ONE PEACE, NO WAR
目的:①平和学習 ②技術史入門
某電機大学理工学部の学生諸君と、東大和市の旧日立航空機会社変電所跡に視察に行ってきた。日帰り研修旅行である。
大成功だった。
さすが理工学部の学生諸君だと思った。
無機物への感受性が高い。
「メカは友だち」(戦国魔神ゴーショーグン)だもんねえ。
彼らと、あの穴だらけの変電所との「触れ合い」が、如何なるスパークを彼らの脳内で発生させるのか、僕は楽しみだった。
いま「触れ合い」と書いた。
実際、変電所跡の優れた点は、あの被弾した穴に手を触れることが、指を入れることができる点である。ガラスとかアクリル板とかで仕切られていないのだ。
ランチ
ランチのお店も、学生が選んでくれた。
適切なお店選び、こういう能力も大切だ。
食事をしながら、学生諸君は饒舌に語る。
彼らの話を聞いていると、さすが理工学部だと思う。
僕は無機物を愛する能力が欠如しているので、彼らの、熱中して話す様子を羨ましげに聞く。
例えば、コスモスの庭に埋もれたように眠るSUBARUのエンジンについて。
「いやあ、中島飛行機はすごかった。」
「いまじゃあ、もう日本だけの技術力では、飛行機つくれないんだよ。」
「いやひとつだけ例外がある、たしか自衛隊の…。」
「SUBARUは水平対向エンジンだから、重心を低くできるんだ。」
夢
それにしても「ここら一帯が工場でした」とか、「敵機はこちらの方角から高度○○メートルから」と口頭で説明されても、いまいちリアリティがない。
CGを作ってヴァーチャル・リアリティで敵機が来襲する様子を体験できないものかしら。
こんどの授業で、学生に訊いてみよう。