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【SDGs】おふとんを元気にしよう
今朝、掛布団カバーを洗っている間に、布団をベランダに出そうとしたら、一部が裂けて中綿が見えているところを発見しました。
そういえば、この掛布団も購入してから早5年。我が家には、ショップで購入できる一般的な掛布団だと「足が出て寒い」とか「軽すぎて眠れない」等やたらとこだわりの強い家族の構成員(←夫)がおり、変なサイズ(140cm×210cm)のふとんを「ふとん店」でカスタムしてもらっています。
早速ふとん店に連絡したところ、打ち直し(外側の布を交換、中綿は掃除・綿も追加)してくださるとのこと。そもそも長年の使用で変色しているし、裂けた部分から米粒のような綿がポロポロ産出されていたので「これは無理か?」とちょっと諦めていたのですが、お返事を聞いてとっても嬉しくなりました。
SDGsが叫ばれる昨今、長年大事に利用したけど古くなってしまった「必要な物」を、捨てなくても良くて、ただ使い続けるわけでもなくて、メンテナンスしたら生まれ変わってまだまだ使える、という選択肢があるのはとても素敵だなと思います。
まるっと捨てて買い換えていたら6kgくらいのごみが出て、おそらくまた5年後には同じ量のごみが出ることになると思いますが、打ち直しやリフォーム(お座布団にする等)をしたら捨てずともまた商品になれます。
少し調べてみたところ、布団(寝具類)は、自治体の粗大ごみの中で最も廃棄量が多く、非常にリサイクル率が低いようです。例えば東京23区だけではありますが、2023年に粗大ごみとして捨てられた布団は90万個、コロナ禍は年間100万個だったとか(清掃事業年報(東京二三区清掃一部事務組合)より)。
我が家の布団1つ打ち直したところで何も救えないと悲嘆に暮れそうになりますが、みんなでやったとしたら、ひょっとして布団50万個くらいはきれいになって、また使えたり、海外で布団を切に必要としている人に届けたりできたのかもしれません。
ふだんは別に何とも思わない「布団」、なんなら時々かさばるな…とかちょっと乱暴に扱われることもあるであろう布団ですが、1月末のこの寒い時期、物理的に布団が1か月ほど手元にない状態になる我が家は、大げさでなく本当に布団のありがたさを感じております。
「自分の布団」ではなくて、
・この布団を包んでくれている布さん、とか
・この布団の中に入ってくれている綿たち
そういう風に、いま持っているものを「自分から引きはがして一歩下がってみてみる」と、急にありがたく思えてきます。
今週末は雪が降るといわれている関東で、布団が生まれ変わって戻ってくるのを心待ちにしている1月最終日です。