兄は野球、弟はアメフトで「1位ブラザーズ」。竹田祐投手はDeNAからドラ1指名。剛選手は甲子園ボウルで優勝。過去にはプロ野球の「定岡三兄弟」もいました
兄は野球、弟はアメフトで活躍している。彼らを「1位ブラザーズ」と呼びたくなる。竹田祐投手は今年のドラフト会議でDeNAから1位指名を受けた。弟の剛選手は大学日本一を決める甲子園ボウルで優勝した。兄弟でそれぞれ1位を獲得したのだ。すごい兄弟というと、プロ野球の「定岡三兄弟」を思い出す。それぞれの高みをめざす竹田兄弟にエールを送る。
「1位ブラザーズ」の兄、竹田祐投手(25)は三菱重工Westに所属している。大阪の履正社高時代には2017年春の甲子園に出場し準優勝に貢献した。明治大学を経て、社会人野球でプレー。今年のドラフト会議でDeNAから1位指名を受けて仮契約を結んだ。
一方の弟の剛選手は立命館大学の3年生だ。アメフトをプレーし、司令塔のクォーターバック(QB)を務めている。
そして15日には大学日本一を決める甲子園ボウルに出場した。剛選手が甲子園に来たのは、兄・祐選手が履正社で準優勝した選抜の時以来。当時中学2年生だった。今度は剛選手がプレーする側に回った。
頂上決戦に出場した剛選手は3つのタッチダウンにつながるパスを送る活躍。チームは45-35で勝ち9年ぶり9度目の優勝を果たした。
観戦した兄の祐選手は「家で見るのと全然違う姿でチームを引っ張っていて、本当にめちゃくちゃ格好良かった」と4学年下の剛選手をたたえた。
大学ナンバーワンになった剛選手は「竹田家、今年はすごいですよ」と声を弾ませた。プロ野球からドラ1指名を受けた兄。アメフトの大学ナンバーワンへいざなった弟。まさに「1位ブラザーズ」となった。
スポーツできょうだいが活躍しているケースは少なくない。過去にはプロ野球で兄弟3人がプレーすることもあった。
「定岡三兄弟」。長男の智秋さん(71)は南海(現ソフトバンク)ホークスで1972年から87年までプレーした。
次男の正二さん(68)は巨人で1975年から85年までプレー。鹿児島実高時代は甲子園のアイドル投手だった。今でもテレビに出演している。
そして三男の徹久さん(64)は広島と日本ハムで、1983年から90年までプレーした。
竹田兄弟もそれぞれの競技で、さらなる活躍をしてほしい。兄祐選手は日本シリーズ優勝、弟剛さんは甲子園ボウル連覇の夢がある。兄弟そろって、さらなる高みへ!