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コツコツ努力を重ねていれば、きっと誰かが見ていてくれる。レイズからマイナー行きを通告された上沢投手。レッドソックスへ電撃トレード

コツコツ努力を重ねていれば、きっと誰かが見ていてくれている。レイズからマイナー行きを通告されていた上沢直之投手(30)を思う。金銭トレードでレッドソックスへ移籍することが決まった。情報が錯綜していたが、上沢投手はメジャー契約を結んだようだ。チームの投手事情を考えると、メジャーデビューの日は近そうだ。

上沢投手は日本ハムからメジャー移籍をめざし、ポスティングシステムで海の向こうアメリカに渡った。レイズとはマイナー契約だったが、招待選手としてメジャーのオープン戦に登板していた。

4試合(うち先発は2試合)に投げ、最初から3試合では防御率20点台と苦しんでいた。しかし4試合目の登板では、先発マウンドに立ち4回1失点と好投。上沢投手は調子を取り戻しつつあった。

レイズは上沢投手にマイナー行きを通告。しかしコツコツと努力を重ねて上向き調子となっていた上沢投手に救いの手が差し伸べられた。

ボストンに本拠を置くレッドソックスが金銭トレードという形で上沢投手を獲得したのだ。

当初情報は錯綜した。レッドソックスでメジャー契約と報じたマスコミがあったが、後に開幕はマイナーで迎えると報じられた。

日本時間29日午前4時段階で、上沢投手がメジャー契約を結んだ報道で落ち着いたようで、メジャーでデビューする日が近づいた。

チームの投手事情を考えると、レッドソックスへの移籍は、上沢投手にプラスに働くように思える。

レイズは昨季アリーグ東地区で2位に入り、ポストシーズンに進出した。一方のレッドソックスは同じ地区で5チーム中最下位。

昨季のレッドソックスのチーム防御率は両リーグ21位の4.52。先発投手の防御率はさらにひどく両リーグ22位の4.62に終わっている。今季はスーパースター級の投手が先発陣にはいないため、上沢投手がその一角に加わることは十分に可能だ。

日本ハム時代は9シーズンで投げ通算70勝をマークした上沢投手。昨季は9勝9敗。チームがリーグ最下位に終わった一方、上沢投手は防御率2.96と安定したピッチングを見せていた。

上沢投手は開幕メンバーの26人には入らず、フロリダ州の球団施設で調整することになりそうだ。

メジャーのマウンドに立てば、昨季の侍ジャパンの世界一メンバー、吉田正尚選手(30)とチームメイトとなる。投打で日本人選手が共演する場面が見られそうだ。

コツコツと努力を重ねていれば、きっと誰かが見ていてくれる。上沢投手がその好例を見せてくれた。今季、上沢投手がレッドソックスで活躍するシーンを楽しみにしたい。

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