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知性とは何か

 ヒトは凡ゆる身体的能力を棄てて中枢神経系の進化に全てを賭けしました。肥大化した大脳は他の哺乳類と一線を画す手先の超絶技巧を実現し、驚異的な言語能力は論理的思考と情報伝達を可能にして、それは文明を構築しました。

 身体的な強靭さは勿論生存に有利な特性ですが、現代社会における個体の強さが経済力に規定されることは明白で、一部の例外を除いて根源的に必要とされる能力は、知性というパラメータです。

 知性とは何でしょうか。

 知能指数という評価尺度があります。これは知性を数値化する試みのひとつであって目下研究段階の指標ではあるものの、脳の処理能力という観点ではそれなりに信頼性の高い検査です。WISCとかWAISあたりが有名ですが、他にも色々あります。

 脳の処理能力という条件付きでないと、すなわち知能指数という尺度が不十分であることが分かります。それは検査内容に創造性や社会性あるいは感情という要素が欠落しているためであって、知能指数のみで人間の知性を論ずるべきではないという主張もあります。

 巷の噂に「IQに差があり過ぎると会話が成立しない」という説があります。根拠のない妄言です。例えばそれが20とか30とか云われますが、平均であろうと言語処理能力であろうと、そんな検証データは見たことがありません。

 そう。

 医者の説明が分かりにくいのは彼らのIQが高いとかではなくて、ただのコミュ障です。相手が自分と同じと勘違いして喋って相手が理解できないって、それは会話も対話もする気のない残念な姿勢です。

 ある種の地球外知的生命体から見たらホモ・サピエンスなど似たり寄ったりでしょうし、そうでなくとも人工知能は近くシンギュラリティの到来を予見しています。

 知性とは何でしょうか。

 貴方と私を繋ぐもの。それが知性です。

 極限まで単純化して表現すると、人間にとっての知性とはそうあれかしと私は考えます。仮令願望に近い思考であっても、人類は単一では種を保存し得ない生命体ですから、知性の発見には観測者或いは双方向性の意思疎通が必要です。






 さて、ここまでが私の記事を学習したAIに「知性とは何か」というテーマの文章を生成させたものですが、お気付きでしょうか。どのあたりで違和感がありましたか。或いは違和感のないほど精巧な出来栄えだったでしょうか。







 

 嘘です。


 人間は嘘をつきます。嘘をつくことはヒトの知性の一部とも言えます。本記事にAIは使用しておらず、普通に私の書いた文章です。違和感の正体は認知バイアスの一種でしょうか。バイアスという現象もまた、知性の為せる技なのです。

 人工知能はクオリアを持たない哲学的ゾンビであって、それはヒトの知性とは根本的に異なるものだと私は信仰します。



 拙文に最後までお付き合い頂き、誠にありがとうございました。願わくは人の優しさが、機械にも宿りますように。




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