324. コト消費とか言い過ぎじゃない?
もうしばらくになると思うのですが、「モノ消費からコト消費へ」という言葉が生まれました。この頃におそらくちょうどUX(ユーザーエクスペリエンス、ユーザー体験)というものが言われ始めたと思いますので、結構な時間を経てきたことになります。
先日「やっぱりコト消費だ」的なことを少しドヤ顔で言われたのですが、正直言って「おう、・・・で?」という感想を持ったのです。コト消費は絶対に必要であることは間違いないのですが、この「・・・で?」と思った理由は次にあげるものです。
✅ 「コト消費」をバズワードで使うなよ
✅ 「コト消費」は当たり前で今はその先だろ
まず、「コト消費」をバズワードで使うなよというものです。元々の「モノ消費からコト消費へ」という言葉はすごく深い言葉だと僕は感じています。これからの価値観というものの変化をすごくわかりやすい、腹に落ちる言葉で語ってくれています。
バズワードで使うということは、この言葉の本質めいたものがわかっていないように思えて仕方ないのです。「コト消費」と言っておけば、言い方は悪いですが、それっぽく聞こえるのです。
こんな時、
「コト消費」を別の言い方で自分は表現できるだろうか?
「コト消費」を説明できるだろうか?
ということを問いかけたらいいと思います。本来の意味というものをどこまで自分のものにしているかがよくわかると思います。もちろん、そこには正解はないとも思いますので、間違いを指摘するということは全く意味を持ちません。要は、ちゃんと考えていますか?という問いになります。
続いて、「コト消費」は当たり前で今はその先だろです。
すでに世の中のいろんなものは「コト消費」です。というか元々それが自然の姿で、「モノ消費」が異常だったのかもしれません。その順番はさせておき、すでに世の中には「コト消費」がわんさか存在します。
その先にあるものそれは「ヒト消費」だと言われています。つまり、
この人から買いたい、この人から教わりたい
という風に、人にブランドがついてくる時代に突入します。単純な「モノ消費」であれば、自動販売機で事足りるのです。機械がそれを変わってくれます。ではなく、消費者はあなたというブランドがついたものを消費するようになってくると言われています。
事実、先日の会話ですが、
(相手)「コト消費」を訴求しないといけないんだよね
(自分)いや、コト消費・・・ですか。流行りですもんね(少しイヤミ)。でも、最近「コト消費」の先には「ヒト消費」っていうその人のブランドみたいなもので集客や価値を生んでいこうっていう動きもあるんですよねぇ。
(相手)でも、「コト消費」だと思うよ。
(自分)ほう、どんなこと企画してるんですか?
(相手)著名人を読んで、イベント・・・
(自分)ほら!人じゃん💢
こんな感じの会話があったのです。「コト消費」が溢れる今、そこに価値をONしなければなりません。それがブランドだと思うのですが、そのブランドが企業とかの団体から個人へシフトし始めているように思います。
「コト消費」の本来の意味をちゃんと捉えて、自らの塔を立てるようにしたいと思いますし、そのためにこれをやってるってのもありますね。
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