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読書感想6 「図書室の神様たち」櫻いいよ
こんにちは、せ→る→です。
今日は、櫻いいよさんの「図書室の神様たち」のレビューをしたいと思います!
<あらすじ>家に帰りたくない爽風が、放課後足を踏み入れた学校の古い図書館。そこで爽風は見知らぬ男子生徒、笹木誠と出会う。「この世界の神様になりたい」とつぶやく誠の顔には誰かに付けられたらしい青痣が。その理由を聞けないまま、2人はたびたび会い、心を交わすようになる。
すごく良かったです。主人公爽風の幼馴染である真由子が、クラスや生徒会の人たちからの嫌がらせに屈していない姿が印象的でした。爽風と真由子がちゃんと向き合ってお互いの気持ちを伝えているシーンもグッときました。なんでも相談できたり助けてもらったりする友達関係ではなく、一緒にいて笑いあえる関係。とっても素敵です。
爽風の両親が喧嘩している場面は心苦しかったです。私は喧嘩している人や怒られている人を見るのが苦手なので(好きな人はいないと思うけど 笑)、すごく共感しながら読みました。
誠との交流がメインですが、友達や家族とのエピソードがあって飽きずに読むことができました。爽風が誠と出会ったことで、嫌なことに向き合い、変わっていく姿が見どころです。タイトルが「神様たち」と複数形になっているところが最初謎だったのですが、最後なるほど!ってなりました。
未来に続いていく綺麗なラストで、すごく好みの作品でした。
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