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ママは眠りを殺す~読書記録324~

ジェームズ・ヤッフェ ママシリーズの4作目。


息子のデイブが警察を辞め、公選弁護士の下で調査員として働くようになってからは3作目。
前回に登場した青年ロジャーはデイブの助手となり、この作品の中で活躍している。

舞台は『マクベス』第三幕第三場、バンクォー暗殺の場面にさしかかっていた。刺客の凶刃に倒れるバンクォー。迫真の演技と思いきや、その役者は本当に刺し殺されていた。大勢の観客の見守る中、大胆不敵な犯行を成し遂げた“第三の刺客”の正体は? ママの推理は錯綜する謎を見事に解き明かしていく。本格好きに捧げる一冊。(出版社紹介)

もちろん、主役はデイブとママなのだが、大学を卒業したばかりでデイブの助手となったロジャーの存在が良い味を出している。
50代半ばのデイブからしたら22歳のロジャーは息子のような存在であろう。ママにとっては孫?
最後にママは、ロジャーへの手紙にて「ママより」と書いている。そこに彼女の優しさが滲みでているのだ。

謎解きもだが、登場人物たちの関係など本当に面白い作品だ。



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