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書く人のための、ただ水を使うだけの、リラックス法について

最近、「書く」ということは、思ったよりも肉体労働なのだなと気づいた。

きっと、どの仕事にしても多かれ少なかれ、肉体労働の部分はあるのだと思う。

でも、「書く」という行為は、じっとPCを見つめたり、机の上のノートと向き合ったりしている時間が長い。だから、これまで肉体労働度は低いんじゃないかな?と思っていたのだ。

でも、どうやら違った。

書き続けると、全身の疲労感がものすごい……のだ。


というのも昨年は、ひたすら書く時間が長かった。

秋頃には、私の短いフリーランス史上最大級に締め切りが重なってしまい、私の脳内では、さびれた温泉宿に閉じ込められたような気分になった。笑

残念ながら温泉宿を用意してもらえる身分でもないので、自宅に籠って書いてたわけだけど。朝早く起きて、土日も書いて、泳ぎ続けるように書いていたときがあった。
そして、たまに水面から顔を出すように息継ぎして休んで。

そして、また潜っては書いた。

たぶん、書いているとき、実際に呼吸が浅くなっていたのだと思う。この期日までに、この量をなんとかしなきゃ!と体が緊張してもいたと思う。「書く」ためには、頭も使うので、なんだかすごく疲れてもいた。

きっと、私は、まだプロのスイマーのように泳ぎきれていないのかもしれない。
「書く」とは、特に上半身(頭・肩・腕・背中あたり?)が、固まる感じの肉体労働のようだ。

それでも何とか、どのお仕事も落とさずやりきって、無理をしたからか、年末には立派な「腱鞘炎」という形で症状としても現れていた。

というわけで、今後は締め切りが重ならないように気を付けたいし、身体を良い状態に保ちながら、楽しめる量を書き続けるということを模索したいなと思った。

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とにもかくにも、「書く」ことで、凝り固まってしまった身体を、うまいこと、ゆるゆるっと緩めて、リラックスするよい方法はないか??と、真剣に模索中だ。

今、色んな方法を試してみている。

その一つ、お湯を使った方法は簡単にできるし、とっても気持ちがいいので、今日はそれを紹介してみたいと思う。

使うのは、ただ水と風呂おけとタオルだけだ。



絶妙な湯加減の水で、からだを緩める。肘湯と足湯

家族が寝静まった後のリビングで、私は1人テーブルにフェイスタオルを広げて、その上に風呂桶を置く。

そして、やかんに水をたっぷり入れて火にかけ、沸騰させる。

「しゅっ、しゅっ」と沸騰する音が聞こえ、やかんから湯気が立ち上ったら、火を止める。その沸いた熱々の水を、風呂桶にトクトクと流し入れる。

自分の体にとって、最も気持ちのよい湯加減にするために、その沸騰した湯に少し冷たい水を足す。
「あぁ、身体がほぐれる~、最高!!」という絶妙な湯加減を目指して、慎重に水を足すのだ。ここに妥協はない。笑

そうすると、「肘湯」のための特別な水が完成する。

そこに、お気に入りのアロマオイルを1,2滴、足す。小さな波紋と、心地よい香りが湯気と共に広がっていく。


私は袖が濡れないようにできるだけ肩までたぐり寄せ、自分の肘をその絶妙な湯加減の水にポチャンとつける。

ジンワリと心地がよい感覚が肘から体全体に広がっていく。

肘湯は、テレビを見たり本を読んだりスマホを見たり、「ながら」ではしない。そういったことからは全て離れて、意識をお湯につけた肘と体が感じる感覚に研ぎ澄ませる。

そうすると、肘を湯につけているだけなのに、体が腰から肩にかけて、ゆっくりと緩んでいくの感じる。
そうやってしばらく肩肘5分ずつ、10分程度湯につける。
意外と、長く感じるのだけど、たっぷり時間をかける。

そうすると、これまで緊張で固まりがちだった肩が、すとんと落ちたような感じがする。書くことで集中して、くたびれてしまった体を緩めることができるような気がする。

それに加えて、時間があれば足湯もセットで。

肘湯で少し冷めた風呂おけの湯に、やかんで温めなおした熱々のお湯を加えて、今度は足が感じる絶妙な湯加減に設定する。

足湯をして静かな部屋で、身体の感覚の変化に心を研ぎ澄ませる。そうすると、腰、そして背中、顎、つながって、緩んでいくのが何となく感じられる。

ただの水が、奇跡の水に変わるような


実は、この方法は体が緊張しがちで頭が疲れてがちな私の体を緩ませる方法としてピラティスの先生が教えてくれた。


肘湯と足湯をしてみると、日常で当たり前のようにある「ただの水」が、本当に愛おしく感じられる。そして決して当たり前のものではないことに改めて気づく。とても不思議だなと思う。

ちなみに、お風呂で全身を温めるのとは違って、肘だけ、足だけのように、部分的に体を温めることで、効果があるのだという。

肘湯とセットで、熱々のお湯に浸したタオルを絞って、目の上に載せたり、首に巻いたりするのも気持ちがいい。

美容院で、シャンプーの後に、熱々のタオルを首と耳に当ててもらう時間が大好きなのだけど、あれを自宅でやってみる。めぐリズムのアイマスクも私は愛用しているのだけど、ホンモノの水の蒸気でアイマスクをするのは、やはり、格別な良さがあるなと思う。

水の力というのは、ほんとうにすごいのだ。

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もし、身体が凝り固まって疲れたな……、緩みたいな…と思う人がいたら、自宅で簡単にできるので、ぜひやってみてほしい。

他にも、ストレッチポールを使ったり、年末から、細々と毎日ヨガを数10分してみたり。
お散歩を楽しんでみたり、自分の身体を心地よくいい状態に保つために、色々とやってみながら楽しんでいる。
また、気が向いたら、そんなことも書いてみたい。

そして、書く仕事が好きで、大切だからこそ、自分が楽しめる適切な量を、これからも慈しみながら書いていきたい。そんなふうに今は思っている。








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seico@編集とライターの人
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