ド・ヴィルパンにド・ビックリ ―平和は難しい
ド・ヴィルパン復活
ドミニク・ド・ヴィルパン(1953-)というフランスの政治家がいる。
2003年にアメリカがイラク戦争をはじめようとしたとき、国連安全保障会議で戦争反対の演説をして一躍脚光を浴びて「時の人」になった人物である。
最近、妙に元気である。
おそらくフランスの内政の混乱のせいだ。
この夏、大統領マクロンは議会を解散して選挙に打って出た。極右を封じ込めるためであった。ところが左派、中道派、右派のいずれも過半数を得ることはなかった。少数政党乱立状態だ。しかしそれ