要だと考えています。
音質が悪いと自分で聴いたときの満足感が低い→楽しくなくなる
曲を作ったら人に聴いてほしくなる→聴いた人は曲の良し悪しよりも音質の悪さに気を取られて曲が入ってこない→誰も喜んで聴いてくれない→楽しくなくなる
音質が悪い自覚があると、良い曲を書くことよりも音質を上げることに気を取られてしまう→創作が進まない→楽しくなくなる
とはいえ、初心者にとってミックス・マスタリングはハードルが高いと感じられると思います。
幸いにも現在は、↑に掲載したようなAIがある程度自動で音作りを行ってくれるようなプラグインがありますので、まずはそちらを頼ってみることをオススメします。
僕も大まかな音作りはAIにやってもらっています。
▼それぞれの詳細はこちら
▼購入するなら両方入っててお得なバンドル版をオススメします
▼iZotope製品を1つでも持っている方はこちらがめちゃくちゃお得です(↑と同じものです)
③作曲補助系のソフト(プラグイン)
▼音楽知識を補完してくれるプラグイン「Scaler 2/Plugin Boutique」
初心者が必ずと言っていいほど躓くであろうポイントに、音楽的な知識の不足があると思います。
僕も実のところ音楽理論には全然詳しいわけではないのですが、↑のScaler 2というソフトに頼ることで無事に曲を完成させることができています。
何より、このソフトを使い続けることで、腰を据えて勉強しなくてもある程度の音楽知識が自然と身に着いてきます。
僕と同じような勉強嫌いの方にもおすすめのプラグインです。
▼詳細はこちら
④ヘッドホン・スピーカー等の視聴用機材
▼定番・コスパ最強・お手軽モニタースピーカー
▼コスパ最強開放型モニターヘッドホン
▼コスパ最強・繊細なサウンドでFPSプレイヤーにも人気のモニターイヤホン
音を打ち込むだけならどんな視聴環境でも作業は可能ですが、ミックス・マスタリングの際には可能な限り正確なサウンドでモニタリングする必要がありますので、良い視聴用機材が必須になります。
基本的にはスピーカーを使って作業すべきだと思いますが、特にボーカルの音作り等、繊細な作業ではヘッドホンが必須になりますので、個人的には両方あった方が良いと思っています。
また、曲の完成後にはなるべく様々な視聴環境でチェックした方が良いと思いますので、モニターイヤホンや普通のイヤホンなどもあると尚良いです。
とりあえず、モニタースピーカーのように名前に"モニター"とついているもの、ヘッドホンの場合は更に"開放型"と記載のあるタイプを購入していただければ間違いはないはずです。
⑤マウス・キーボード・ディスプレイ等の基本装備
▼定番・機能必要十分なゲーミングマウス
▼定番・スタンダードで入門機にもオススメなゲーミングキーボード
▼画面2枚構成(デュアルディスプレイ)におすすめのゲーミングモニター
▼画面1枚構成におすすめのゲーミングモニター
これらは音質には直接関係しませんが、創作をスムーズにすることに大いに貢献してくれます。
せっかく良いフレーズを思いついたとしても、操作に手こずっている間に忘れてしまうなんてことがあっては勿体ないので、なるべく頭の中のイメージを具現化する際の敷居を下げる努力はした方が良いと考えています。
PCを操作している時間のうち、キーボードを触っている割合は高いでしょうから、なるべく疲労やストレスの少ないキーボードにすべきです。
多ボタンマウスには様々な便利コマンドを割り当てられます。
例えば僕はMIDIノートを1オクターブ上げる/下げるとか、縦/横方向の拡大/縮小なんかをマウスに割り当てて快適に使っています。
DAWは画面の切り替えが頻繁ですし、一度にチェックしなければいけない項目も多いので、目が疲れない範囲内でなるべく大きいディスプレイをご用意いただくことをおすすめします。
2枚構成なら21~24インチ程度、1枚構成なら27~34インチ程度がおすすめです。
枚数は個人的には2枚(デュアルディスプレイ)一択ですが、好みや作業スペースの都合に合わせて枚数を検討してみてください。
⑥デスク・チェア等の作業環境
▼広々使えて昇降もできるデスク
▼リクライニング・ヘッドレスト・オットマン等必要十分な機能を備えてリーズナブルなゲーミングチェア
DTMをしていると、気付いたら数時間経っています(僕だけではないはず)。
人間は長時間座位を保持することを想定した体の構造をしていないので、なるべく体に負担がかからないようにする努力をすべきだと思います。
デスクは絶対に昇降するものにすべきです。
気付いたときに立って作業することで、癌や心筋梗塞、腰痛などのリスクを減らすことができます。
チェアは腰への負担が少なく、リクライニングできるものがおすすめです。
今腰痛がない方でも、腰に負担のかかるチェアで長時間DTMをするような生活を続けてしまえば、近い将来腰痛持ちの仲間入りを果たしてしまうでしょう。
また、作業が行き詰まった時、リクライニングして天井をぼーっと見ているとナイスなアイディアが浮かんでくることがあります。
⑦オーディオインターフェース(レコーディングする場合は特に)
▼音質もコスパも良すぎ、見た目もオサレなオーディオインターフェース
▼スピーカーとヘッドホンとイヤホンを同時に繋げる、希少で便利なオーディオインターフェース
オーディオインターフェースは、マイクやギター等をパソコンに接続するための機材です。
これが無いとパソコンでレコーディングすることができません。
ものによって録音時音質は変わりますので、なるべくフラットで味付けが少なく、音質の良いものを選ぶべきです。
YAMAHAの某エントリーモデル配信向けオーディオインターフェースはかなり人気なようですが音質は結構良くないので、出来ればレコーディングには使用しないようにしましょう。
(配信にはとっても便利です)
また、パソコンに直接ヘッドホン等を繋ぐよりも、オーディオインターフェースに繋いだ方が視聴時の音質は良くなりますので、レコーディングしない場合でもオーディオインターフェースはあった方が良いとは思います。
お金をかけるべきでないもの
⑧パソコン
DTMerはMacのノートパソコン(Macbook)を使っているイメージがあるかもしれませんが、個人的には今から購入するのであればWindowsのデスクトップパソコンがおすすめです。
理由はこちらです。
パソコンの違いで曲の音質や完成度が変わることはない
安価(Amazonで3~5万円くらいの中古で十分)
Macbookなら中古でもどうしても10万円くらいしてしまう
拡張性が高く、後々のスペックアップが容易
Apple製品は拡張を想定していないため本体ごと買い替えなければいけないケースが多い
使用するDAWのホームページで必要スペックを確認し、出来れば推奨スペックを満たしているものを購入しましょう。
⑨DAWのグレード
多くのDAWでは3~5段階くらいグレードがあると思いますが、最上位なんかではなく、トラック数が50以上使用可能であれば真ん中あたりのグレードで大体十分だと思います。
一番上のグレードにすると初期搭載の音源が増えますが結局有料の外部音源には音質で勝てません。
また、グレードを上げるとコアな機能も増えたりするとは思いますが一般的な作編曲に使うケースは少ないと思いますので、いずれもあまり活躍しないような気がします。
ここは節約して他のところにお金をかけるべきだと思います。
⑩MIDIキーボード
▼ピアノで作曲する人にはおすすめのシンプルなMIDIキーボード
▼最低限の機能を備えたコスパ最強MIDIキーボード
ピアノで作曲したい人は鍵盤数の多いものをご購入いただくのがベターだと思いますが、そうでない人はMIDIキーボードを買っても結局殆どマウスとキーボードで制作することになると思います。
とはいえあると便利なものではあるので、予算に余裕があれば↑に掲載したようなリーズナブルなものをご用意いただくのが良いと思います。
僕はあまりMIDIキーボードを使うことはありませんが、ちょっとした音の確認や、ギターの速弾きを再現するためにキーを連打したり、ピアノのグリッサンドを見様見真似で打ち込むときには重宝しています。
いかがでしたでしょうか。
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また次の記事でお会いしましょう。
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