【歴史の入口に!】歴史好きがオススメする歴史マンガ5選
歴史を学びたいけど、教科書とか本だと難しそう…気力が必要でなかなか手を出せない…
そんな方に、歴史マンガはオススメです!
私が歴史を好きになったきっかけも、小学生の時にハマっていた歴史秘話ヒストリアや歴史特番と小学館のマンガ人物伝でした。
ビジュアルで大事なところを書いている、かつ巻末に解説がある。
そんなマンガを読みまくって、歴史好きになったのです。
今もそれは変わらなくて、歴史マンガがきっかけでその時代に興味を持ったり、深掘りしてみようと思ったり。
歴史への入口は多くあります。
一気に学ぼうとせず、分解して細かくして一つ一つの粒を手に取ってみる。
そのスタンスだと、細くて長い好奇心を保てると思います。
では、早速オススメ歴史マンガを5つ紹介します!
1. 南北朝時代のマンガはレア!知らなかったことばかり!
一つ目は、『逃げ上手の若君』(全4巻刊行中)です。
1巻を見た時、驚きました。日本の南北朝時代をマンガに出来るとは!
この時代ってマニアックでなかなか研究にもなりにくいんですね。
私自身奈良~平安を専門にしてたので(たまに神話時代もかじったり)、鎌倉以降はほぼノータッチでした。
でも鎌倉以降大きく日本史は動いていきます。
朝廷と幕府の併存であったり、社会構造が変わっていく過渡期でした。
その変動をマンガにするとは、読みたい!って思ったんです。
実際読んでみると、ギャグ要素も入っていますが、登場人物が魅力的で(ほぼ初見の名前だらけだけど)、巻末の解説も分かりやすいです。
鎌倉幕府最後の執権(北条氏特定の役職、最高権力者)である、北条時行を主人公にしています。
調べてみると鎌倉奪還に何度も挑戦しているという、数奇な人生でした。
これをどう広げていくのかが楽しみです。
暗殺教室の作者なので、暗殺教室が好きだった方にもオススメです。
特定のシーンで活きる力を描き切るのがすごいなと思います。
2. フランス革命を新たな視点から描く新感覚のマンガ!
フランス革命ー今まででたくさん漫画化されている時代のひとつではないでしょうか。
そんな風潮を一新するのが、『ローズ・ベルタン』(全6巻刊行中)です。
ほとんどがルイ16世やマリー・アントワネットを軸にして書かれているのに対し、このマンガはマリー・アントワネットに仕えたモード商であるベルタンに焦点をあてています。
モード商とは何ぞ?と思いましたが、流行を生み出すファッションデザイナーのような職です。
平民が技術で王族に仕えるまで出世していく。
デュ・バリー夫人やシャルトル公爵夫人など今まで表にあまり出ていなかった方々も登場しているのも、魅力的です。
そのストーリーだけでも面白いですが、何しろ絵がすごい精緻!
カラーだとTheベルサイユ!って感じの豪華絢爛になるんだろうなとイメージできるぐらい。
そして何より作者の18世紀に対する愛がすごい!
各コラム(解説)も面白いです。
3. 異色なタッグで先が読めない!貴族の政争が分かりやすい!
次は『応天の門』(全15巻刊行中)です。
まだ全巻読めていないのですが、藤原氏が勢力を高めていく時代を軸にして書かれています。
実際、842年(承和9年)の承和の変と並び、866年(貞観8年)の応天門の変は藤原氏の他氏排斥の政争であったとされています。
この応天門の変を経て、藤原氏が摂政として権力を握っていくのです。
主人公は菅原道真で、在原業平とタッグを組んで朝廷で起こる事件を解決していくというストーリーです。
2人の掛け合いが面白い!
菅原道真は最初で最後の官僚といわれるように、文才で上り詰めた人物です。
かたや在原業平は平城天皇の血を引く、由緒正しき家で歌才もある。
年齢や考え方からして相容れないのに、そこを上手く描いているのがスゴイと思います。
在原業平といえば、百人一首の「ちはやふる神代も聞かず龍田川からくれないに水くくるとは」でも有名ですね。
絵のタッチも独特で引き込まれるような不思議な引力があります。
4. よくある料理マンガだけど、史実を絡めているのがすごい!
そして、史実に忠実と言えば、『信長のシェフ』(全31巻刊行中)も外せません。
結構前にドラマ化もされていましたが、まだ続いています。
31巻では本能寺の変の時期にさしかかっており、どう展開されるか楽しみです。
フランス料理シェフの主人公が時代を逆行するという王道パターンですが、なんやら元いた時代とつながっているような伏線もあります。
信長のシェフとして仕えながら、機転と料理知識をもって活躍していく…
異質な存在が関わっているのに、史実と大きく離れていない。
調整というか解釈が深いなと感じました。
戦国時代を取り扱ったマンガは多くありますが、読み比べてみるのも戦国時代の勉強にもなると思います。
5. まさに歴史の影役者!転生モノだけど、史実からズレていく展開!
最後に『淡海乃海 水面が揺れるとき』(全7巻刊行中)はKindle Unlimitedで初めて知りました。
朽木元綱という戦国大名を知ったきっかけのマンガです。
「小説家になろう」発のマンガですが、何しろ設定が細かい!
「弥五郎」のように役職までしっかりと書かれているマンガはあまりないのでは?
その分誰が誰だっけ?状態に陥りやすいですが・・・
このマンガは転生モノですが、他のマンガと違い、史実通りの部分もあれば、かけ離れていく部分があります。
朽木元綱は近江国を拠点とし、信長秀吉家康に仕えた大名です。
調べてみたら1549年生まれ1632年死去ですから83歳!長寿ですね。
その割にはマイナ-な武将になっている・・・のですが、京にも近く時代の転換点を生きた人物です。
ただのサラリーマンが転生して、朽木領という単なる小国を現代の感覚で栄えさせつつ、六角や浅井朝倉、三好との勢力争いに身を投じていく。
そんなストーリーです。
実際には配下にいなかったはずの人物がどんどん集まってきているのが、個人的に好きなところです。
いかがでしたでしょうか。
マンガによって知らなかった世界が広がっていくのは楽しいですね。
個人的に、歴史マンガは最初から突っ込むのではなくそういう解釈もあるのか!のスタンスです。
何しろ歴史といういくらでも解釈余地がある終わりのない道を、絵に具現化しながら描いていくのは、とても大変なことだと思います。
実際にこの人物はこう言うのだろうか?服装は?装飾は?本当にこの人と関わりはあったのか?
史実とファンタジーを組み合わせていくことは、並大抵のことではありません。
だからこそ、ただ楽しむのではなく何回も読んで自分なりに吸収して理解していきたいと思うのです。
あなたが好きな歴史マンガがありましたらぜひ教えてください!
ここまで読んでくださりありがとうございました!