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女子卓球。五輪メンバー3人を追う「はざま世代」。ハタチの「ダブルさっちゃん」はアジア女王。ロサンゼルス五輪まであと3年。日本代表の選考争いはさらに激しくなりそう
女子卓球が熱い。昨年のパリ五輪で早田ひな選手がシングルスで銅メダルを獲得した。女子団体は銀メダル。女子五輪メンバー3人の年齢は現在24歳、24歳、16歳。その「はざま」の世代も順調に伸びている。次のロサンゼルス五輪まで、あと3年。日本代表選考争いはさらに激しくなりそうだ。
パリ五輪に出場したのは、現在24歳の早田選手のほか、平野美宇選手(24)、張本美和選手(16)。「ティーン世代」張本選手の代表入りは大抜擢の感があった。ただ3人の年齢の「はざま」にも伸び盛りの選手が豊富にいる。
ハタチの「ダブルさっちゃん」。大藤沙月選手と横井咲桜選手は20歳コンビ。昨年のアジア選手権で優勝した。女子ダブルスの優勝は1970年の小堀世津子、小沼由紀子ペア以来54年ぶりの快挙だった。
大藤選手と横井選手は大阪の四天王寺中学校・高校でチームメート。長い間、同じチームで切磋琢磨してきた。2人とも現在、ミキハウスに所属。Tリーグでは日本ペインツマレッツでプレーしている。
2人はカタールで今月開催中のWTTスターコンテンダードーハに参戦。女子ダブルスでは決勝で中国ペアに3-0で完勝して優勝を果たした。アジア女王の強さをさらに印象付けた。
この大会の女子シングルスでは、早田選手が3回戦で敗れた。パリ五輪期間に左腕を負傷。完全復活をめざしているが、道半ばだ。
一方で、世界ランク25位の長崎美柚選手(22)と29位の木原美悠選手(20)がベスト8に進出した。
五輪メンバー24歳と16歳のはざまの選手たちが着々と力を発揮している。次のロサンゼルス五輪まで、あと3年。五輪代表の選考争いは、激しさを増すだろう。
厚い選手層の中から選ばれた日本代表が、卓球王国を築いていく。
年齢で「はざま」の世代だが、決して実力で「谷間」なのではない。
日本の卓球女子選手たちの輝きに、これまで以上のエールを送りたい。ロサンゼルスへスマッシュ!