世界の食事情『日本の家庭料理が優れていた理由と食文化』【公式】料理研究家 指宿さゆり
『家庭料理こそが最も高価な価値がある時代に』
世界の食文化を深く深く研究を進めておりますが。。。。
驚くべきことで我が国日本は、どこの国よりも豊かなバラエティ富む料理の幅広さやジャンルの多さを家庭料理が基本となって過ごしてきました。
欧米化がより一層進む中、すでに日本でも『家庭料理は外食グルメで食べるもの』というまさしく先進国的思考と行動に急激に変化してしまったことが原因です。
欧米化や先進国は経済をどうやって回すかより生活を便利に豊かに(豊かに見えているだけ実際は)怠惰を愛して便便だらりと。昔ならできていたことや昔ながらのとても素晴らしい知恵や知識さえも経済発展に利用するとなると『人が出来ていたことをできなくしてそれをビジネスに変えてしまえば、それらはお金になる経済』ということなのです。
現に、昔。。。。昔だったらと言われる数々の手作りのものも失われてそれらが商売になったりでまさしく『グルメが典型的なビジネスモデル』
世界の先進国の食事情はとても質素であり味付けすらしないお料理が多々存在します。茹でるだけ揚げるだけまたそれら上に、レンチンするだけ、持っていくだけ。
料理という価値観が日本との差が著しい差がはっきりとわかりますのも、食事です。
作れない生み出せないは、発想力も閃きも創造力も失われていった結果、出来ないもの生み出せないという貧相な状態を生み出すのです。
簡易化快適化の結果、『才能までも失われる生み出す能力までも失われた』ということです。
それでもやっぱり人は味覚嗅覚などの五感や欲求においては果てしないものがあり、自ら生み出せないものを手に入れようと必死で求めていくのです。
家庭料理が今まさに若い世代だけでもなく、惣菜育ちや冷凍食育ちやファストフードがこども時代のいつものご飯の味の人も多く存在しています。お弁当屋さんなども。
まさに欧米化という感触は間違いない。
なので作り方もわからないけれど、ネットで簡単なものは引っ張ってまずまずのものは形としてできるものです。(作らない人も多いですが、作る人はそうだったり)
本来の美味しさや本当のそのもの料理すら知らないであれば、それは正解の料理の味には仕上がってはいないのです。これが経験の差ですね。
けれど自炊する人は間違いなく自炊というスキルをもてているので、生活にも意欲が(差があるとしても)あるので暮らしの質が違います。
何でもかんでも人が作り上げたものや機械が作り上げたものをギブギブな人は、間違いなく自分自身の生産力も発想組み立て、実現力を持っていないということです。災害の際でも想像力発想力実行力を備えていた昔の人たちは、なんとか上手に生き抜いていく力もありましたが、今はちょっとそれらもできない人が増えたのも、先進国に流された結果です。
これから先、今まで日本で安易に手に入れられてきた昔ながらの普通のお味や美味しいお店なども高齢化の波によってと価格高騰や戦争理由の燃料費高騰などのせいでどんどん失われていくのは確実に見えております。
そうなるとファストフードが高価になりそれなりの価値になるので(簡易的な料理すら作られない人が多いから高くなって当たり前)家庭料理をしっかりと作れる方は本当に貴重な価値ある人たちとなります。
インドやネパールなどでも毎日毎日同じものばかりを食べ続けることができますし、アメリカに関しても実に質素で、日本から見てもこれが食事?と思えるレベルでもあります。もちろん世界には少数ですが美味しいバラエティ富む家庭料理を作れる国もありますが、先進国の手が入ると日本同様な変化を見せ、失われていくのは進んでいます。マクドナルドが入ると先進国の手が入ったと思って間違い無いでしょう。
なので私たちスタジオでも、やはり料理を作れる方々を心から大絶賛して失われることのない手作りの美味しい健康を実現した家庭料理をお伝えしていっております。
子供に対しても食が間違いなくその子の心の成長や豊かな想像力、五感や感性、豊かなものが生まれるようです。親とのいちばんの交流は間違いなく食生活、食事の場です。娯楽にだってレジャーだって食事が必ずあります。他の教育などは他人任せですよね?習い事ってそういうものです。親が子と共有する時間は間違いなく食事の時間。睡眠、入浴、勉強、遊びも個人個人のことです。
それらを考えてもますます、食事って大切だとわかっていただけるのではないでしょうか?
『便利になると楽になるけれど創造想像力も失われて閃きもなくなり生産性も失われものを作り出すこともできなくなるのでその対価を買うための労働をするだけ』という繰り返し。
美味しいものを味わうためにはお金を支払い(今からまさにそれ以上の高値で支払う形の時代となってきています)娯楽もお金をかけなければ楽しめないくらい自ら楽しめる能力も低下。だからレジャー施設でしか楽しめない。ネットテレビを有料で買ってダラダラするぐらい。教育を与えれないので人任せ、それなのにモンスターペアレント化するなど。非常におかしな状況になっております。
それでもやはり親として子供にできる最大の愛情と教育は楽しくも健康で、美味しいことを喜びと思えるような手料理で一緒に時間を共有するということです。
唯一の時間を成長と共にひと時しか無い時間をぜひ大切にしていただきたい。
成長は瞬間瞬間であり、二度と戻ってこないなと感じるので、ぜひお子様の成長を喜んで暮らしていきたいですね。
料理研究家 指宿さゆり
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