どんなに厳しくてもネバーギブアップ!オリックスが自力優勝の可能性消滅。まだ巻き返せる。2021年、22年は自力V消滅の後に逆転劇のリーグ制覇
どんなに厳しくてもあきらめないで。ネバーギブアップ!パリーグ4連覇をめざしているオリックスにエールを送りたい。首位ソフトバンクとの直接対決で敗れ、自力優勝の可能性が消滅した。しかし、2021年、22年と自力Vの可能性が消滅した後に、チームが巻き返して逆転優勝した実績がある。机上の計算に振り回されないで。望みはまだある。
26日にホームの大阪で行われた首位ソフトバンクとの試合。リーグ5位のオリックスは初回にいきなり2失点。直後の攻撃で、太田椋選手がソロ本塁打を放って1点差に詰め寄るが、六回に1点、七回に2点を失って敗れた。
これでソフトバンクとのゲーム差は「15.5」に離された。今季69試合目でオリックスは自力優勝の可能性が消滅した。31勝36敗2引き分けと大きく負け越しているわけではない。
ただ今季のソフトバンクが45勝19敗3分けと圧倒的に貯金を増やしているために、机上の計算で、オリックスの自力優勝の可能性が消えたのだ。
今季は厳しい戦いが予想されていた。左右の2投手が国内外に移籍したからだ。「日本のエース」とも言われ、昨季16勝をマークした山本由伸投手はメジャーへ。昨季11勝を挙げた左腕、山﨑福也投手は日本ハムへ。「27勝の穴」を埋めるのは容易ではない。
さらに主力にけが人が続出した。平野佳寿投手、宇田川優希投手らのリリーフ陣が戦列を離れている。
ただ、27日の試合には、左腕エースの宮城大弥投手が先発予定だ。左の大胸筋のけがで1軍から離脱していたが、5月8日以来の復帰登板となる。今季は6試合で2勝4敗だが、防御率は1.70と安定感は十分にある。チームの巻き返しへ頼みの綱だ。
26日の試合後、中嶋聡監督は自力優勝の可能性が消えたことを問われると「もう(優勝の可能性が完全に)ないんですか?びっくりするようなことを言わないでください」と抗った。
決して空元気ではないだろう。オリックスがリーグ3連覇のうち、2021年、22年は自力優勝の可能性が消滅したが、そこから立て直して優勝しているからだ。
机上の計算に沈まない。これで終戦ムードになれば、自力どころか完全に優勝の可能性が絶たれてしまうだろう。さらに上位3チームが進むクライマックスシリーズの道も消えてしまいかねない。
残り74試合。まだ半分も終わっていない。オリックスが白旗をあげるのには早すぎる。ここから一つ一つ勝ち星を積み重ねて、奇跡の逆転優勝へ向かっていきたい。
そのためにも、27日の宮城投手の好投がマスト条件となる。ネバーギブアップ!オリックスの戦いは終わらない。