ちょっくら聖者に会いに。
聖者。
いかにもスピ系の世界で出てきそうなワードだけど、果たして この聖者って本当に存在するのだろうか。
ヨーガや瞑想という、見えない心の世界を探求する者にとって、いずれは行ってみたい国 No.1の国・インドには、実は この聖者と呼ばれる生身の人間がかなり沢山、存在する。
2005年、初めてインドを訪ねた、ヨーガ学生だった私は、南インドのバンガロールという都市に流れ着き、特に目的もなく ぶらぶらと観光していた。
バンガロールの、とある宿に滞在していた時にその宿のオーナーが教えてくれた。
「今、近くに、あのアンマが来ているみたいだよ。バスで1時間くらいのところだから、会いに行ってきたらどうだい?」
「アンマ?誰それ?」
「知らないのか?南インドの聖者だよ。スピリチュアルリーダー。会う人会う人全員を一人残らず、ハグしてくれるんだよ。」
「ハグしてもらうとどうなるの?強運になるの?」
「それは、行ってみて自分で確かめたらどうだい」
フレンドリーな宿のオーナーに勧められ、暇だし、行ってみることにした。
バスで小一時間行った先にあった 聖者アンマのいる会場は、インド人のみならず、欧米人やら観光客やら、とにかくすごい人でごった返していた。
2月だというのに、普通に暑い南インド。じっとりと汗ばむ中、長蛇の列に混じり待つこと約5時間。そしてやっと、巡ってきた私の順番。
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