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僕が仕事で曲を作っているときに考えていること【作曲家】

副業作曲家のシエシ度です。
僕はこれまでに仕事で300曲近くもの曲を作ってきました。

この記事では、そんな僕がご依頼の曲を作っているときに考えていることを主に3つ紹介します。

今回は音楽的なテクニックというよりは、僕の気持ちにフォーカスした内容となっております。
リアルな気持ちを綴っていますので、どなたかの参考になりましたら幸いです。

▼ご依頼についてはこちらの記事で紹介しています


①納期やばい

お決まりですが、まずは何といっても納期です。

納期はいつも、ご入金いただいた日から3週間以内とさせていただいています。

僕は2~3日で1曲作るため一見余裕そうに見えるかもしれないのですが、
ご依頼いただいてから着手開始までにいつも2週間以上かかってしまうため、全然余裕はありません。

こうなってしまう理由は主に次の3つです。

  • 常に複数件のご依頼を抱えているため(大変有難いことです)

  • 他に2つ仕事をしており、作業できる時間が限られているため(トリプルワーカーです)

  • 21時半に会社から帰ってきた後はゲームをしたいため(ごめんなさい)

そのため、いつも「ノウキ…ジカン…タリナイ…ヤバイ…」などと焦りながら曲を作っています。

しかし時間が足りないせいでクオリティが下がるなんてことはあってはいけませんし、実際クオリティは下がっていないと自負しています。

僕だけかもしれませんが、時間をかければかけるほど迷走して曲のクオリティが下がる傾向があります。

例えばこんな感じです。

  • 全パート通して音符の数を増やしすぎてごちゃごちゃにしてしまう

  • 新たなセクション(Dメロ等)を追加して曲を冗長にしてしまう

  • 余計な楽器を追加してマキシマイザーのブースト値を下げてしまう(詳細は省きますが、曲全体の音量感が下がります)

シンプルイズベストということですね。
図らずも余計に時間をかけることができないので、曲の改悪は防げていると思っています。

ですが心はいつも休まらないので、できれば納期のことは考えずに曲を作りたいものですね…

②どこまで自我を出していい?

ご依頼時には、参考となる曲を1~2曲ご提示いただいております。

理由は、音楽は感覚的な要素が多いため、言葉だけではどうしても「こんな感じで作ってほしい!」を正確に受け取ることが難しいためです。

もちろん参考曲を盗作するようなことはしませんが、ご要望に添えた曲にするには、ある程度参考曲の雰囲気を取り入れる必要があると思っています。

しかしその上で、殆どのお客さんは「参考曲はあまり気にせず、シエシ度さん節全開でお願いします!」と仰ってくれます。

僕を信頼してくれているということなので、こう仰っていただけることは本当に有難いです。

しかしお言葉に甘えて本当にそんなことをしてしまうと、トラブルになりかねないと思っています。

例えばこんな感じです。

  • 明るい曲が欲しかったのにかっこいい曲にされてしまった(僕はかっこいい曲が得意です)

  • 盛り上がる曲が欲しかったのにエモい曲にされてしまった(僕はエモい曲が好きです)

僕の好みや得意全開で作っていいと仰っていただけることは大変有難いのですが、トラブルや作り直しになるのは絶対に嫌なので、塩梅が難しいです。

未だに正解が分かっていません。
お送りいただいたメッセージから察しつつ、試行錯誤しながら作っています。

③お金返すから僕の曲にしていい?

これまでに何億回言ってきたか分からないのですが、

自分のために作った僕名義の曲よりも、
お客さんのために仕事で作った曲の方が好きになることが圧倒的に多いです。

理由はこのように分析しています。

  • 納期が無く時間をかけられるため、余計な改悪を行ってしまっている

  • 僕の好みや得意全開で作り、参考曲が無いことが多いので、新しい要素が生まれにくい

  • 人間は助け合うことで繁栄してきた生き物なので、自分よりも誰かを想って起こした行動の方が良い結果を生むことが多い(自分で言うのも何ですが)

ですが頭では分かっていても、結局毎回自分名義の曲を作るときは、

  • 自分が気持ちよくなることばかり考えて、

  • 自分の少ない引き出しだけで曲を構成し、

  • 無駄に時間をかけて余計な改悪を重ねてしまう

んですよね。

仕事で作る曲の方が気に入るというのは受託制作の作曲家として有利な性質かもしれませんが、できればどんなときでも最高に気に入る曲を作り続けたいものです。

今書きながら思ったのですが、自分名義の曲は10曲くらいしかないので、もしかすると場数が足りていないのかもしません。
この課題をクリアできれば次のステージに進めると思っているので、今年はそれを目標に頑張ります。


いかがでしたでしょうか。
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また次の記事でお会いしましょう。

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