【夢日記】鉄格子の中に囚われたワタクシとフロイト派(と思われる)精神科医との死闘のこと
今回の記事↓は、途中までが夢日記、
途中からは、「もし私が途中で目を覚まさず、あの夢をずっと見続けていたらどうなったか?」を覚醒後に考えて書いた、いわば創作対話編になっております。さすがに、実際の夢の中ではここまで明瞭な会話をしてはいなかった点、今回はあえて創作を入れていることはご理解のほどを、、!
【夢日記】
夢の中で私は、なぜか鉄格子の中に囚えられていました。
どうやらここは(昔のヨーロッパの?)精神病院で、私は患者としてここに閉じ込められているらしい。
しかもややこしいことに、鉄格子の前に現れた、メガネをかけた白髪の精神科医は、
「君は、『自分は21世紀の日本に生きている』という夢を長らく見ていた狂人なのだ。だがそれは夢で、今、こうして精神病院に囚えられている君、これが現実なのだ」
と説得してきました。
「さあ、21世紀の日本人だ、などという夢を捨てて、おとなしく、この病院で治療に専念しなさい」
そんなことを言ってくる精神科医に対して、私は、
「バカを言うな!この精神病院のほうが夢で、僕はIT技術が発達し、インターネットやスマホがある21世紀の日本に住んでいるんだ!」
と力説するが、精神科医はニヤニヤと笑って、
「アイティー?インターネット?スマホ?ああ、君の妄想の中のコトバなんだね?ふむふむ、興味深い」としたり顔で頷いてくる。
この精神科医、、、
どうやら話をしていると、フロイト派の精神分析医とわかってきた!
私のnoteを長年読んでくれている人なら既知かもしれませんが、私が「夢」とか「無意識」とかを考える時の「論敵」が、フロイト派・ユング派・ラカン派の三流派であり、
その中でもフロイト派は(リスペクトはしつつも)絶対に相入れない、永遠の論敵!
私を狂人と決めつけるこのフロイト派精神科医を、私は燃え上がる闘志で、論破しようと本気になったのですが、
実際の夢の中では何だか脈略のない会話で混乱して夢が終わったので、ここからは、覚醒時の今の気持ちで、
「もし、あの夢に続きがあったら、私はフロイト派の医師にこう言ってやりたかった!」というシナリオを、創作で再現させていただきます。
【というわけでここからは夢からの覚醒後に考えた創作】
私「あなたがフロイト派とわかってよかった。そうである以上、私は、どんな苦労をしてでもあなたを論破してここから出たいと闘志が湧いてきますからね」
先生「つまり、君にとって『フロイト派』という言葉は一種の外傷なのだね?フロイト派という言葉を聞くだけで感情が高ぶる反応系が出来上がっているんだ」
私「そう、そのロジック!まさにそのロジックですよ!あなたにはたぶん、何を言っても、『それは君の心的外傷なのだ、かわいそうに』と丸められてしまう」
先生「まあまあ、落ち着いて。後で安定剤の注射をしてあげよう」
私「先生は、私のさっきの、インターネットや、スマホについての説明を、ちゃんと聞いてくれてました?」
先生「君の妄想の中の『21世紀』では、インターネットとか、スマホとかいうものが存在する、という話だね?とてもユニークな妄想だと思うよ」
私「あなたは、インターネットというものは、私の妄想だとおっしゃるのですね?」
先生「まあね。だが、面白い妄想とは思うよ。世界のどこの人とも即座につながる機械だったっけ?まあ、典型的な、性的欲望から来た妄想だな。性的欲求不満が、そんな、ありもしないテクノロジーを妄想させてるんだ」
私「スマホも、私の妄想ですか?」
先生「そうだね。ポケットの中からゴソゴソと取り出して、いじるだけで、なんでもできる小型の機械だよね?うん、それは君の男性としての性的欲望が具現化した妄想イメージだね」
私「ほら、それだ。あなたと話していると、なんでもかんでも性的欲求不満のせいであり、どんなイメージも性器の比喩にされてしまう。私の喋る内容に、性に関係のない言葉も含まれているとは考えてくれないのですか?」
先生「そうやって、『君は自分で気づかないうちに性的欲求不満にとりつかれているんだ』と指摘すると、『そんなことはないです』と反論してくることが、まさに、君が性的欲求に縛られている証拠なのだよ。反論したくなるのは、私が正しいことを指摘している証拠なのだ」
私「先生は、どうして、私のすべての言動が性欲に結びついていると自信を持っていえるのですか?」
先生「これまで私は1000人もの患者を診察してきたが、見事に、1000人とも、性的欲求不満を指摘するとムキになって反論してきたからだ。つまり、私の見てきた患者は、1000人中の1000人、すべて性欲に縛られていた」
私「それは、あなたが最初から、その前提で患者を診察しちゃうから、、、まあいいや。少し見方を変えましょう」
先生「ふむ?」
私「なるほどもし人間の言動の中で、性欲にまつわる部分が多いとしても、『そうでない言動もある』とは考えられませんか?人間の言動において、単純に、性欲で説明できることと、性欲以外のことで説明できることの、両方があるのです」
先生「しかしだね、一見すると性に関係のない言動も、実はすべてが性的なことの婉曲表現になっているのだ。それに君自身は気づいてないだけで、私の診察を通せばすべて判然とすることだ」
私「とすると、私が夢を見ている時に出てくるキャラクターというのも、すべて、私の性欲の比喩になっているのですか?」
先生「その通り。そしてそれは、私が夢分析をすれば一目瞭然となる」
私「とすると、少し困ったことになりますよ」
先生「ほう?それはどういうことかね?」
私「つまり、先生、、、あなたは、私のどんな性欲が具現化したキャラだというのですか?私が見ていて、どう考えても、先生は、私が昼間にフロイト派の人が書いた本を読んでいて、違和感を感じた論点、その読書上の違和感がデフォルメされた、カリカチュアなキャラクター。あなたは私の性的欲望とは関係がなさそうなのですよ」
先生「何を言っているのかね?私は、現実の存在であって、君の夢の中のキャラクターではないぞ?」
私「本当にそう思いますか?」
先生「むしろ、そんなことを言う君に聞こうか。私が君の夢の中のキャラクターにすぎない、などと、どうやって証明できるのかね?何の証拠もないだろう?」
私「証拠はありませんが、ひとつ、荒っぽい方法ながら、確認するための方法はありますよ?」
先生「ほう?どんな方法かね?」
私「私が、目を覚ましてみればいいんです」
そして、私は無事に、21世紀の日本の、私の家のベッドの中で、目を覚ました。
覚醒後、あの夢の中の先生の存在はどうなってしまったのか、それは、私も、知らない。
2023.12.29