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街道ウォーク 日光街道 その2
日光街道 その2 南千住→千住宿→竹の塚
日光街道その2は、南千住→千住宿→竹の塚を歩きます。
距離は16,5Km、所要時間は4:50時間 22,357歩、消費カロリー1211kcal
南千住→千住宿
駅前には矢立の句を詠む「芭蕉像」。
「行く春や 鳥啼き魚の 目は泪 是を矢立の初として」・・・なかなか風流なスタートとなりました。
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駅前の道を日光街道に向かって進みます。平安時代創建の「素盞雄神社」(すさのお)、「てんのうさま」とも呼ばれています。
桃まつり開催中で、社殿などには時代物のひな人形が多数展示されていました。住環境が変わりお家で登場する機会も少なくなった段飾り、晴れ舞台として場所が提供されているということです。
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「千住大橋」をわたりましょう。家康が江戸に入った後、隅田川に初めて架けた橋。千住宿の北と南をつなぐ江戸の出入り口、現在の橋は昭和2年竣工。ここで南千住とはお別れ、北千住へ向かいます。
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橋を渡り終えると左側が「大橋公園」、奥の細道「矢立初めの地碑」があります。行程図の大きな案内ボードもあり、私の田舎、北陸地方も。
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矢立とは筆と墨壺を組み合わせた携帯用の筆記道具、旅日記の書きはじめを矢立初めと呼ぶところがなんとも風流です。堤防の壁面には芭蕉と門人曾良の画や広重の大橋の画が紹介されてます。
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国道に戻り少し先で旧日光街道が分かれます。この分岐点に千住宿「奥の細道プチテラス」があり、矢立を手にした「芭蕉像」がいらっしゃいます。足下の敷石はやっちゃ場のせり場に敷かれていた御影石とのこと。
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国道との合流点が「河原稲荷神社」となります。足立区内最大の狛犬が鎮座しています。この狛犬は、なんでも大きなものが好きな、やっちゃ場の旦那衆が造り上げたもの。
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街道に戻り北千住駅の方へ向かうと「森鴎外旧居跡」があります。近代の文豪として知られている鴎外ですが、大学卒業後はこの地に開業していた父の橘井堂医院(きっせいどう)に住み、医療活動に従事していたそうです。
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街道の反対側には朱塗りの山門が見事な「勝専寺」、赤門寺と呼ばれている京都知思院を本山とする浄土宗の寺院。江戸時代、ここに徳川家の御殿が造営され秀忠、家光、家綱の利用があったとあります。
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北千住駅前通りを過ぎると「宿場町通り」として賑わいを見せています。千住宿本陣跡の案内ボードには本陣がこの辺りで、敷地は三百六十一坪であったとあります、かなりの大きさですね。
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街道は荒川に近くなってきました。「横山家住宅」は伝馬屋敷の面影を今に伝えている足立区の有形民俗文化財。横山家は江戸時代から続く富裕な商家で伝馬を負担していた、百数十年の歴史がある地漉紙問屋さんです。
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千住宿→竹の塚
すぐ先の「かどや」さん、知る人ぞ知る1948年創業の人気のお団子やさん。「槍かけだんご」は焼きのみたらしとあんの2種類、上新粉で作られた団子はやわらかで、絶妙なつき加減。
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旧日光道中の道標を過ぎて左へ入れば「安養院」の大きな山門と脇の青面金剛が見えてきました。鎌倉時代創建といわれる真言宗の寺院、小石で叩くと願いが叶うという1699年建立の「かんかん地蔵尊」があります。
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境内の見事な松は樹齢500年前後、観音堂、そして芭蕉の句碑の後ろに、本堂と並んで見事な唐破風屋根の建物があります。こちらはキングオブ銭湯として有名だった「大黒湯」が閉店となり移築されたもの。
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目の前には荒川土手と黒塗りの素敵な建物が見えてきました。こちらは「名倉医院」と看板が掛けられています。整形外科とありますが、関東一円に骨接ぎで有名な医院、「名倉といえば骨接ぎ」の代名詞になるほど。
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ここから堤防を上って歩きます。神田川や隅田川と比べても規模が違います。この川幅には圧倒されますが、この放水路がなかった昭和以前の洪水被害が甚大だったことが想像できますね。
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千住新橋を渡り旧日光街道を更に進みます。左手には耳の病が治るという、耳のお不動様「石不動尊」です。堂内に石造耳不動尊像が安置されており、堂前には明王院への道標と地蔵尊、なぜかヘッドフォンが。
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街道は東武スカイツリーラインの梅島駅横を通って先へと続きます。しばらく歩くと右手に「将軍家御成橋 御成道松並木跡」と古そうな石標。
葵のご紋の大きな幕が掛かった仁王像が守る山門が現れました。日蓮宗「国土安穏寺」の創建は1410年で、秀忠、家光が巡遊の折の御膳所。
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続いて、街道沿いに参道の案内、「鷲神社」参道とあります。奥へ歩いていくと玉垣に囲まれた広々とした敷地があり、先には鳥居、正面には神明造で大きな千木が印象的な社殿が見えてきました。
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マツケン演じる「暴れん坊将軍」といった方が馴染みが深い吉宗公。御成になられた際に座られたという将軍石が。これで私も将軍様。
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街道に戻り、右に入る小さな小路が流山道で戦国時代以前に成立した道。この小路沿いにある「保木間氷川神社」は戦国の武士、千葉氏の陣屋があったと伝えられています。大きな社号標の先、鳥居がいくつも並んでいます。
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本日はここまで、舎人公園通りから竹ノ塚センター通りを進み、にぎやかな商店街を抜けると竹ノ塚駅に到着です。
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北斎の富嶽三十六景で3枚も浮世絵に描かれている千住宿、往時の名残りを多く残しており、芭蕉や家康ゆかりの旧跡も多くて街道歩きの醍醐味が味わえるコースでした。
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