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インタビュー記事を雑誌風に編集してみたら楽しすぎて視界が開けた

ライティングが好きです。

でも、デザインもめーっちゃ好きです!

前からうすうす勘付いてはいたけれど、最近強くそう思う。

絵を描いたら姪っ子に「う、うわ〜、かわいい〜」と棒読みで気を遣われるレベルだし、そもそもカラーセンスもないものの、ただただ好きでしょうがない。

私はライターとしていろいろなライティングをしつつ、たまに小説を書いてTwitterに載せている。でも、実は一番ウキウキするのは、書いている最中でも、仕上がった作品を投稿するときでもなく、その小説をどうやって見せようか考えているときだったりする。

絵本っぽくしたらおもしろいんじゃないかとか。

ふりがな打つのが楽しすぎた。

短い小説をコーヒーバッグに入れ込んだらどうなるだろうかとか。

ノベル王国で生産したコーヒー豆です。

こういうしょーもないことを考えていたら、あっという間に時間が溶ける。センスどうこうはちょっと置いといて、叫びながら街中を走り回りたい。

デザインが! 好きだ!!


インタビュー記事も雑誌風につくりこめたら楽しいのでは?
特に、紙で見る場合はより読みやすくなるのでは?

とはずっと思っていた。

きっかけは、歯医者のトイレに院長先生のインタビュー記事が張ってあったこと。
「へ〜、先生ってこんな思いでふだん診察してるんだ」
「この病院って、こんな経緯でできたんだ」
なんて、どこかの雑誌から切り抜いてきたらしいそれを読みふけり、ふと思った。

紙の記事って、こういうときめちゃくちゃ読みやすいな……。

Web記事はたしかに不特定多数の人に読んでもらえる可能性がある。それはそれですごい。でも、紙の記事にも特有の良さがある。

画面だと横書きでさらっと読めたほうがいいけれど、紙の場合は段組みで写真が差し込まれていたほうが格段に読みやすい。特に、じっくり手に取って読みたい場合は。

え! すごく! いいな! やってみよう!

絵に描いたような軽率。いつもなら心配性で鉛より重い足が、デザインが絡むとヘリウムガスより軽くなってしまった。

手始めに、手元にあったインタビュー記事を雑誌風に仕立ててみることにした。

選んだのは、キャリアスクールSHElikesのライターコースの卒業試験で書いたインタビュー。スリランカ人の元同僚、セレニさんに取材したものだった。

セレニさんは、最新の航空測量技術を学びたい一心で日本企業に飛び込んだパワフルウーマンだ。でも、まったく日本語が話せない状態で来日したせいか、コミュニケーションに苦労していそうな場面に何度か遭遇した。

それに、単身日本に来るぐらいなんだから相当な熱量があるはずなのに、彼女の熱い思いの真髄や、日本に来ることになった詳しい経緯は聞いたことがなかった。好き嫌いや趣味などもなんとなくは理解していたけれど、深くは知らず。

だからインタビューして記事にして、できれば前の職場で回覧してもらって、セレニさんの人となりを知ってもらうきっかけにできればな、と勝手に思っていた。

当初はnoteのURLを送って読んでもらうかぁ〜なんて思っていたものの、それはつまり、この妄想垂れ流しnoteを前職場に大公開することになるわけだ。

それはちょっと……かなり恥ずかしいな……。と困っていたので、ちょうどいいタイミングだった。

編集ソフトは、初めて使ったのでめちゃくちゃ難しかったけれども、ネット記事を拾い読みして見様見真似でなんとかした。
(ちなみに社内向けなので、上に引用したnoteとは少し内容が違う)

うぉ〜、なんて楽しいんだ!!
自分の中に、こんなに好奇心旺盛な部分が残っているなんて知らなかった。

セレニさんのSNSの写真の豊富さに助けられながら、できあがったのがこちら!

左から1ページ目→2ページ目(実際は全部で4ページ)

こうして画像で俯瞰してみると、ここの枠もうちょい左やろ! とか、写真なんでこの位置なんや! とか、思うところはトレヴィの泉のように湧いてくるけれども。

できたものは、英語に再翻訳してご本人に内容をチェックしてもらったのち、前職場で回覧をお願いした。


インタビューは全部で4ページあり、最後にアンケートに飛べるQRコードをつけて、「読後アンケート」にも答えてもらった。

ありがたいことに、26人もの方が回答してくださり、忌憚のないご意見をいただいた。

おもしろくなかった← * →おもしろかった

読んだ後、セレニさんともっと話したくなったかという問いかけには、「ふだんから毎日喋っている」という方以外、全員が「話してみたいと思った」と回答。

そして、なによりうれしかったのは、「会話のきっかけになりそう」「交流の参考にする」といったご感想。

最初の問いで、「記事があまりおもしろくなかった」と答えた方も、いずれかポジティブな項目を選んでくださったようだ。

セレニさんご本人にも聞いたところ、「直接感想を言いに来てくれた人がいたよ」とのことで、どうやらこの記事の目的は果たせたのかな、とホッと胸をなでおろした。

ちなみに、実は日本語版に先立って英語版も作った。
セレニさんがSNSでシェアしてくださることになったものの、フォロワーさんは外国の方が多そうだったので……。
喜んでもらえたようで、うれしさと楽しさが倍増した。

私のSNS名は、「あやこ あにぃ」という。

三重県人と長崎県人、そして京都人のクォーターという超純血の日本人であり、360°どこから眺めてもザ・ジャパニーズな和顔である。

そんな私がなぜ「あにぃ」と名乗っているかというと、実は当初、海外から日本に来て働いている外国人のインタビュアーになりたいな、なんて思っていたからだった。

社内で働く外国人が部署に溶け込むお手伝いができないか。
地域に住む外国人が、ご近所とコミュニケーションを取るきっかけづくりができないか。

そんなことをうすぼんやりと思っていた。

その思いはもちろん今も変わらずある。

そしてさらに、雑誌風記事という楽しみを見出してしまったいま、なにかほかの展開もできないかな、と勝手に妄想している。

待合室やトイレ、カフェのメニュー表にイベントの展示スペース……

そんな場所に、経営者の思いを込めたインタビュー記事が張ってあったら、そしてそれを訪れた人が読んだなら。フェイストゥフェイスでは伝えきれない気持ちを伝えられるんじゃないかな、なんて。

もっともっと、誰かに喜んでもらえるような仕事がしたい。

お店などを持っているフォロワーさん、どなたか練習にお付き合いいただけないかな〜、と意味深に呟きつつ、そろそろ本気で、次の展開を考えたいなと思っている。


↓↓雑誌風インタビューの全文は、こちらから読めます!↓↓
(ご本人、元職場ともに掲載許可済み)

快くインタビューに応じてくださったセレニさん、ポートフォリオ掲載にあたり社内稟議を回してくださった部長さま、社内回覧のお手伝いをしてくださった後輩ちゃん、読んでくださったすべての方に感謝を申し上げます!

今週もお読みいただき、ありがとうございました!
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それではまた、来週の木曜日に。


本記事、なんとnote公式さんの4月7日の「今日の注目記事」に選ばれました。ありがとうございました!


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あやこあにぃ|作家&インタビューライター
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