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無力な少年の物語

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剣と魔法とファンタジーが大好きなSergeantが小学生の頃から夢中で考えていた物語です。
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2024年4月の記事一覧

無力な少年の物語/踏み出そう

でも、行動を起こさないと動かないのは知っている。
今までの俺だったら、「どうせ俺なんてその程度」なんてすぐに諦めてしまっていた。が、今は違う。
ここに立っている俺は実力なんててんで無いが、心だけは少し強くなった、はず。
弱者なりに戦い、結果を出す。自分の持つ弱い力で少しでも、1人でも助けられる人が増えるのなら・・・
負けたって、批判されたっていい。俺なんかにできる事なら全力で挑んでみようと思った。

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無力な少年の物語/立ち止まってはいられない

俺は、ティムとの出会いと、彼と話していくうえで共感できる考えがいくつもあった。価値観とか、その人の経験から飛び出てくる言葉は俺を少し成長させてくれて、新しい観点に気が付くこともある。
人と関わる事も、一つの勉強じゃないか。
その俺の考えが合っているかなんて正直わからないけど、とにかく一歩進んだ。進めた。
いつか、父のようになりたいし、追い越してしまいたい。
伝説的な騎士・シュナイダーは言っていた。

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無力な少年の物語/心強い仲間がいるから

俺にしては随分と格好のいい啖呵を切ったが、どうすればいいのかさっぱりわからない。
とにかく、町の剣士や商人が集まる「剣士の集い」という集会場のような施設に行くことにした。
そこには武具の修理や販売から、デフスト含む厄介者の撃退依頼、商人等の護衛依頼などの様々な取引もできる。町の環境整備や流通行路の情報交換も可能なので、ここにはたくさんの人が来る。実際に依頼が終わって帰ってきた屈強そうな剣士が報酬金

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無力な少年の物語/始まりの朝

「俺には、剣の才能も、力も、意志も、何もかもが足りないのだ。」
それに気付いたのは14の頃だった。夜中に、一人で。
俺の父は名を馳せる「剣豪」だ。俺もそんな父のようになりたくて生きてきたが、ここで初めて人と同じにはなれないと知った。
父はすごい人だ。かつて跋扈していたおぞましい怪物を倒し、人々を多く救ってきた。小さい頃の俺は、大きな父の背中を見て育った。逆に言うと、それしか知らなかったから、周りが

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