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未来展望委員会『暮らし・都市・郊外・地方はどう変わるか篇』スタート①

 「都市・郊外・地方は変化しつづける」

「先生、新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。私たち摂津倉庫の女子社員4名と社会文化研究家の池永先生の未来展望委員会は、昨年2024年9月からはじまりました。『未来展望総論篇』を議論して、つづいて『仕事と会社はどうなる篇』で仕事・会社の変化から未来展望を進めてきました。新たな未来展望『暮らし・都市・郊外・地方はどう変わるか篇』ではどんな未来を展望していくのでしょうか?」

摂津倉庫未来展望委員会

□ 未来展望総論篇

□ 仕事と会社はどうなる篇

「新年明けましておめでとうございます。本年はビジネスに深く絡む『暮らし・都市・郊外・地方はどう変わるか篇』から未来社会を展望していきましょう」と言って、スライドをスクリーンに映しだしました都心から郊外に移転が進みます。郊外は、『寝るだけの住宅街』から、『暮らしながら働く街』に変貌

©IKENAGA.HIROAKI

「まず大切なお話をします。『都市と郊外、地方はどうなるか』を考えるうえで、まちは固定的なものではなく、常に変化しつづけているということをまず認識しておくことです」

「まちは、まるで生き物みたいですね」

摂津倉庫未来展望委員会

「日本の戦後80年だけ見ても、都市と郊外・地方の関係が変化しています。戦後、日本が経済復興して、地方から都市への人口移動がはじまりました。高度経済成長に伴い、都市集中が進むなか、都市は拡大をしていきました

都市集中が過度に進んだため、いろいろな側面で弊害が生じたため、都心から都市近郊の郊外に移転が進んでいきました。しかし郊外に機能移転が進みすぎ、今度は都市が空洞化してしまいました

そして都市が空洞化した弊害が大きくなると、都心回帰が進み、今度は都心が集中していくようになりました。それが2020年コロナ禍前までの状況でした」

「都市への移動、都心から郊外への移動、また都心への集中。本当に都市は変化しているんですね。では、これからどうなるのですか?」

摂津倉庫未来展望委員会

「ここで、『未来展望総論篇』でも触れたスライドで、もう一度説明します。人々の価値観が変わり、ライフスタイルとビジネススタイルが変わり、時間・金の使い方が変わることで、都市と郊外・地方の構造をかわっていきます。この図のように、コロナ禍を契機に都市と郊外の関係は変わりつつあります。」

©IKENAGA.HIROAKI

「価値観の変化が、行動様式を変え、都市と郊外と地方の使い方が変わり、都市と郊外と地方の構造が変わるということですね」

摂津倉庫未来展望委員会

「前のスライドに戻ります。みんなも言っているように、人々の価値観の変化は、『都市と郊外と地方の構造』の変化を促しますので、企業として人々の価値観、インサイトをつかむことが大切です」

©IKENAGA.HIROAKI

「これから都市・郊外はどうなっていくのかを考えるうえで、人々の行動スタイルを読むことがとても大切です。

コロナ禍を契機にテレワークがはじまりましたが、出社スタイルの戻す動きもありましたが、テレワークは定着して、出社とテレワークが融合したハイブリッドワークが普通になりつつあります。すると、どうなっていくのか?

『朝夕の満員電車』のワークスタイルから、『通勤時間のない』オンライン時代の職住一体・職住接近・多拠点スタイルへと、徐々に移行していこうとしています。つまり都心から郊外に移転が進みます。郊外は、『寝るだけの住宅街』から、『暮らしながら働く街』に変貌していきます。大きな変化で、ビジネスチャンスでもあります」

「郊外は暮らしながら働く街になっていくのですね?すごい変化ですね」

摂津倉庫未来展望委員会

「ただし、すべての郊外が同じように『暮らしながら働く街』になるという訳ではありません。選択される郊外と選択されない郊外に分かれます。とりわけ選択される郊外は準都心として成長する可能性がありますが、郊外のなかには人々が減少して、縮退していく可能性があります。このことは次回に詳しくお話します」

「都市と郊外がすべて同じようにならない。つまり一律に考えてはいけないのですね」

摂津倉庫未来展望委員会

「具体的に都市と郊外と地方がどうなっていくのか?はこれからの未来展望委員会で議論していきたいと思いますが、本日の未来展望委員会のまとめとして、『これからの社会を考える3つのドライバー』を簡単にみておきます」

「わたしの考える、これからの社会展望の3つのドライバーは、『①移動革命 ②選択と集中 ③場と時間の構造変化』です」

「やはり、『場と時間の構造変化』が重要なドライバーなんですね」

摂津倉庫未来展望委員会
©IKENAGA.HIROAKI

「これからの社会展望の3つのドライバーのキーワードを紹介します」

「まず『①移動革命』は、『高齢社会の移動速度・都市と郊外の移動・30分圏社会内の移動・デジタルによる時間軸と空間軸の変革』です」

「つづいて『②選択と集中』は、『人口減少・高齢少子化・縮退社会・地域分散・30分圏社会の形成・ドミナント戦略・インフラの再構築―地域分散ネットワーク』です

「最後に『③場と時間の構造変化』は、『オンライン・リモート革命の拡大・ワークとライフの融合・ボーダレス・多様化・人と社会の価値観の変化・30分圏社会で、Well-Beingを実現できる時空間の創造』です」

「これからの社会展望のキーワードは、この3つのドライバーに凝縮しているんですね。」

摂津倉庫未来展望委員会

「この3つのドライバーを踏まえながら、これからの未来展望委員会の『暮らし・都市・郊外・地方はどう変わるか篇』で、お話していきたいと考えています。3つのドライバーはぜひ頭に入れておいてください。本日の未来展望委員会は、ここまでとします」

「都市と郊外、地方は変わっていく流れが分かりました。3つのドライバー勉強しときます。新年第1回の未来展望委員会も、ありがとうございました」

摂津倉庫未来展望委員会

【オンラインセミナーのお知らせ】
摂津倉庫 未来展望委員会が「第2回オンラインセミナー」を開催します!

12月5日(木)に開催した第1回オンラインセミナーに引き続き、「第2回オンラインセミナー未来展望委員会」を2月27日(木)に開催することとなりました。私たち未来展望委員会メンバーも参加します。これからの社会がどうなるか、会社・仕事がどうなっていくのかを、池永先生と一緒に、未来社会の方向性を考えていきませんか?

摂津倉庫未来展望委員会

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