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ストレスを感じやすい”考え方のゆがみ”
こんにちは、セドナ整骨院・鍼灸院公津の杜院 院長の金子です。
今回は「考え方のゆがみ」をテーマに書かせていただきます。前回の記事のストレスへの解釈力というところにも繋がってくるテーマですので、ストレスを溜めやすい、感じやすいという方は是非最後までお読みください。
この知識が皆様の生活の質の向上に役立ちましたら幸いです。
↓↓前回のストレス耐性についての記事はこちらです!↓↓
「ゆがみ」というと骨盤や背骨のゆがみという骨格的な部分が思い浮かびますが、実は考え方にもゆがみがあるということをご存知でしょうか。
考え方というのは生まれた時点で身につくものではありません。その人が生まれてから今に至るまで「生き残る」可能性を少しでも高めるために身につけた脳の生存戦略なのです。
特に子供の頃の経験が考え方に強く影響を与えます。
分かりやすい例で言いますと、何か失敗したときに強く怒られるという経験を何度もしていると「失敗してはいけない」「完璧でなければならない」「やっぱり私はダメなんだ」という風に捉えてしまう可能性があります。
いつしか周囲の人にもそれをさせようとして、失敗した人を許せなかったり、何でできないんだと責め立てたりしてしまう傾向があります。
本来であれば失敗は経験ですので、そこから学んでいけばどんどん失敗した方が成長も早くなります。ですが失敗は良くないこと、完璧でなければならないという「考え方のゆがみ」があることでストレスが生み出されてしまいます。
代表的な考え方のゆがみをご紹介します。専門用語では認知のゆがみと言います。ちょっと分かりにくいので考え方のゆがみという言葉で書いていきますね。
考え方のゆがみは実はたくさんあります。今回は9つに分けて書きましたので、ご自身に当てはまるものがあるか見てみてください。
考え方のゆがみ
①全か無かの思考(白黒思考)
すべてのものを全か無、白か黒の2択で考えてしまいグレーは認めることができない。例えばダイエットをしていて1週間で1回だけおかしを食べてしまったことに対して「ダイエットが失敗した」「なんて私はダメなんだ」と思ってしまう。常に、決して、いつも、といった言葉を使うことが多い。
②すべき思考
自分や他者に対して「~しなければならない」「~すべき」と考えてしまう思考。良い人であるべきだ、人のために尽くさなければならない、ミスをしてはいけないなどの過度な基準を持っている。
③行き過ぎた一般化
ひとつの出来事で早まって全てを結論づけてしまう考え方。例えば、1回ミスをしただけで自分にはできないと思ってしまったり、挨拶を返してくれない相手に嫌われたと思い込んでしまう。
④レッテル貼り
行き過ぎた一般化より深刻なケース。例え偶発的なことが原因で失敗したとしても、それまでの行動や評価に帰属させて「私はダメな人間だ」「あいつはろくでもない人間だ」とレッテルを貼って決めつけてしまう。本当はそうでないのにも関わらず、誤った人間像を創作してしまう。
⑤選択的抽出(心のフィルター)
良いところと悪いところのうち、良いところを見ずに悪いところばかり見てしまう。テストで80点取ったときに20点が取れない自分を責めたり、1日の中で良いこともあったはずなのに、悪かった思い出ばかりを考えて「最悪の1日だった」と思ってしまうなど。
⑥マイナス化思考
物事をマイナスの方ばかりに捉えてしまう考え方。上手くいったことがあったら「これはまぐれだ」と思い、うまくいかないと「やっぱり失敗した」と考えてしまうことで自己肯定感が低くなりやすい。良いことがあったとしてもそれを悪いこととして捉えてしまうため、考え方のゆがみの中で最も強力な考え方。
⑦拡大解釈、過小解釈
良いことは小さく、悪いことは大きく考えてしまう。また失敗や短所などは大きく考え、成功、長所やチャンスは小さく考える。
⑧感情の理由付け
物事の真実ではなく自分の感情を根拠として自分が正しいと決めつけてしまうこと。例えば、相手のとった行動に対してイライラすることがあった時に相手が間違っていて私が正しい、と結論付けてしまう。
⑨自己関連付け
自分が原因でない事象に対しても自分の責任だと思い込んでしまう。チームが勝てなかったのは私の責任だ、目標達成できなかったのは私がいけないなど。
いかがでしたか。考え方のゆがみは言わば色メガネと同じです。赤い色メガネをかければ世界は赤く見えますし、青い色メガネをかければ世界は青く見えます。例えば「レッテル貼り」によって私はダメな人間だと思い込んでいると、全ての失敗が自分がダメだからだ、ということになってしまいます。
ですが失敗の原因は練習不足や確認不足であったりする場合、人間性の問題ではないはずですよね。考え方のゆがみがあると問題の本質から外れて、過度に自分や他人を傷つける言葉や態度を選択してしまう可能性があります。
大切なのはストレスと感じることがあった時に、それは自分のどういう考え方からストレスと感じているのかと客観的に見てみることです。
失敗してはいけないという考えがあるのなら、失敗は成長のチャンスと考える。人を思い通りに動かしたいという考えがあるなら、自分で動きたいと思ってもらえる関わりをする。解釈を変えることで10あったストレスが1でも減れば成功です。
このように考え方や行動をより生きやすいように変えていく治療を「認知行動療法」と言います。
心と身体は繋がっていますので、考え方というのは健康にも大きく関わってきます。皆様の暮らしが少しでも豊かになるようご支援させていただきます。今後も情報を発信していきますので是非読んでみてください。
セドナ整骨院・鍼灸院公津の杜院
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