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2023年8月の記事一覧
ママは眠りを殺す~読書記録324~
ジェームズ・ヤッフェ ママシリーズの4作目。
息子のデイブが警察を辞め、公選弁護士の下で調査員として働くようになってからは3作目。
前回に登場した青年ロジャーはデイブの助手となり、この作品の中で活躍している。
舞台は『マクベス』第三幕第三場、バンクォー暗殺の場面にさしかかっていた。刺客の凶刃に倒れるバンクォー。迫真の演技と思いきや、その役者は本当に刺し殺されていた。大勢の観客の見守る中、大胆不
灯らない窓~読書記録323~
1974年、仁木悦子の書き下ろし長編サスペンス推理小説。
睡眠薬入りのビールをパパに飲ませて、夜中の12時にこっそり出かけて行ったママ。そのママが通り魔殺人の容疑で逮捕された! 秋祭りの太鼓の音色に心ときめかせていた平和な家庭を、不意に襲った恐怖の事件――妻を人殺しにされた苦悶の夫と、無実を信じる幼い兄妹の明晰な推理が、謎また謎をあばく長篇推理小説。
主人公は、小学校6年生の男の子。妹、弟がい
マイ・ロスト・シティー (村上春樹翻訳ライブラリー)~読書記録321~
村上春樹翻訳ライブラリーのスコット・フィッツジェラルド作品である。
表題になっているマイ・ロスト・シティーはエッセイであるが、これを読むと20世紀のアメリカの自由と自己責任、一種独特な空気がわかる。
マイ・ロスト・シティー (村上春樹翻訳ライブラリー) スコット・フィッツジェラルド
収録作品
フィッツジェラルド体験(村上春樹著)
残り火
氷の宮殿
哀しみの孔雀
失われた三時間
アルコール
和菓子のアンソロジー~読書記録319~
読書家としても知られる作家・坂木司が、読みたいテーマを読みたい作家たちに“お願い”して実現した、和菓子モチーフの短編集。
「和菓子」をモチーフに、短編を一作書いていただけませんか?読書家としても知られる『和菓子のアン』の著者・坂木司が、今いちばん読みたい人気作家たちに執筆を依頼。日常の謎を描くミステリーから、壮大な世界観を展開するSF、心温まる優しい怪談まで、さまざまな読み味の作品が揃いました。
ママのクリスマス ジェ−ムズ・ヤッフェ~読書記録316~
安楽椅子探偵ママの第3弾。
いかにクリスマスだとはいえ、連日深夜までお祭り騒ぎをしてもよい、ということはないだろう。教会の騒音に悩む老夫婦は困り果て、ラビの勧めに従って、デイヴたちのところへ相談にやってきた。これが謎のダイイング・メッセージとユダヤ人差別を巡る難事件の幕開けだったのだ! 黄金時代を思わせるママの鮮やかな名推理!
主人公のデイヴィッド、その母はユダヤ系アメリカ人である。この作品は
ママ、手紙を書く ジェ−ムズ・ヤッフェ~読書記録313~
原著は1988年にアメリカで出版された。
1952年、短編集として書かれた安楽椅子探偵のママが場所を変えて活躍する。
ママは何でも知っている ジェイムズ・ヤッフェ
毎週金曜の夜、刑事のデイビッドは妻を連れ、ブロンクスの実家へママを訪れる。ディナーの席でいつもママが聞きたがるのは捜査中の殺人事件の話。ママは“簡単な質問”をいくつかするだけで、何週間も警察を悩ませている事件をいともたやすく解決し