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暮らしが変わり、家が変わるー『暮らし・都市・郊外・地方はどうなるか篇』②

この80年で日本の家族のカタチが劇的に変わりました

私たち摂津倉庫の女子社員4名と社会文化研究家の池永先生の未来展望委員会は、2024年9月からはじまりました。『未来展望総論篇』『仕事と会社はどうなるか篇』につづき、『暮らし・都市・郊外・地方はどうなるか篇』として、新たな未来展望がはじまりました

摂津倉庫未来展望委員会

「本日の未来展望委員会『暮らし・都市・郊外・地方はどうなるか篇』の第2回では『暮らし、家はどうなるか』を考えてみたいとおもいます」

「都市と郊外、街の変化を考えるうえで、暮らしの変化によって、家がどうなるかが重要なんですね?」

摂津倉庫未来展望委員会

1 日本の家族のイメージが変わった

「まず、家族のカタチの変容をみてみます。戦後80年で、図のように、日本の平均的家族イメージが大きく変わりました」

©IKENAGA.HIROAKI

「80年で、家のなかに6名で暮らしをしていた家族が、家のなかは1人というのが現代家族の平均的なイメージになったということなんですね。これだけ変わったら、さまざまなことがおこるのではないですか?」

摂津倉庫未来展望委員会

「そうです。みんなが言っているように、『単身ソロ化』が加速していることで、家族のカタチが大きく変わりつつあります。家というのは、代100年で、なくなるともいいます」

2 地域のカタチが変わる

「まず戦前までつづいていた、農耕産業をベースとした『伝統的日本生活文化』が消えつつあります。たとえばダンジリ祭りは農作物の収穫の御礼を神様におこなうためのものでしたが、都市部では祭りの目的、背景である『農耕産業』が消えつつあります」

ダンジリ祭り

「祭りという形態は継続していても、祭りの時代の背景・文脈というコンテクストが変わっているということですね?祭りをする意味が変わっているのに、祭りというイベントをしているということですか?」

摂津倉庫未来展望委員会

「そうです。祭りのコンテクストが消えた。地域も、そう。農耕産業時代は、地域のみんなで助け合い、田植えや稲刈りをしていました。地域の人と人、家と家の関係の基本は相互扶助でした。困ったらみんなで助け合っていました」

「農耕社会から工業社会、デジタル社会への社会は変化するなか、地域コミュニティは崩れていくのは必然です。共助という関係性は弱くなっていきます」

「家の関係のみならず、地域の関係が変わるということですね」

摂津倉庫未来展望委員会

「家はどうなるのか?単身ソロ化すると、家の位置づけ、価値観は変わります。単身者は、家への価値は『利用価値>所有価値』だとおもわれがちですが、日本の場合は『持ち家志向』はつづくと思います。とりわけ女性の「持ち家」意向は高く、家への価値観は『利用価値<所有価値』はつづくのではないでしょうか?」

「持ち家のほうが安心ですよね」

摂津倉庫未来展望委員会

3 テレワークで、家がどう変わりつつあるのか?

「家族のカタチによる変化に加えて、『テレワークの拡大』で家や暮らしが変わっていくと思っています。どう変わっていくかというと、『ライフとワークが融合して、家・住まい方の定義が変わる』ということです。これを絵にしたら、このようになります

©IKENAGA.HIROAKI

「『家と住まい方の定義が変わる』とは、どういうことですか?」

摂津倉庫未来展望委員会

「『ライフ(暮らし)の場』としての家に、ワーク(働く)の場、学びの場、食の場、ショッピングの場が増え、新たに「スポーツ・遊び・娯楽・医療」の場が加わろうとしています。このように住まい方の変化で、家が変わるということです」

4 暮らしの変化で、地域はどう変わる?

「地域には、『地域コミュニティでの交流と学びの拠点』ができるということですね?」

摂津倉庫未来展望委員会

「地域・街には、住む家以外に、ライフを過ごすためには、会社・オフイス、保育所・幼稚園、小学校・中学校・高校、病院やクリニックなどライフサポート、飲食店、商店、工場などが必要です」

「テレワークで、ライフを過ごしながらワークする場が混ざり合い、地域で過ごす時間が増えていくと、そのための新たなサービスとともに、『地域コミュニティでの交流と学びの拠点』が求められていきます」

「地域における人と人が交流する拠点は、学びの場であり、スポーツをする・観る場であり、食を楽しむ場です。それだけではありません。ビジネス・テレワークなどのビジネスやコワーキングの場、子どもたちの遊びの場、地域の人と人どうしが物々交換する場でもあり、有事には安全・安心な場としてみんなが集まる場が、住みよい働きよい街、地域にとって必要です」

「地域には小学校があります。小学校は家から歩いていける場所に立地していて、地域にはみんなが繋がる場が必要になってきます」

「小学校は『小学生の学びのため』だけの学校でなく、地域にはその小学校の卒業生も多く、地域の人にはとっての『母校』でもありますよね?『地域の母校』として、地域のみんなが交流できる場となるといいですね」

摂津倉庫未来展望委員会

「本日の未来展望委員会の終了時間がきました。本日の「暮らしと家のこれから』の議論を踏まえて、次回は『2030年に家とライフがどうなっていくのか』を考えていきます。次回の委員会の宿題として、『2030年に向けた家とライフの論点』をあげておきます。この5つの論点を事前に勉強しておいてください」

©IKENAGA.HIROAKI

「『2030年に向けた家とライフに向けた5つの論点』を勉強しておきます。本日もありがとうございました」

摂津倉庫未来展望委員会

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摂津倉庫 未来展望委員会が「第2回オンラインセミナー」を開催します!

12月5日(木)に開催した第1回オンラインセミナーに引き続き、「第2回オンラインセミナー未来展望委員会」を2月27日(木)に開催することとなりました。私たち未来展望委員会メンバーも参加します。これからの社会がどうなるか、会社・仕事がどうなっていくのかを、池永先生と一緒に、未来社会の方向性を考えていきます

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