この読書術が人生を変える。「読んでも覚えてない読書」の終焉
読書量と年収が比例するという記事をどこかで読んだことがある。ビル・ゲイツの例を出してその著者はそう述べていたが、私は読書量と年収は必ずしもが比例しないと考えている。もっとも重要なのは「読む量」よりも「読み方」の質だ。いくら多読してもそれが自分の身につかなければ仕方がない。もちろん良書というものは、ただ読むだけで脳に美しい刻印を残す。しかしながら、読み方、つまり「インプット」「咀嚼」「アウトプット」の方法を最適化することで、同じ量の読書でも、その結果には何倍もの差がつく。
読んで満足しても何も残っていない
本を読んで、そのときはわかったつもりになっていても、時間が経つとほとんど覚えてないというような経験は私たち誰にでもあることだ。ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが発表した「エビングハウスの忘却曲線」について聞いたことがある人も多いだろう。
人が何かを学んだとき、時間が経つにつれてどのくらい忘れるかを数値化したもので、20分後に42%、1時間後に56%、9時間後に65%、1日後に66%、2日後に73%、6日後に75%、31日後に80%忘れることが研究結果として出ている。
この結果報告は脳の機能からすると全く自然なことであり、無理に覚えていようと思ってもそれは不可能なのだ。
そこでインプット、咀嚼、アウトプットの流れを、効果的にする方法を紹介したのがこの本だ。
「読むだけ読書」の終焉
自分の頭で考えて知識を自分のものにする
私が参加したニューヨーク大学の経営修士課程は、すでに職業を持っている人たちのために設けられた夜間部があったので、ウォール街に近いこともあり、投資銀行などの金融関係の人たち、アナリストやトレーダー、弁護士、M&A関係者といった人たちが、仕事を終えた後に通っていて、MBAの学位を取得しようとしていた。
フルタイムの仕事があって、夜は毎日学校。そして山ほどの教材を読み、また何十ページものペーパーを一晩で書く。
大学院に入るまでの大学はハーバード大学やイェール大学を卒業したというエリートも多くて、野心家で、超多忙で、無駄なことに時間を使わないクールな人たちという印象だった。
少ない時間で多くの課題をこなすためには、効率よく勉強してアウトプットすることが必須だ。特にコーポレートロイヤーと言われる弁護士たちは、分厚い資料を1時間弱で読み、しかも的確に内容を把握し、そして鋭い問題提起をする。
「どうしてあんなに早く、すべてを理解して、噛み砕いて、自分のものにできるのだろうか」。
いつも私はそう思っていた。そして自分も彼らの流儀についていけるよう、さまざまに工夫して、より少ない時間でより多くのことを吸収できるように、そしてそれを自分の血や肉にする方法を考えてきた。
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ここから先は、無料読み放題でAmazon Kindleで読んでいただけるとありがたい。この本では、簡単にデジタル読書ノートを作って、インプット、咀嚼、アウトプットの流れを効率化するノウハウを紹介している。
5月1日~3日に無料になる。
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