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練習量は多くあるべきか、少なくあるべきか。日本ハム選手会長の松本剛選手。球団に問いかけたかったこと。今季の2軍生活で感じたことを直言。チーム愛が感じられた

練習量は多くあるべきか、少なくあるべきか、チーム強化の上で、指導陣としては悩ましい問題である。日本ハム選手会長の松本剛選手(31)が契約交渉の場で、自分なりの思いを球団側へ伝えた。今季2軍生活を送ったことで見えた部分があった。松本選手が球団に問いかけたかったこと。そこにはチーム愛が感じられた。

北海道で3日に行われた契約交渉。松本選手が現状維持の1億1000万円(推定)でサインした。プロ13年目の今季127試合に出場し、走塁や守備の面ではチームに貢献した。20盗塁はチームトップだった。

ただ打撃については、打率2割3分6厘に終わるなど、2022年の首位打者としては物足りなかった。

打撃の調子が上がらず、自身の体調不良もあって、6月26日に1軍から外れた。7月6日に再び1軍に再登録されるのだが、その間のことが、松本選手から球団に伝えられた。

松本選手が2軍に加わり、若手の練習量について違和感を持ったのだ。「練習量という部分では、僕は正直もっと練習した方がいいと思っているタイプ。今の子たちは、何かちょっとその辺が」と語った。

若手選手たちがさぼっているわけではない。球団側が練習量にあえて制限を設けていることを、松本選手は理解している。

その上で、松本選手なりの思いを語る。「年間を通して活躍するってなった時に、絶対体力が必要になってくるのは事実なので」

143試合で規定打席に乗る活躍をしたいのか、1、2カ月だけポンっと活躍したいのか。この意識について、松本選手は問いかけているのだ。

松本選手は選手会長としての意見を伝えた。決して、チーム批判ではない。そして、いろいろな意見がぶつかりあってこそ、チーム強化につながっていく。

松本選手の発言からは、ファイターズへのチーム愛が伝わった。このような熱い思いを持った選手が選手会長でいるならば、日本ハムはもっと強くなれるはずだ。

日本ハムは今季2位に飛躍した。新庄剛志監督4年目の来季、さらなるステップアップに期待したい。

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