未来展望委員会『暮らし・都市・郊外・地方はどう変わるか篇』スタート①
「都市・郊外・地方は変化しつづける」
□ 未来展望総論篇
□ 仕事と会社はどうなる篇
「新年明けましておめでとうございます。本年はビジネスに深く絡む『暮らし・都市・郊外・地方はどう変わるか篇』から未来社会を展望していきましょう」と言って、スライドをスクリーンに映しだしました都心から郊外に移転が進みます。郊外は、『寝るだけの住宅街』から、『暮らしながら働く街』に変貌
「まず大切なお話をします。『都市と郊外、地方はどうなるか』を考えるうえで、まちは固定的なものではなく、常に変化しつづけているということをまず認識しておくことです」
「日本の戦後80年だけ見ても、都市と郊外・地方の関係が変化しています。戦後、日本が経済復興して、地方から都市への人口移動がはじまりました。高度経済成長に伴い、都市集中が進むなか、都市は拡大をしていきました
都市集中が過度に進んだため、いろいろな側面で弊害が生じたため、都心から都市近郊の郊外に移転が進んでいきました。しかし郊外に機能移転が進みすぎ、今度は都市が空洞化してしまいました
そして都市が空洞化した弊害が大きくなると、都心回帰が進み、今度は都心が集中していくようになりました。それが2020年コロナ禍前までの状況でした」
「ここで、『未来展望総論篇』でも触れたスライドで、もう一度説明します。人々の価値観が変わり、ライフスタイルとビジネススタイルが変わり、時間・金の使い方が変わることで、都市と郊外・地方の構造をかわっていきます。この図のように、コロナ禍を契機に都市と郊外の関係は変わりつつあります。」
「前のスライドに戻ります。みんなも言っているように、人々の価値観の変化は、『都市と郊外と地方の構造』の変化を促しますので、企業として人々の価値観、インサイトをつかむことが大切です」
「これから都市・郊外はどうなっていくのかを考えるうえで、人々の行動スタイルを読むことがとても大切です。
コロナ禍を契機にテレワークがはじまりましたが、出社スタイルの戻す動きもありましたが、テレワークは定着して、出社とテレワークが融合したハイブリッドワークが普通になりつつあります。すると、どうなっていくのか?
『朝夕の満員電車』のワークスタイルから、『通勤時間のない』オンライン時代の職住一体・職住接近・多拠点スタイルへと、徐々に移行していこうとしています。つまり都心から郊外に移転が進みます。郊外は、『寝るだけの住宅街』から、『暮らしながら働く街』に変貌していきます。大きな変化で、ビジネスチャンスでもあります」
「ただし、すべての郊外が同じように『暮らしながら働く街』になるという訳ではありません。選択される郊外と選択されない郊外に分かれます。とりわけ選択される郊外は準都心として成長する可能性がありますが、郊外のなかには人々が減少して、縮退していく可能性があります。このことは次回に詳しくお話します」
「具体的に都市と郊外と地方がどうなっていくのか?はこれからの未来展望委員会で議論していきたいと思いますが、本日の未来展望委員会のまとめとして、『これからの社会を考える3つのドライバー』を簡単にみておきます」
「わたしの考える、これからの社会展望の3つのドライバーは、『①移動革命 ②選択と集中 ③場と時間の構造変化』です」
「これからの社会展望の3つのドライバーのキーワードを紹介します」
「まず『①移動革命』は、『高齢社会の移動速度・都市と郊外の移動・30分圏社会内の移動・デジタルによる時間軸と空間軸の変革』です」
「つづいて『②選択と集中』は、『人口減少・高齢少子化・縮退社会・地域分散・30分圏社会の形成・ドミナント戦略・インフラの再構築―地域分散ネットワーク』です
「最後に『③場と時間の構造変化』は、『オンライン・リモート革命の拡大・ワークとライフの融合・ボーダレス・多様化・人と社会の価値観の変化・30分圏社会で、Well-Beingを実現できる時空間の創造』です」
「この3つのドライバーを踏まえながら、これからの未来展望委員会の『暮らし・都市・郊外・地方はどう変わるか篇』で、お話していきたいと考えています。3つのドライバーはぜひ頭に入れておいてください。本日の未来展望委員会は、ここまでとします」
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