どんな道だろうと、突き進んでいくしかない。サッカーアジアカップ。日本がグループ2位で決勝T進出。相手がどこであろうと、一戦必勝だ
今のサッカー日本代表には、どんな道だろうと突き進んでいく覚悟があるはずだ。サッカーのアジアカップ。日本はDグループ2位で決勝トーナメントに進出した。1回戦の相手はライバル韓国の可能性が高い。相手がどこだろうと、一戦必勝で勝ち進むしかない。「いばらの道」でも進み続けられる者こそ、真の強者だ。
カタールで行われているアジアカップ。日本は1次リーグ最終戦でインドネシアと対戦した。日本は前節でイラクに敗れ、国際Aマッチでの連勝が10で止まった。勢いを取り戻すためにも、インドネシア戦での勝利が不可欠だ。
こんな時に頼りになるのが、エースストライカー。今大会3戦目にして初先発した上田綺世選手。初戦から2試合連続で後半からの出場だった。チームが勢いをつけたいならば、自ら切り込んでいく。その意欲がみなぎっていた。
スタメン出場の効果を発揮したのは、試合開始早々の6分。上田選手がPKを決めて先制点を奪った。そのきっかけを作ったのも上田選手本人だった。
上田選手は相手のペナルティエリア陣内深くでボールを受けると、巧みに体をゴール側に向けた。相手選手は上田選手を両手で抱え込んで倒すよりほかなかった。「技あり」ともいえるPKの誘い方だった。
そして、後半7分には堂安律選手が中村敬斗選手とのパス交換でペナルティエリア左に進出すると、ゴロのクロス。これに遠くのサイドから上田選手が流し込んで貴重な追加点を挙げた。
そして後半43分には上田選手のシュートが相手選手の足に当たって、ゴールに吸い込まれた。オウンゴールとなったため、上田選手のハットトリックとはならなかったが、値千金のダメ押し点へと導いた。
終了間際に相手に1点返されたものの、日本が3-1で快勝。Dグループ2位で決勝トーナメント進出を決めた。
次戦からは負けが許されない戦いとなる。そのためには、チームにとって不可欠なのは勢いだ。今大会初先発の上田選手が2ゴールの活躍で弾みをつけた。
1回戦の相手は、現段階では決まっていない。Eグループ1位で勝ち上がってくるチームとして韓国の可能性がある。いきなり強敵と戦うこともあり得るのだ。
しかし物事は前向きに考えたい。日本代表にとって、長期的な目標として、ワールドカップの優勝がある。決勝トーナメントを勝ち上がるには、楽な相手などないのだ。
強敵を倒し続けた先に栄光がある。それならば、アジアカップという舞台で「いばらの道」を経験することは、将来的に大きなプラスとなる。
どんな相手であろうと、一戦必勝。そして勢いをつけていくことを経験するには、今大会はまたとない好機だ。
上田選手の活躍でチームが勢いをつけた。この先の決勝トーナメントで大きな武器となるだろう。
どんな道だろうと突き進んでいくしかない。そして、日本にはそれができる勢いを手にした。
決勝トーナメント1回戦は31日。日本がどんな戦いぶりを見せてくれるか楽しみだ。