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キャンペーンレビュー

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FPS、TPSなどシューター系ゲームのマルチではなく一人プレイモード(キャンペーン)のみの感想文を書きます。
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#ゲームレビュー

アメリカを取り戻せ【 HOMEFRONT 】(360)

北朝鮮が世界を支配!?注意:本記事にはネタバレが含まれます そんな攻めた設定の本作は発売当時かなり話題になっていたことを覚えている。(NHKスペシャルでも紹介されていたっけ) 本作の年表を見ると他にも2021年に新種の感染症をが蔓延したり、2024年に北朝鮮が人工衛星を打ち上げなどの記述があったりと微妙に笑えない。 そんな2011年に発売された本作「HOMEFRONT」はコロラド州を舞台にレジスタンスと、北朝鮮こと大朝鮮連邦(KPA)の熾烈な戦いを描くFPS。主人公はレジ

消えた核を追え【 バトルフィールド3 】(360)キャンペーンレビュー

時はHDゲーム黎明期…現在のようにバトルロイヤルFPSが流行る以前、2011年当時のFPSは二大派閥に分かれていた。EAの「バトルフィールド」とアクティビジョンの「コールオブデューティ」が互いにしのぎを削り合うミリタリーFPS全盛期。互いが意識し合うかのように新作をぶつけ合うのが恒例であった。 個人的には、マルチ対戦に関しては乗り物が登場し大人数プレイと破壊描写が楽しいBF、キャンペーンはドラマチックでかっこいい演出がたまらんCoDに軍配が上がるなと思いつつ両方を遊んでいた。

狙撃手はつらいよ【 スナイパー ゴーストウォリアー 】(PS3)

身を潜め、敵を撃てスナイパー。それは遠距離狙撃によって後方から味方を援護する影の立役者。最前線のドンパチよりも、スコープを覗き、呼吸を止めて、敵に狙いを定めて撃つ。そんな静かな戦いが好きな人も少なくないだろう。本作「スナイパー ゴーストウォリアー」はそんな徹頭徹尾スナイパー主題のFPS。開発はポーランドのCl Games。シリーズ的には日本では未発売の一作目「Sniper Art of Victory」(Steamでは配信されているが日本語未対応)に続く二作目だ。ちなみに同じ

極悪犯罪現場へ突入セヨ!【 Ready or Not 】(Steam)

NSPD OPEN UP!!!ここはアメリカ合衆国ロススエノス。栄えた事で夢を掴むチャンスのある街の一方、凶悪犯罪が横行しまくっているヤバい街。そんな街でもお巡りさんは日夜犯罪に立ち向かっている。この街の犯罪はスケールも武装も日本の比ではない。殺人武器麻薬の製造に輸送、人身売買に密入国斡旋、果ては無差別テロとロクでも無い犯罪が重武装して渦巻いている。 そこで我々特殊部隊SWATの出番だ。立てこもって銃さえあればワンチャンあると勘違いしてるアホどもに現実の厳しさを教えてあげよう

ダニエル・クレイグで再撮影!【ゴールデンアイ 007】(Wii)

突如アイツが帰ってきた!2010年。Wiiでのゴールデンアイ発売に当時とても驚いたことを覚えている。あの伝説のFPS「ゴールデンアイ 007」がリメイクされて帰ってくるとは。発売はアクティビジョン、開発はEUROCOM、そして日本での販売はなんと任天堂だ。日本の販売を一任しているとは、任天堂のゴールデンアイに対する特別な想いが伝わってくるね。(まぁそのせいでグラフィックの良いPS3と360版が日本で発売されなかったけれど) しかし本作は64のゴールデンアイとはほぼ別物だった

超兵士ジミー出陣!【 メダル・オブ・オナー 史上最大の作戦 】(PS2)

時は2003年。ニンテンドウ64の007ゴールデンアイ、パーフェクトダークとレア社製FPSにドップリ浸かったボンクラ中学生の前に現れたのはEA製の第二次大戦が舞台のミリタリーFPS。銃が撃てるゲームに常に飢えていた僕らにとって新ハードによる新たなオアシスを待ち望んではいたが、本作はまだまだ洋ゲーが難しかった時代のゲーム。少ないヒント、高い難易度、冒頭のオマハビーチのステージから何度もやられる展開に友人含め僕らは本作にボコボコに打ち負かされることになる。 そしていつからか我々

現代地獄巡り【 コールオブデューティ モダン・ウォーフェア 】(PS4)

現代戦が帰ってきた。時は2019年。ついにCoDの時間軸が現代に戻ってきた。中東の架空国家ウルジクスタンのテロリスト「アル・カターラ」が奪ったロシアのヤバいガス兵器を巡る戦いが始まる。そんな人気FPSシリーズ16作目。もちろんCoD名物プライス大尉も久々に登場だ! まさかCoDも映画のようにリブート作品を出してくるとは思わなかったし、CoD4からこの時にすでに12年も過ぎていたことも信じられない。信じたくない。でもシリーズ屈指の人気作なんだからリブートもそりゃするよね。

最も影が薄いCoD【 コールオブデューティー ゴースト 】(XBOX ONE)キャンペーンレビュー

記憶から消えたCoDあの時の強烈な体験が忘れられず、記憶を消してもう一度遊びたいゲームというのはよくある。 しかし、世の中には一度遊んだのに全く覚えていないゲームというのもある。僕にとってシリーズ10作目となる「コールオブデューティ GHOST」はそんな一本だ。 PS4とXBOX ONEの足音が聞こえて来たハードの過渡期に登場した本作は他のCoDに比べるとキャンペーンの存在感はかなり薄い。 どれくらい薄いかというと僕は過去一度、本作のキャンペーンをクリアしたのに、本作のこと

XPで原点に立ち返る【 コールオブデューティー 】(PC) キャンペーンレビュー

コールオブデューティ。それは今ではFPSというジャンルの中でも代名詞と言うべきシリーズだ。 しかしその生まれは2003年と、メダルオブオナー(1999年)、バトルフィールド(2002年)と同じ大戦系FPSよりも若かったりする。そんな21世紀からのFPSではあるが、常に新作を出しまくり現在まで19作(番外編を除く)と続く息の長いシリーズのキャンペーン(一人プレイモード)は、一本道と揶揄される事はあるけれど、まるで主観視点で見る映画のような演出、リアルなグラフィック、味方の兵士と

今度は宇宙戦争だ!【 コールオブデューティ インフィニットウォーフェア 】(PS4) キャンペーンレビュー

ガンダム×スターウォーズ=CoD:IWいつのまにかCoDの世界は宇宙艦隊を引き連れたとんでもSFになっていた。どうやら今回のストーリーは宇宙側の人間と地球側が対立しあって起きた大戦争だ…まぁ簡単に言えばガンダムそのまんまだ。うん。 そんなシリーズ13作目の「コールオブデューティ インフィニットウォーフェア」は太陽系を股にかける宇宙戦艦の艦長となり、仲間たちと共に超未来武器とガジェットで苦境を乗り越え勝利を目指すのだ! そう、君は艦長にして突撃隊長なのだから!今だ!ハイパースペ

強化骨格でなぎ倒せ【 コールオブデューティ アドバンスドウォーフェア 】 (PS4)キャンペーンレビュー

また近未来かよっ!シリーズ11作目の本作が発表された瞬間そんな声をあげたのを覚えている。この時点でCoDシリーズはブラックオプス2、ゴーストと3本連続SFな未来世界が舞台のゲームになっており、少々というよりかなり食傷気味だったのだ。 そんな本作の開発はいつもの2社(Infinity WardとTreyarch)ではなくSledgehammer Gamesという新たなスタジオ。 本作は一体どんなキャンペーンだったのか改めてプレイしていきたい。 舞台は近未来2054年。元海兵隊

タッチペンでCoD!【 コールオブデューティ4 モダンウォーフェア 】(NDS)

DSにCoDをぶち込め!!!今も昔も同名タイトルのハード違いはよく見る。 特に2000年代後半、ハード世代交代の境の時代には、大手の海外パブリッシャーは大作ゲームの同名タイトルを新旧の据置機版と携帯機版で5種類以上(例:PS2,PS3.xbox360.Wii.PSP)も販売しているゲームもあった。 もちろんハードのスペック上、性能の低いハードは簡素化されたりするものだが、それは据置機の場合。 携帯機になるとタイトルは同じだが、内容は全くの別物になる。 今回紹介する「DS版

実在の事件に基づく【 メダルオブオナー ウォーファイター 】(XBOX360)

ステージごとにそんな文句が表示されるのは、恥も外聞もなんとやらで、実質コールオブデューティーと化したメダルオブオナーの現状最新作である「メダルオブオナー ウォーファイター」だ。 実在の事件に基づく…そんなことを書かれたら、ワクワクするに決まっている。 そう、本作のキャンペーンの売りはなんといっても本物のアメリカの特殊部隊による取材による実話を元に作られたキャンペーンだ。 しかし蓋を開けてみると冒頭から港の爆破による巨大なコンテナの雪崩を切り抜けたり、80年代映画並みに屋台を

生まれ変わってそっくりさん 【メダル オブ オナー (XBOX360)】

MEDAL OF HONOR REBORN!!!元来第二次大戦を舞台にしてきたEAのFPSシリーズ「メダルオブオナー」 そこが突如2010年に発売したのは一転してなんと現代戦。タイトルもサブタイトルを無くし、心機一転この路線でやっていく感が強いぞ。 ちなみにキャンペーンのみのレビューです。 そんな9.11後のアフガニスタンでのアメリカと武装勢力タリバンとの戦いという、モダンな路線に舵を切った本作は、想像を遥か超えるくらいのコールオブデューティライクな一本道のリニア進行FPS