マー君が「神宮の星」になる?楽天を自由契約。日米通算197勝のスーパースターの行き先は?ヤクルトが獲得へ調査を進めている報道も。駒苫高時代に明治神宮大会優勝の実績
マー君が「神宮の星」になる?日米通算197勝を挙げたスーパースター・田中将大投手(36)。楽天から自由契約の身となり、新たな球団を探している。一部報道では、ヤクルトが獲得に向けた調査に乗り出しているそうだ。北海道の駒大苫小牧高時代には、明治神宮大会を制して「秋の日本一」に輝いている。再び「神宮の星」となるか。マー君の動向が気になる。
田中投手が楽天と契約を結ばず、自由契約となった報道には驚いた。2006年のドラフト会議では、高校生1巡目で楽天から指名を受けて入団。2013年には24勝0敗という天下無双状態でパリーグ優勝を果たし、球団史上初となる日本一に輝いた。
2014年からは大リーグに挑戦し、伝統球団のヤンキースで7シーズンプレーして78勝を挙げた。そして2021年から再び古巣の楽天に戻り投げてきたのだ。
日米18年で197勝。大台の「200勝」まで、あと3つ。当然、2025年に楽天でプレーして達成するものだと信じ込んでいた。
しかし田中投手は楽天側と来季の年俸について折り合わず、自由契約の身となったのだ。今季の推定年俸は2億6000万円と言われる。球団が減額制限を大幅に超える額を提示したことが決裂する原因だった。
新しい球団を探すことになった田中投手は兵庫県出身。関西に本拠を置く伝統球団の阪神が獲得に乗り出すのではないかとの見方もあったが、球団側は獲得に消極的だった。
また今季パリーグ最下位の西武も獲得には応じる気配がない。空前絶後の低迷ぶりを見せてしまっただけに、チームの再建に向けて獲得に動くかと思えたが、静観する構えだ。
日本に復帰してからの4年。田中投手は20勝33敗だった。しかも勝ち越したシーズンはゼロ。今季に至っては1勝止まりだった。昨季に右ひじの手術を受け、状態が上がらずにいたのだ。
スーパースターと言えども、ここ数年の成績が芳しくないことを思うと、獲得に手を挙げるのに躊躇してしまいそうだ。その中でヤクルトが獲得に向けて調査をしているという報道があった。
ヤクルトの本拠は明治神宮野球場。田中投手はこの球場と縁がある。駒大苫小牧高2年生の時に、秋の北海道大会を制して、明治神宮大会に出場。この大会を制して「秋の日本一」に輝いているのだ。
その年の8月に夏の甲子園を制覇していたので「夏秋連覇」と言ってもいい。田中投手のアマチュア時代の黄金時代だったのだ。
あの輝きをもう一度。マー君が「神宮の星」となるなら楽しみだ。ワシ(イーグルス)からツバメ(スワローズ)となって、空を羽ばたくのだろうか。マー君の進路に注目だ。