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人には誰でも安らぎの場所がある。阪神・大竹投手がマツダスタジアムでプロ入り7戦7勝。首位広島に6回2失点で白星。逆転優勝へ左腕は投げ続ける

人には誰でも安らぎの場所がある。心地よく、自分の力が発揮できる場だ。阪神の大竹耕太郎投手(29)にとって、その場所は広島の本拠地マツダスタジアムかもしれない。大竹投手はマツダスタジアムで投げた試合は全勝。シーズン終盤の広島戦でも6回2失点の好投で白星を挙げた。マツダスタジアムで通算7戦7勝。左腕は逆転Ⅴへ安全地帯を確保した。

3位阪神は25日、敵地マツダスタジアムで首位広島との試合に臨んだ。この3連戦で1勝1敗とタイ。逆転優勝へこのカードで勝ち越すことがマスト案件だ。3戦目に送り込んだのが大竹投手だった。

大竹投手は初回に2死満塁からタイムリーを浴びて2点を奪われる。しかし二回は走者を出しながらも追加点を与えない。耐えながら味方打線の反撃を待つ。

そして三回。味方打線が2死走者なしから4点のビッグイニングを作った。3番森下翔太選手が一、二塁からレフトスタンドへ逆転の3ラン。さらに佐藤輝明選手のヒットに、大山悠輔選手のレフトへのタイムリーヒットで1点を追加した。

味方打線の援護を受けた大竹投手は波に乗る。三回に2死から四球を一つ与えたが無失点で切り抜ける。四回はこの試合初の三者凡退に。五回は相手の上位打線と相まみえたが、無失点に抑えた。

そして六回。相手の4番、5番打者から連続三振を奪い、次の打者をファーストフライに打ち取って三者凡退に抑え込んだ。6回96球を投げ、5安打、2四球を与えながらも2失点のみ。しっかりとゲームを作って、マウンドを下りた。

味方打線は四回に1点、七回に2点を追加してくれた。7-2。リリーフ陣が七回に3点を奪われたものの、リードを守り抜いた。

これで大竹投手は今季8勝目(7敗)を手にした。マツダスタジアムでは自身7戦7勝と全勝だ。敵地でありながら、安全地帯を確保したことになる。

阪神はこのカードを2勝1敗と勝ち越して、逆転優勝へ弾みをつけた。首位広島とは4ゲームの開きがある。直接対決は3試合のみなので、今のところ、自力優勝の可能性はない。しかし重圧をかけ続けることが重要だ。

大竹投手は前回、大阪ドームで行われた広島戦(10日)で黒星を喫していたが、今回きっちりとリベンジを果たした。ホームの試合を含めた広島戦での成績は9勝1敗と相性が良い。

阪神は広島との試合を3試合残している。甲子園で行われる9月13、14日と、マツダスタジアムで行われる9月27日だ。ローテーションの都合が付けば、大竹投手は3試合のうち2試合に先発登板が可能だ。阪神は逆転Ⅴへ直接対決で勝ち続けるしかない。

人には誰でも安らぎの場所がある。大竹投手にとっては広島のホーム、マツダスタジアムだ。今後ポストシーズンに阪神が進めば、広島にとって嫌な相手となるだろう。

阪神はあきらめない。大竹投手という重要なカードがあるのだから。シーズン終盤はさらに熱を帯びそうだ。

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