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個人の心の苦悩を,個人の変化だけで解決しようとするのではなく,社会の側にも変化を求める。『心理支援における社会正義アプローチ』はじめに 公開

個人の問題を文化・社会・経済面から捉える社会正義(ソーシャル・ジャスティス)。この考え方を心理臨床にどう活かすのかを問う

個人の問題を自己責任とする傾向・論調への反省から、今最も注目を集める社会正義(ソーシャル・ジャスティス)。これは、その人の抱える困難を文化的・社会的・経済的な文脈で捉え、社会の側に変化を求める考え方である。欧米では盛んなものの、人種差別や性差別に関わるものが多い。そこで本書は、日本風土にマッチした心理支援の実践モデルを紹介することで、学派や理論的背景を超えたこれからの心理臨床のあり方を探り、新たなアプローチを提言する。

▷書籍詳細

本書の おわりに も公開しております。

はじめに

1. 社会正義アプローチとは

 近年,心理支援の領域において,社会正義カウンセリングやアドボカシー・カウンセリングなどと呼ばれる,新しい流れが注目されています。この新しい流れは,伝統的な心理支援の考え方においては,事実上,しばしば見落とされてきた重要な視点を補うものとして登場したものです。詳しくは本書の第Ⅰ部をお読みいただければと思いますが,最初にごく簡単なご案内をしておきましょう。

 伝統的に,心理支援(心理療法や心理カウンセリング)では,クライエン
トの苦悩を,クライエント個人の内部にある「心の問題」によるものと考え,その「心の問題」を見立てます。そして,生活環境から切り離された密
室におけるセラピストとの対話を通して,その「心の問題」の改善に取り組
みます。つまり,こうした伝統的心理支援のモデルでは,クライエントの苦
悩を改善するために,変わるべきとされているのはクライエントただ一人だ
ということです。こうしたモデルでは,「クライエントの苦悩は,社会の側
が1 ミリも変化せずに,クライエント個人が変化することによって解決可能
である」ということが前提とされているのです。

 このことは,心理支援において,「心」が個人の内部に閉じたものとして
概念化されてきたことを反映するものです。その結果,差別,偏見,ハラス
メント,いじめ,貧困,社会格差,行政サービスの不足など,クライエント
の生活を取り巻く現在の現実のさまざまな社会問題は,心理支援においてか
なり軽視されてきました。しかし,こうした社会問題がクライエントの心理
状態に大きな影響を及ぼすことは,すでにさまざまな研究から明らかなので
す。ですから,セラピストは,心理力動や愛着や学習や発達について理解を
深める必要があるのと同じように,さまざまな社会問題についても理解を深
める必要があるのです。そうでなければ,心理支援の営みは,不公正な社会
を容認し,その不公正に苦しむ個人を変化させ,その社会に適応させようと
するものとなってしまいます。つまり,不公正な社会を温存し,維持するた
めの社会装置になってしまうということです。

 こうした社会的要因の理解は,心理支援の成果に直接的に影響します。セ
ラピストは,社会的要因について理解を深めることで,そうした要因が大き
く作用しているクライエントの苦難をより深く共感的に理解できるようにな
るはずです。それは,個人の内面の心理の理解に付け足されるおまけの要因
でも,どこか遠いところから作用する間接的な要因でもありません。現に今
ここにある切実な問題です。

 以上のような考えに基づいた心理支援へのアプローチが,社会正義アプ
ローチと呼ばれるものです。

 社会正義アプローチは,1 つの学派の名称ではありません。それは,さま
ざまな学派,さまざまな領域を横断して,共通に発展してきた1 つの視点で
あり,方向性です。クライエント個人の苦悩を,個人とさまざまなレベルの
社会的・環境的文脈との間の複雑な相互作用のひとつの現れとして理解する
心理支援です。個人の心の苦悩を,個人の変化だけで解決しようとするので
はなく,個人を取り巻く社会のあり方にも目を向け,社会の側にも変化を求
める心理支援です。心理支援の実践において,社会的な公正と正義の実現を
追究するアプローチです。マジョリティのためだけの心理支援になってはい
ないか,マイノリティに不公平に負担を強いる心理支援になっていないかを,常に省察するアプローチです。クライエントのアドボカシー(権利擁
護)にも取り組み,心理職の社会責任を真剣に考えるアプローチです。

 欧米諸国においては,こうした方面での議論がますます活発になってきて
います。そのことは,social justice とcounseling をキーワードとしてヒッ
トした学術文献数の推移によく現れています(図1)。また,かつて植民地
であった国々においても,批判心理学,植民地心理学,解放心理学などの分
野において,活発な議論がなされています。しかし,日本語の学術文献デー
タベース(CiNii)で同様のキーワードで検索をしても,ヒットするのは全
期間を通して7 本の文献のみです。しかも,その多くはキャリア支援に関わ
るものです。心理臨床の領域においては,以前よりはこうした議論を目にす
ることが増えてきたものの,まだまだその議論の輪は狭い範囲にとどまって
いると言わざるを得ません。

 しかしながら,ここ数年の私たちの経験では,臨床現場で実際に支援に携
わっている心理職の間で,こうした点に関して,従来の主流の心理支援のあ
り方に,潜在的に疑問や不満を抱いている人たちがかなり存在しているよう
に感じられます。従来の主流の心理支援の見方を補う,新しいアプローチを
待望する声は高まってきているように思います。

 以上は,日本のメインストリームの心理支援の状況です。ただ,そのよう
な状況の中でも,社会正義を志向する心理支援を切り拓き,力強く実践して
きた先達の方々が存在してきたことも事実です。ここで一人一人お名前を挙
げることは控えますが,本書はそうした先達の方々のお仕事に敬意を払い,
その志を継ぎたいと願うものです。「社会正義アプローチ」という耳新しい
用語を用いてはいますが,それらの先達の方々のお仕事を無視するものでは
決してありません。耳新しい用語を導入するのは,その用語のもとで,これ
まであまり関連づけられることなくさまざまなところでなされてきた先達の
方々の寄与を,新たな仕方で組織化し,さらに活性化しようと意図してのこ
とです。

2. 社会正義という用語について

 本書のタイトルにも含まれている「社会正義」という用語について,ここ
で私たちの考えを少し説明しておきたいと思います。
 心理職の集まりで,Social Justice Approach についてお話しすると,常に,「正義」という言葉の是非が話題になります。多くの心理職が,「正義」という言葉に抵抗感を表明します。Social Justice Approach の内容には強く共鳴してくれる心理職からさえ,日本語にする際には「正義」という言葉は使わないほうがいいのではないか,というご意見をいただくことがしばしばあります。

 心理職にとって,「正義」という言葉は,心理支援における基本的なスタ
ンスである非審判的で受容的なスタンスや,省察的なスタンスと相容れない
ように感じられるようです。言い換えれば,「正義」という言葉は,不寛容
で,審判的で,非省察的なスタンスを表すものとして受け取られているので
す。固定された視点から,狭い視野で物事を捉え,自信に満ちて躊躇なく悪
を叩く「正義のヒーロー」のイメージが強いのかもしれません。

 言うまでもないことですが,本書で私たちが正義という言葉を用いるとき,そこで意味しているのはそうのような「正義」ではありません。むしろ
その逆です。

 あからさまな差別が見られないごく日常の心理支援の現場で,セラピスト
からすると何の問題もない心理支援によって,何らかのマイノリティ性を抱
えたクライエントに傷つき体験が生じることがあります。クライエントは,
マジョリティに向かってこうした傷つきを,直接,明確に訴えることは稀で
す。というのも,こうした傷つき体験を訴えることは,大きな負担を伴うう
えに徒労に終わる可能性が高い挑戦と感じられるからです。そして実際,ク
ライエントが傷つきをはっきり言葉にして訴えた場合でも,セラピストには
自分の言動の何が傷つきをもたらしたのかがすぐには理解できないことが多
いのです。

 たとえば,相対的な貧困の状況にあるクライエントを考えてみましょう。
こうしたクライエントは,支援が必要な状況であっても,なかなか安定的に
支援につながらないことが多いのです。いったんつながっても,休みが多かったり,中断したりしてしまうこともしばしばです。そもそも貧困を抱えたクライエントは,支援の場に出かけていく時間を捻出することにも,交通費を捻出することにも,予約の連絡を入れる労力を捻出することにも,そうでないクライエントよりも高いハードルがあるわけです。にもかかわらず,多くのセラピストが,こうしたクライエントの振る舞いを「動機づけが乏しい」「抵抗が強い」などの心理的要因によってのみ理解しがちなのです。こ
うしたクライエントが,セラピストのそのような理解(無理解)に基づく何
気ない言葉の端々に傷つきを感じることがあるとしても,当然のことでしょ
う(たとえば,井出〈2024〉を参照のこと)。

 こうしたことは心理支援に限って見られることではありません。マジョリ
ティに属する人が自らの特権に無自覚なまま,ごく自然に何気なく発する言
葉が,マイノリティにとっては傷つきをもたらすことがあるのです。こうし
たマジョリティの言動は,近年,「マイクロアグレッション」や「無意識的
バイアス」や「認識的不正義」といった用語によって,よく理解されるよう
になってきました。

 社会正義を意識する実践は,そうしたマイノリティの傷つきを知ることか
ら出発しています。社会正義を意識する実践は,マイノリティ性を帯びたク
ライエントの傷つきの声に対する感受性を磨き,その声に真摯に耳を傾けよ
うとします。こうした傷つきの声を真剣に受け止めるにつれ,私たちは,ク
ライエントに向き合う自らの姿勢をどれだけ自覚的に省察し,提供する支援
の倫理的健全性を担保しようと努力したとしても,その省察の努力には限界
があり,どれだけ努力を尽くしても完全にはなり得ないという現実を痛々し
く認識せざるを得なくなります。こうした認識は,「文化的な謙虚さ」と呼
ばれる姿勢をもたらします。

 社会正義を意識する実践は,どれだけ注意したとしても,自らの提供する
心理支援がクライエントを傷つけてしまう可能性を内包しており,心理職は
そのことが呼び起こす恐れから決して逃れられないという自覚に立った実践
です。だからこそ,私たちは,自分たちが(そしてクライエントたちが)同
一化している集団や文化,そしてそれらに伴う特権や抑圧について,可能な
限り理解しようと努力するのです。

 このように,本書で私たちが用いている正義という言葉は,狭い視野の固
定された視点から,自信に満ちて躊躇なく悪を叩く「正義」とは,まったく
異なったものなのです。

 こうしたことを十分に踏まえた上でもなお,「正義」という言葉をタイト
ルに入れるだけで,心理職の多くから敬遠されてしまう危険性があるから避
けたほうがいいという意見もありました。「正義」という言葉は,心理職に
とってはそれほどまでに嫌悪的・忌避的な感情を喚起するパワー・ワードだ
というのです。

 しかし,心理支援を離れて,他の領域に目を向けてみると,多くの他領域
では,「社会正義」という用語が受け入れられ,定着しています。医師の職
業倫理指針(日本医師会)にも,看護職の倫理綱領(日本看護協会)にも,社会福祉士の倫理綱領(日本社会福祉士会)にも,「社会正義」という言葉
が見られます。哲学においても,justice は「正義」の訳語で通っています。

 Social Justice には「社会的公正」という訳語が当てられることもあり,そちらのほうがニュアンスとして穏当で,心理職に受け入れられやすいのではないかという意見もあります。カタカナで「ソーシャル・ジャスティス」としたほうが無難だという意見もあります。心理職の現状においてこのアプローチを受け入れてもらうためのイメージ戦略としては,そうした選択のほうが賢明なのかもしれません。

 けれども,私たちはそのような選択をしませんでした。空気を読んで妥協
する,そのような選択に,なんとも言えない心地悪さを感じたからです。心
理職の現状を変えたいと願う私たちのメンタリティが,そのような選択を却
下させました(誠信書房さんには,編者一同のこうした意向を受け入れてい
ただき,とても感謝しています)。

 編者の間で何度も話し合いを重ねたうえで,私たちはストレートに「社会
正義」という用語を用いることに決めました。とはいえ,なぜ日本の心理職
はこれほどまでに「正義」という言葉を嫌うのかについては,今後,じっく
り考えていく必要があると考えています。

3. 本書の成り立ちと構成
 ここで本書の刊行に至る流れを振り返って簡単に紹介し,あわせて本書の
構成を簡単にご案内しておきたいと思います。
 実は,本書の編者も,各章の執筆陣も,それぞれ別々の専門領域において
研究や実践をしてきており,その多くの間にはさほどの接点はありませんで
した。

 編者4 人の出会いについて簡単に述べましょう。和田と杉原の出会いは,
Twitter(現X)がきっかけでした。Twitter 上での和田の社会正義に関わる投稿に興味を抱いた杉原が,和田に連絡を取ったことから,両者の交流が始まりました。2020 年の9 月のことです。翌年の1 月,杉原は,このテーマに関心がありそうな知人に声をかけて,和田を講師とした,ささやかなオンライン勉強会を開催しました。その後,その勉強会に参加していたメンバー有志で,「心理臨床における社会正義とアドボカシー:社会政治的・経済的・文化的要因にセンシティブな心理臨床のために」というテーマを掲げて,日本心理臨床学会で自主シンポジウムを開催しました。この自主シンポジウムがきっかけで,井出と蔵岡との交流が始まりました。井出と蔵岡は,それまで別のグループでこのテーマに取り組んでいたのです。本書の編者は,そして執筆者の多くもまた,そのような経緯の中で次第につながってきた仲間たちです。

 こうした出会いの中で,私たちは,それぞれが異なった理論的背景をもっ
て,異なった領域のさまざまな現場で心理支援を実践するなかで,まったく
独立的に共通の思いを抱いていることを見出してきました。それは,心理支
援には社会正義の視点が必要だという思いです。同じ思いを抱いている仲間
がいるという発見が,私たちを力づけてくれました。それが原動力となっ
て,本書が企画されました。

 本書は,心理支援における社会正義アプローチについて概説し,関連する
諸領域を概観し,この領域における重要な諸概念について紹介するものです。それに加えて,日本社会においてすでになされている創造的な多様な実
践をモデルとして提示します。

 本書は4 部から構成されています。
 第Ⅰ部はイントロダクションとして,異なる角度からの概説を2 章にわたって提示します。この2 つの章を読めば,社会正義を志向する心理支援とはおおよそどういうものかが理解できるでしょう。

 第Ⅱ部では,多様な学派が,それぞれどのように社会正義を志向する実践
にアプローチしてきたかを解説しています。依拠する理論や技法は異なって
いても,さまざまな学派は,それぞれに,その実践の中で社会正義の実現を
模索し,このアプローチに寄与してきました。ここでは,幅広くさまざまな
学派の視点から,社会正義アプローチを考えていきます。

 第Ⅲ部では,現在の標準的な心理支援の教育・訓練においてはあまり扱わ
れておらず,そのため多くの心理職にとっては馴染みがないけれども,この
アプローチにおいては重視されている代表的な話題を取り上げました。いず
れも,社会正義アプローチを深く探究していくうえでは欠かせないものです。

 第Ⅳ部は,心理職の養成に関わる教育・訓練がテーマです。社会正義アプ
ローチは,それを専門にする一部の心理職だけが知っていればいいというも
のではなく,すべての心理職が学んでおくべきものです。心理支援を社会正
義に根差して実践していく心理職を養成するためには,どのような教育・訓
練が有効なのかを考えます。

 以上に加えて,本書には11 のコラムを収録しました。これらのコラムで
は,すでにさまざまな現場で社会正義に根差した実践に取り組んでいる心理
職に,その活動内容や問題意識を語ってもらいました。これらのコラムを通
して,社会正義アプローチが遠い外国のお話ではなく,すでに身近なところ
で取り組まれているものであることを知っていただけると思います。

4. まとめ
 本書は,個人の心の苦悩を個人に閉じたものとみなす従来の見方の限界を
認識し,関係的,システム的,文脈的な見方を取り入れ,その見方を大きな
社会のレベルにまで拡張し,個人の心の変化と社会の変化とを共に視野に入
れたアプローチを模索するという冒険の旅へと誘うものです。

 本書は,到達点であるよりは,出発点であろうとするものです。読者に答
えを提示するものであるよりは,問いを投げかけようとするものです。本書
を通して,私たちは,読者と問題意識を共有し,読者の中に創造的な問いを
喚起することができればと願っています。

 ひとたび,社会的要因の影響力について理解し,そこへの感受性が開かれ
れば,どのような心理支援の現場においても,それが無関係なものではない
ということがわかるでしょう。日々の実践において,社会的要因が関わる切
実な問題が見えてくることでしょう。そうなった後では,なぜこれまでこう
した問題をスルーして実践できていたのかが,不思議に思えるようになるこ
とでしょう。

 本書を通して,皆さんと出会えたことに感謝します。

2024 年9 月
                     編者を代表して  杉原保史

【引用文献】
井出智博(2024).LIEM を背景に持つクライエントへの心理支援の現状と課題について.[https://drive.google.com/file/d/1ZJNuJVF-g9llOPE7ZyYpZM19od_XjWXI/view]
(2024 年5 月14 日閲覧)

■編者紹介

和田 香織 (ワダ カオリ)
カルガリー大学教育学部准教授

杉原 保史 (スギハラ ヤスシ)
京都大学学生総合支援機構学生相談部門教授、日本心理療法統合学会副理事長

井出 智博  (イデ トモヒロ)
北海道大学大学院教育学研究院准教授

蔵岡 智子 (クラオカ トモコ)
東海大学文理融合学部講師

●書籍目次
はじめに [杉原保史]

第Ⅰ部 イントロダクション

第1章 社会正義カウンセリング概説:その歴史と特徴 [和田香織]
第2章 社会正義アプローチにおけるコンピテンシー [蔵岡智子]

第Ⅱ部 多様な学派からのアプローチ

第3章 心理支援におけるフェミニスト・アプローチ [村本邦子]
第4章 コミュニティ心理学と社会正義 [榊原佐和子]
第5章 ナラティヴ・アプローチと社会正義:「当たり前」に抗う,その可能性を求めて [廣瀬雄一]
第6章 心理力動的心理療法における社会正義アプローチ [杉原保史]
第7章 パーソンセンタード・アプローチと社会正義 [井出智博]
第8章 認知行動療法における社会正義アプローチ [小堀彩子]
COLUMN1 里親子支援がもたらした「社会正義とアドボカシー」との出会い [上野永子]
COLUMN2 親子交流支援という社会正義 [草野智洋]
COLUMN3 沖縄戦を生きぬいた人々との実践活動:なぜ「平和」を発信し続けるのか [吉川麻衣子]
COLUMN4 「学びの多様化」の促進:不登校という社会課題の解決に向けて――タウンスクーリングという試み [横地香代子]
COLUMN5 社会正義の観点から考えるDV加害者プログラムとは [佐藤紀代子]
COLUMN6 ハラスメント相談における社会正義 [葛 文綺]

第Ⅲ部 トピックス

第9章 新自由主義と現代人の心 [杉原保史]
第10章 新植民地主義と心理臨床における文化盗用:マインドフルネスを例に [和田香織]
第11章 スティグマ [井出智博]
第12章 マイクロアグレッション [葛西真記子]
第13章 インターセクショナリティ [和田香織]
COLUMN7 大学生の支援にもっと社会正義の視点を! [中澤未美子]
COLUMN8 あらゆるジェンダー・セクシュアリティおよびLGBTQ+コミュニティへの支援 [大賀一樹]
COLUMN9 学校臨床における社会正義 [蔵岡智子]
COLUMN10 留学生相談と国際政治の視点 [山内浩美]
COLUMN11 インターセクショナリティについての授業例 [和田香織]

第Ⅳ部 トレーニング

第14章 カナダの大学院プログラムから:カルガリー大学カウンセリング心理学科を例に [和田香織]
第15章 公認心理師・臨床心理士養成課程における授業実践 [井出智博・蔵岡智子]

おわりに [和田香織]

人名索引
事項索引

▷本書の詳細はこちら

『心理支援における社会正義アプローチ 不公正の維持装置とならないために』

出版年月日 2024/10/15
書店発売日 2024/10/19
ISBN 9784414417111
判型・ページ数 A5 ・ 288ページ
定価 3,300円(税込)

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最後までお読みいただきありがとうございました!


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